工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

めったに使われない鉋

今日は冬至。湯ぶねにゆずを浮かべたり小豆がゆやカボチャを食べたりするよね。
ボクは日を置かずカボチャを食べているので、あらためて、ということにはならないけれど。
キリスト教文化圏でも冬至祭というものがあるようで、世界規模の習俗なんだね。
こうして二十四節気の中でも冬至は季節の移ろいを格別に喚起させるもののようであるが、しかし本格的な寒さはこれから。
いわば冬至は冬の入り口で、この後、小寒 → 大寒(01/20頃)へと厳しくなっていく。
ぜひ寒さに負けずに立春を迎えていただきたいと思う。
既にA[H1N1](豚インフルエンザ = 新型インフルエンザ)罹患はピークを超えつつあるようだし(IDSC:1、およびIDSC:2)、これからの時期、懸念されている季節性のインフルエンザの罹患報告の方は、何と激減しているとの報が出てきている。(NHK
これは国内だけではなく、米国、豪州などでも同様の傾向という。
しかし予防を怠らず、忙しい師走を乗り切りたいものだ

鉋イラスト

さて、ここから本題。
めったに使われないものだけれども、ないと困る道具というのもたくさんある。
この攻鉋(せめかんな)もそうしたものの1つ。

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BOSCHのLEDバッテリーライトは使える

LEDライト

昨日来の伊豆東方沖地震では、多くの知人、友人から電話、メールなどで見舞をいただく。
当地でも確かに震度1〜3ほどの揺れを感じたところあったようだが、我が家(=工房)周囲ではほとんどといって揺れを感じることはなかった。
この8月の東名高速道を崩壊させた「静岡沖地震」の時は、さすがに大きな揺れがあり快眠を妨げられ慌てふためいた。(2009年8月11日午前5時07分)
飛び起きてまず気付いたのが停電。最初の行動は懐中電灯を手に取ることからだった。
MINIマグライト(LED)が比較的寝床の近くに置いてあったのでその後の対応に困るということはなかった。(画像、黒く細いボデー)
一家に1台、2台と持っておきたいのが懐中電灯だが、最近ではもっぱらLED(発光ダイオード)のものが一般化してきているようだ。
今日も妻が自転車を更新したいというので、まずはネットで調べ上げ、然るべく資料を取りそろえ、自転車屋へと出向いたのだが、ヘッドライト、バックライトはほとんどがLED仕様となっていた。ハブダイナモ式のオートライトという奴だが、かなり普及してきているらしい。
ペダルへの負荷などほとんど感じさせず(省電力)、かつ高輝度で明るい。
あるいは更新される交通信号機なども、もっぱらこのLEDに切り替わりつつあるようだ。
日中でも輝度が高いので視認性が高く、より安全だ。
まだまだ‥‥、ボクのMacBook Airの液晶ディスプレーのバックライトもLEDだし、最近更新されたiMacも同様。
コントラストが取れ、明るくてありがたい。システム環境設定で輝度を半分ほどに絞らないと目に悪いほどだ。
さてところで、日亜化学の株価はどうなっている?
この日亜化学と特許を巡って200億円を争った青色発光ダイオード発明者のプロフェッサー中村修二氏はノーベル受賞者候補ってホント?
最近では住宅内で用いられる電灯を、このLEDランプへ、という話題も出るなど、ことほど左様にLED話題は尽きないのであるが、
LED

さて冗長な前振りになってしまい申し訳なく思うのだが、今日の話題は懐中電灯のLED化。

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メディアなどから見るJames Krenov氏の訃報(続々々)

JK没後三月と少し。

1981年にスウェーデンから居を移したC/R(College of the Redwoods)があるFort Braggの冬はどのようであろうか。

さてその後久々にWeb上でJK関連情報を漁ってみると、いくつかの重要と思われる情報が上げられていた。

1つは「Video of the Memorial」
Video of the Memorial《Memorial: James Krenov – October 31, 2009》というビデオが公開されていた。(こちらから)
10月末日(没後7週目・JK氏の誕生日に当たる)に行われた「クレノフを偲ぶ会」といった趣向の集いをビデオ収録したもの。

最前列には奥さまのMrs.ブリッタ、娘さんのティナ、ご長女?お孫さん?などご遺族の姿が見える。
ご覧のように印象的なのが、Mrs.ブリッタのこぼれんばかりの笑顔のステキなこと。

パリでの出会いから始まった長年にわたるJKとの随伴。そしてこの地で見事に見送ったことからくる安堵からか、スピーチの方々からの哀惜の言葉がもたらす充足感からか、良い相貌を見せている。

C/R、Fine Woodworking ProgramをJKとともに支えてきたスタッフ、そして生徒たちによるスピーチの数々。

近況をよく知る立場の人に言わせれば、最期の数年はかなり過激な爺さんになり周囲を戸惑わせた、ということだったようだが、そうしたことも含め近親者からのスピーチは、JKの人と‘なり’を知るのに良いビデオになるだろう。(言葉の壁を越えねばならないので簡単ではないのはボクも同様だが)
この日は黒い愛猫が寝そべるのではなく花が飾られていたようだが、演台代わりにされていたのは長年JKが使用してきたワークベンチなのだろう。

なお、このビデオの紹介とともにC/R・Fine Furnitureサイトでは、JKに関する情報が簡潔に整理されているので、関心のある方々はアクセスされたい。(James Krenov October 31, 1920–September 9, 2009

以下に再掲する。
Krenov Cabinets on Display
C/R時代に制作されたものと思われるキャビネットの数々が収められてる

A biography
そのまま

Students remember
弟子(C/R生徒)の方々からのメモリアル

A collection of quotes from the class of 1993.
Collected by members of the class of ’93
137の片言隻句を集めたもののよう
英語力の問題からか、良く分からないものもいくつかあるが、含蓄を感じさせるものも少なくない。

* その他の関連情報サイト
「James Krenov Remembered: Memorial for World-Renowned Woodworker in Fort Bragg」
Fort Bragg 地元の情報誌サイト、といったところか?

* C/Rの“姉妹校”サイト(British Columbia)「Inside Passage School of Fine Woodworking」も必見

Inside Passage
なお、先に(「メディアなどから見るJames Krenov氏の訃報」(続 )で紹介したOscar Fitzgerald氏による2004年の長時間のインタビュー記事(スミソニアン博物館・ Archives of American Art, Smithsonian Institution、所収・「Oral history interview with James Krenov, 2004 Aug. 12-13」)だが、JK著『A Cabinetmaker’s notebook』の翻訳本『木の家具制作 おぼえがき』を著した三ツ橋修平 氏により訳出され、公開されているのでご案内しておこう。

■ 「K Factory」(小山 亨 氏)→ こちら

■ 「Ryohei’s Woodworking」(宮本家具工房)→ こちら

* 関連エントリ記事
James Krenov氏、訃報(追記あり 09/11)
メディアなどから見るJames Krenov氏の訃報 (09/14)
メディアなどから見るJames Krenov氏の訃報(続 09/21)
メディアなどから見るJames Krenov氏の訃報(続々 10/09)

ウォールナット・ラウンドテーブル

ラウンドテーブル1
ブラックウォールナットの円卓である。
〈工房 悠〉サイト > [Gallery] に収録させた新しいテーブル。
円卓制作には様々な思い出があるが、中でも忘れがたいのが独立起業して間もない頃のこと。
地元の雑誌取材を受けた時のこと、女性記者Kさんから1つの飾り棚の制作を受けたことがあった(実質的にはそのお母様からの依頼)。
見積もり設計のために訪れたK邸の居間に上がり込み、そこでいきなり驚かされることとなった。
何とそこには見覚えのある楢の円卓が鎮座しているではないか。
それは2年ほど前に自分が制作したものと同じものだった。
お母様とお話しをさせていただくと、その円卓を購入した店舗名と、ボクが制作依頼された家具店の名前が一致。
起業直後の頃にこの家具店から依頼され制作したもので、どうもその依頼元の顧客がこのKさんだったというわけだ。
これにはKさんも「エ〜ッ、あなたが作られたのですか? びっくり !!」と、驚き、そしてとても気に入って使っていただいていたこともあったためか、結局は飾り棚のみならず、大きなワードローブ、整理タンスなどの追加受注を受けることになった。

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鈴木機械(焼津市)

雨をついて鈴木機械のスタッフがやってくる。
? 借金があるわけでもなし、トラブル対応に呼んだわけでもないし、はて‥‥、
何のことはない、薪ストーブにあたりながらの世間話に立ち寄っただけのよう。
先の千葉への納品行が思いの外時間が掛かってしまった、とのこと。
アクセスのリサーチが十分ではなっかたことによるものだろうから、自戒を込めてのものだろう。そんなことで顧客に迷惑を掛けてはまずいしね。
これからはこうした遠方との交流も増加していくだろうから、良い経験だったのではないか。
ところでこの機械屋がWebサイトを設置したのは、ここ数年のこと。
ボクも大いにやるべしと唆した方だが、SEO対策も真剣に対応するほどに前向きに運用しているようだ。
以下、簡単にこの会社を紹介し、Linkさせていただく。
(有)鈴木機械 は木工機械の販売、保守を専門とする会社。
工房 悠の設立の際の機械導入は別の会社で一式揃えたのだったが、その会社は放漫経営が祟ったためかバブルが弾けると同時に廃業。
それ以来、友人の紹介だったが、もっぱらこの鈴木機械さんに世話になっている。
2台の昇降盤の更新、桑原600のプレナーへの更新、ホゾ取盤の導入、面取盤の導入、あるいは手押鉋盤の定盤研磨、等々と、現在の機械設備はこの会社との良い取引が在ってのものと思う。
静岡は国内有数の家具産業産地。したがって機械メーカーも多く、またこのように中古機械を取り扱う業者も数多く進出していて、群雄割拠の様相を呈していた。
しかしここ数年の家具産業の低迷を受けて、機械メーカーも業態転換を志向したり、廃業も取りざたされるというご時世となり、中古機械を扱うような機械屋も次々と廃業しつつあるようだが、この鈴木機械はたゆまぬ経営努力が奏功して、なかなか元気のある会社のようだ。
家具製造会社なども戦後間もなく創業したところなどは2代、3代と代替わりをしつつ、しかしやはり国内家具産業の空洞化により、代を継いで経営強化しようというところは少なくなっているようだ。
家具製造会社の後継者としても1代目創業者以上に、家具産業への熱い思いと進取の精神に満ちていないと、企業経営としての魅力は感じられなくなりつつあるのだろう。
鈴木機械は幸いにも若い後継者が育ちつつあり、それだけに現社長も前向きに経営の手綱を引き締めている様子でもあり、たのもしい会社と見受けられる。
昨今、このBlogの読者なども遠方からではあるものの、中古機械の購入先としてこの鈴木機械に斡旋を依頼しているようで、悪い選択ではないだろうと思う。
あらためてこの会社の特徴を上げれば以下のよう。

  • 家具産地での操業であるので、取り扱われる機械の品種、球数が豊富である。
  • 従来よりこの会社の顧客は、大小の家具製造メーカーに止まらず、個人工房との取引の実績も豊富である。
  • 木工機械設備の設置、保守、運用には高度で豊富な経験があり、また優れた技術と経験を有するスタッフを抱え、その整備、保守についての信頼性は高いものがある。
  • 気になる中古機械の販売価格だが他地域、競合他社と比較して信頼がおけるものと考えられる

といったところ。
なお、これはボクの個人的な考え方ではあるが、中古機械の購入希望者は例え遠方ではあっても、可能であれば購入前に一度この会社へと訪ね、対象の機械を確認するようにしたいところだね。
本来であれば、地域の機械屋との取引が望ましいのは当然だが、国内木工業界の空洞化の状況下にあっては、そうした過去の望ましい在り方が援用できないので在れば、致し方ないと言うところだ。
なお、申すまでもないところだが、今回こうした業者の“宣伝”と紛うごときの紹介になっているが、うちは金銭的な仲介などは一切していないので誤解の無きよう。
成約の時には菓子折の1つぐらいはぶらさげてきても悪くはないだろうが、そんな例しはなかったし、むしろこちらがぶらさげて行く方 ★▼?
■ (有)鈴木機械 http://suzukikikai.co.jp/
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美術展・2009回顧と、見逃せない企画

セバスチャン・サルガド アフリカ 生きとし生けるものの未来へ》は、ぜひ会場に足を運び網膜に焼き付かせて置きたい写真展だと思った。
ただこの会期は13日までという制約で、希望を叶えるに十分な余裕とは言えずダメかも知れないな。
ボクがこのセバスチャン・サルガドの手による写真をそれとして自覚したのはユニセフの資料にあったアフリカの痛ましい現状を知らせる写真資料からだったと記憶しているが、そのライカによる白黒写真が放つ特有の印象は観るものの心を強く揺さぶるものだった。
その後、図書館などで写真集を見ることで氏が現代を代表する「フォト・ドキュメンタリー写真家」であることを知らしめられることとなった。
これまでオリジナルプリントに接したことがなかったので、良い機会であるのだが‥‥。
南北の圧倒的な非対称・過酷な労働と生命の尊厳・憎悪と寛容・世界の不条理
そして写真の芸術性

今年の暦も残すところあとわずかの分量となってしまったが、写真展に限らず、いくつかの美術展へと足を運び、目と頭脳と心をリフレッシュさせてもらうことができた1年だった。
■ Arts & Clafts ウィリアム・モリスから民芸まで(東京都美術館)
■ 朝鮮王朝の絵画と日本  (静岡県立美術館)
■ ベルギー近代美術館展  (山梨県立美術館)
■ 坂倉準三展       (神奈川県立近代美術館・鎌倉)
■ 坂倉準三展       (松下電工ミュージアム)
■ パウル・クレー 東洋の夢 (静岡県立美術館)
■ ウィーン世紀末展    (日本橋高島屋)
■ ゴーギャン展      (名古屋ボストン美術館)
  《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》
■ 冷泉家・王朝の和歌守展 (東京都美術館)
  etc.
こんなリストから傾向を読み解くのは意味があるとは思えないが、12月に入って各紙誌面では各ジャンル、「2009回顧」として、注目された催しを評論家が取り上げて論評する記事が出されつつあり、興味深くチェックしている。
因みに「朝日」による美術部門では3人の評論家によるそれぞれ3つに絞った選考結果が出されていたが、上記観覧のものを上げる人はいなかった。 
その中で唯一選考が重なったのが《“文化”資源としての<炭鉱>展》というものだが、ややキワモノ的な匂いもするが、どうしてなかなか戦後日本のエネルギー資源を支えた炭鉱を「視覚芸術」として捉え、「‘文化’資源化による産炭地域の社会再生について、息の長い思考と取り組みを期待」するというのだから、決して「3丁目の夕日」のような(観たこともないくせに参照させるのだが)単に懐古的に振り返るだけではない意気込みも感じさせ、興味を持った。
27日までやっているというのだが、行けるかな?

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12月8日という困難

今日の夕刊紙(朝日新聞)一面の中央にはアメリカ退役軍人の居並ぶ姿が大きく来ている。
真珠湾への日本軍による猛攻から生き残った軍人たちが列席した68周年記念式典を報ずるものだ(ハワイ現地時間:7日)。
今日12月8日という日が太平洋戦争への口火を切ったその日だという認知度は、果たして同じ日がジョン・レノンの命日として記憶される日と較べてみてどうなのか、などとの比較は恐れ多いものであろうが、一般に多くの若者は感心の外であるらしい。
ところで先のアメリカ大統領オバマの訪日の折のメッセージには「ヒロシマ・ナガサキ訪問はしてみたい」との一言があったことはメディアでも話題になり、ボクもそれが実現されるのであれば良いなと、期待もした一人だ。
4月のプラハにおける「核兵器のない世界」のオバマ演説は、近くオスロで執り行われることになるノーベル平和賞への受賞理由として決定的なものだったろうから、そうであれば「ヒロシマ・ナガサキ訪問」というのもあながちリップサービス、夢物語では無いだろうと思いたい。
ただこれは決して簡単ではないだろうという思いが一方にあるのも事実。
よく知られるように米国内においては、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下によって太平洋戦争の終末を早めた(その分、双方の犠牲が少なくなった、という含意を込めて)、という抜きがたい信念があるらしく、ここに大統領が訪れることは、そうした戦後一貫した米国内の信念にも近いとされる感情を逆なでさせてしまう怖れは、為政者としては無視できないものであるのだろう。
(原爆投下というものが、そうした恣意的な理解のされ方で正当化されるものであってはならないことは言うまでもないのであるが)

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うっかりの週末

週末はMacのデータ整理とBackup作業に充てている。
数年に1度ほどの頻度でMacをクラッシュさせてしまい大童になるのはコンピューター依存の悪しき生活スタイルと自嘲気味に語るか、あるいは日常普段にBackup態勢を整えていない過剰な楽観主義と戒めるか、いずれを取ってもIT社会に十分に対応し切れているとは言えない自身の姿が見えてくる。
1月ほど前に配電線作業で停電する、との電力会社からの電話が入っていたし、また1週間ほど前にもチラシを配布しての予告が廻っていたのだが、その当日にあたる今日はうっかり失念していて、PowerMacでの作業中に停電作業開始時刻を迎えてしまった。
日中ではあったが、雨も降る陰気な日でかなり室内も暗いため灯りも付けていた。
ブツッ、とMacがダウンし部屋も暗くなり、さすがに慌てた。
そうか、とその予告を思いだし、時計を見れば予定の午後1時きっかり。
MacはBackup作業に移る前のデータ整理作業中であったので事なきを得たというところ。
仕方なくMacBook Airを起動して、別の作業に取りかかったまでは良かったのだが、モデムも働かねばネット接続もできるわけもなく、こうしてテキスト打ち込みやら、別の作業で“文化生活”が戻るまで待つしかなかった。作業は3時間の予定。
ボクは大昔、電力関係の仕事をしていて、こうした停電作業の現場スタッフとのコミュニケーションはスムースに取れる方。
そこで雨中の停電作業に従事する作業員のところに帽子だけを被って出掛けようとしたら、何と工房の真ん前の電柱によじ登っているじゃない。それぞれ雨合羽に身を包み、二人が上に上がり、一人が下からサポート、それに交通整理のガードマンと、そして現場監督。総勢5名。
この現場監督と暫し作業内容などを尋ねるなどしながら、雨中作業の大変さを慰労する。
うちがよく働くから、というワケではないだろうが、電線容量を大きくし、トランスも大容量のものと替え、腕木も耐用年数が来たので交換するのだという。
この腕木は鉄製でユニクロームのメッキのようだが、驚いたことに、このメッキも最近のものは耐久性が悪化しているとのこと。
素材そのものも以前ほどの品質は無いのだと微苦笑しつつ顔を歪めた。
雨も徐々に強くなってきたし、電気が無いのではMacから離れて読書するにも暗すぎるなど、部屋にいてもすることが限られる。
そこで、意を決し、土曜日恒例の買い出し外出時間を早めて出ることにした。
今日は美味しい日本酒とAppleの「Magic Mouse」でも買ってこよう。
・・というわけで最後に、週末・土曜日の夜は スコッチ片手にYouTubeでも。
前回と同じくパリの場末の雰囲気に浸っていただき「karpatt」を。

A[H1N1](新型インフルエンザ)にどう臨む? その2

(承前)
〈 対応策を考える (処方薬の問題)〉
次にタミフル、リベンザなどの抗インフルエンザ処方薬について考えてみたい。
あらかじめ論旨を示せば、これら抗インフルエンザウイルス薬品がインフルエンザウイルスへの特効薬であるかの如くに喧伝されていることへの疑義についてである。
独ロシュ社が製造・販売する(日本では中外製薬が輸入・製造販売)タミフルは全世界に販売されているが、ここ数年、タミフル服用によるものと考えられる事故が日本に集中しているという実態があることはメディアでも大きく取り上げられ知られるところとなっている。
残念なことだが、まずこの処方後の異常行動の問題から見ていかねばならない。(毎日jp:新型インフル:発症後の異常行動、全国で151例
こうした問題の因果関係を検証するのはなかなか困難なことだが、2007年、中学生がタミフル服用後にマンションから転落死するなどの事故が相次いだ結果、かねてよりその副作用問題の深刻さを指摘した専門家からの度重なる追求を受け、厚労省としてもこれを無視できず注意喚起をすることになった(厚労省:タミフル服用後の異常行動について[緊急安全性情報の発出の指示])。
この度の2009A[H1N1]患者に対するタミフル服用でも、同じ問題が起きている。(読売:基礎疾患ない5歳女児、タミフル処方後、死亡
ただ、こうした意識障害、精神神経系の異常症状というものは、インフルエンザの疾患においても希に見られるとも言われていて、これらの事故はタミフルが原因ではないとの一部専門家による見解があるのも事実で、現時点では必ずしも決定的な解明ができているとは言い切れない。
しかし一部、厚労省担当官もその因果関係を認めざるを得なくなっていることも確かで、今後の専門家による検証が望まれるところだ。(新型インフルエンザに感染した患者の死亡について:PDF
やはり重要なのは、医療現場、所轄官庁、あるいはメディアにおいては、こうした事故を隠蔽することなく、市民の前に適切に情報開示し、さらには専門的立場から科学的、医学的なメスを入れ、その因果関係を究明してもらわねばならないだろう。

1maple

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A[H1N1](新型インフルエンザ)にどう臨む?

momiji
Top画像は定期的に通院している総合病院の敷地のカエデ並木。
今年は例年になく色づきが良くないと、駐車場のガードマンが嘆いている。
冷え込みが不十分なままに枯れ落ちていくようだ。
温暖で知られる静岡の、ほとんど標高もないようなところで、色づきよく紅葉せよ、というのが土台無理な話ではある。
通院は隔月に1度の呼吸器科。喘息の発作に見舞われて以降、ここ10年ほどの付き合い。
昨今、この呼吸器科も周囲の総合病院では次々と閉鎖されつつあるようで患者はいつもあふれかえっている。
したがっていつもは予約時間にピタリと診察に入れるわけでもないが、今日はあまり待ち時間を惚けて過ごす暇もなく名前が呼ばれた。
挨拶の後、胸、背中へと聴診器を当て、暫しドクターと世間話に興じ、気管支拡張剤の処方箋を発行してもらう簡単なもの。
ただ今日はドクターから1つの提案があった。
他でもない、A[H1N1](A型インフルエンザ)のワクチン接種が始まっているので、予約をして受けてください、とのことだった。
少しこの病院の罹患者の様子を窺ったりしつつも、結論的にはボクは接種しないことを告げた。
今日のエントリはこのA[H1N1]について、少し整理して考えておきたいと思ってのものである。(2回に分けるが、いずれも冗長なものになる)

1maple

呼吸器疾患を抱えている患者にとっては、このA[H1N1]罹患のリスクが高いことはよ〜く認識している積もり。また基礎疾患を抱えた人、妊産婦、幼児などはワクチン接種における優先順位が高いことも承知している。
したがってドクターからの提案は至極合理的な判断での適切な提案であったことは言うまでもないだろう。
にもかかわらず‥‥、それへのボクの対応は間違ったものであるとの立場に立つ人は多いと思う。
中にはとんででもない甘い考えだと難じる人もあるかもしれない。
でもそこはボクなりの考え方に基づいた合理的な判断をした積もりなのだ。

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