工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

うっかりの週末

週末はMacのデータ整理とBackup作業に充てている。
数年に1度ほどの頻度でMacをクラッシュさせてしまい大童になるのはコンピューター依存の悪しき生活スタイルと自嘲気味に語るか、あるいは日常普段にBackup態勢を整えていない過剰な楽観主義と戒めるか、いずれを取ってもIT社会に十分に対応し切れているとは言えない自身の姿が見えてくる。
1月ほど前に配電線作業で停電する、との電力会社からの電話が入っていたし、また1週間ほど前にもチラシを配布しての予告が廻っていたのだが、その当日にあたる今日はうっかり失念していて、PowerMacでの作業中に停電作業開始時刻を迎えてしまった。
日中ではあったが、雨も降る陰気な日でかなり室内も暗いため灯りも付けていた。
ブツッ、とMacがダウンし部屋も暗くなり、さすがに慌てた。
そうか、とその予告を思いだし、時計を見れば予定の午後1時きっかり。
MacはBackup作業に移る前のデータ整理作業中であったので事なきを得たというところ。
仕方なくMacBook Airを起動して、別の作業に取りかかったまでは良かったのだが、モデムも働かねばネット接続もできるわけもなく、こうしてテキスト打ち込みやら、別の作業で“文化生活”が戻るまで待つしかなかった。作業は3時間の予定。
ボクは大昔、電力関係の仕事をしていて、こうした停電作業の現場スタッフとのコミュニケーションはスムースに取れる方。
そこで雨中の停電作業に従事する作業員のところに帽子だけを被って出掛けようとしたら、何と工房の真ん前の電柱によじ登っているじゃない。それぞれ雨合羽に身を包み、二人が上に上がり、一人が下からサポート、それに交通整理のガードマンと、そして現場監督。総勢5名。
この現場監督と暫し作業内容などを尋ねるなどしながら、雨中作業の大変さを慰労する。
うちがよく働くから、というワケではないだろうが、電線容量を大きくし、トランスも大容量のものと替え、腕木も耐用年数が来たので交換するのだという。
この腕木は鉄製でユニクロームのメッキのようだが、驚いたことに、このメッキも最近のものは耐久性が悪化しているとのこと。
素材そのものも以前ほどの品質は無いのだと微苦笑しつつ顔を歪めた。
雨も徐々に強くなってきたし、電気が無いのではMacから離れて読書するにも暗すぎるなど、部屋にいてもすることが限られる。
そこで、意を決し、土曜日恒例の買い出し外出時間を早めて出ることにした。
今日は美味しい日本酒とAppleの「Magic Mouse」でも買ってこよう。
・・というわけで最後に、週末・土曜日の夜は スコッチ片手にYouTubeでも。
前回と同じくパリの場末の雰囲気に浸っていただき「karpatt」を。

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  • artisanさんは既にSnow Leopardにされたのでしょうか?
    私はあまり頓着が無くて未だ何もしていませんが。
    会社で使っているXPが先日、突然起動しなくなりDELLの電話サポートを
    受けながら診断するとハードディスクは生きておりソフトの問題という
    診断。
    色々試みると奇跡的に一度だけセーフティーモードで立ち上がり
    慌ててバックアップ作業。
    結局OSの再インストールの羽目になりました。
    既に6年以上使っているので寿命も近いのかもしれません。
    バックアップも簡単で確実なメディアとなると一長一短ですね。

  • acanthogobius さんもMacユーザーでしたね。
    私のメインのマシンはPowerMac G5ですのが、「Snow Leopard」(Mac OS X 10.6)は対応しません(このバージョンからIntelのみの対応となりました)
    バックアップは欠かせませんが、最近ではOSそのものにもバックアップ機能が標準搭載(のTime Machine)。
    またMacではワイヤレス(Wi-Fi)の「Time Capsule」という機器で自動バックアップができますね。私は購入していませんが。
    現在は500GBの外付けHDDに「ホームフォルダ」をまるごとと、一部をDVDにと、重要なものは二重にBackup保存しています。
    昨日購入した「Magic Mouse」ですが、なかなか快適です。マウスの概念が変わります。
    http://www.apple.com/jp/magicmouse/

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