工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Fine Woodworking 誌が届く

FWW今朝 FWW No.210が届く。
今号、実は密かに期待していたものがあった。
ハハ、隠すまでもない、J・クレノフ関連記事。
前々号(No.208)でも簡単な訃報とともに、クレノフキャビネットの制作方法の紹介があったのだが、残念ながらそれはしかし業績を振り返るにふさわしい内容というものではなかったとの思いは強く、次号に期待しよう、というものだった。
きちんと特集でも組んで編集すべき対象であると思うからね。
何となれば、雑誌メディアにおいて J・クレノフをそれにふさわしい内容と分量において紹介してきたのがこのFWWであったし、さらには彼の教え子に負う記事がなければこの雑誌の構成・編集もできなかったのではとも考えられるし、またそのことによって雑誌のクォリティーを規定づけるものとなったとも言えるわけで、そうした貢献度の高い木工家への信義の尽く方の作法というものがあろうと思うからだ。

plane

さて、そしてページをめくれば、確かにいくつかの関連記事が上がっていた。
目次のすぐ後の「Letters」というところに1本の投稿、そして「readers gallery」は「THE KRENOV LEGACY」とタイトルされたCR・Fine Woodworking program」の卒業生の作品の数々で占められていた。
それぞれ個性豊かであり、Fine Woodworkingのスピリッツを秘めたものだ。

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木工機械へのLED・Spotlight

2点
タイトルの件については過去数度記事を上げてきたが、今回もその更新。
まぁ、今回でやっと落着というところ。
2つのスタイル。
まず1つは角ノミ盤用。
こちらのライト本体はホームセンターで求めた単三電池1本駆動、1セルの小型のものだが、比較的明るく、角ノミ照明では十分な照度を出す。
これを太い針金を加工したグリップで固定し、ダスト排出の金属ホース部分にくわえ込んで固定させるというシンプルな手法。
くわえ込みがやや不安定なため、強いバネのクリップで補強する(汗)。
帯ノコ用2つめは、帯ノコ、ルーター盤など、汎用性の高い機能を持ったもの。
フォルダーのベースには強力なマグネットが収蔵され、アーム部には4カ所のユニバーサルな首振り機構が付き、単四3本で駆動する小型ライトを仕込んだもの。
このライト、実は小学館から発行されている「BE-PAL」という雑誌におまけで付いてきたもの(汗)。
元々車のダッシュボードに忍ばせておいたものだが、もしやと勘が働き、このフォルダーに無理矢理にくっつけた。
このベースは、元は米国の木工関連ツール販売会社から購入した商用100vのE26ソケットのライトのものだったが、ヘッドをぶち壊して、上述のLEDライトを装填できるように改良した。
最初の角ノミ盤用のものも、確かこのライトに付属品として添付されてきたように記憶している(10年以上も昔のことで失念)。
つまりいずれも商用100vライトのベース、グリップを乾電池を電源とするLED用に使い回した、というだけのことだが、電線が無いと言うだけでとても使い勝手がよいし、ヘッドも普通の電球に較べとても小型化できるので、死角が少なくてよい。
また木工機械のように振動するとことろに固定するのにもフィラメントでは切れやすいが、LEDはそうしたリスクが少ない。
省エネ、寿命がはるかに長い、ということはここで語るまでもない。
(久々に木工職人らしさのあるエントリだったな 汗)

LED

ところでネットであるとか、ホームセンターなどには様々なLEDライトが氾濫しているように見受けられる。世はまさにLED一色。
こうした小型のLEDライトにはよくボタン電池が使われることも多いようだ。
今回のものは単三、単四のもの。
やはりランニングコストを考えればボタン電池は避けたい。(あれって、まだ水銀が使われているのかな? だとすればなおのこと)
エネループを使えばなおよろしい(ところで1,200回充電できるって言うけれど、ユーザーで検証した人いるのかかな ? )
ただ片方の単四タイプのものは、照射がやや不安定。しょせんおまけなので期待するのが間違っているとはいえ、いずれフォルダに適合するサイズのもので良質なものがあれば更新されるべきだろう。
安物買いの銭失い、にならないようにしなきゃね。
えてして安物は高輝度を得るために過大電流を流し、その結果ランニングコストを無視するか、素子の寿命を無視しているだろうし、過電流保護回路を省略しているものも多いと聞く。
信頼できるものを見つけ出し、快適環境で長期に使いたい。
未来はLEDによって明るく照らされるべきだね !
角ノミ用

座椅子のアーム部のホゾ穴を穿っているところ

Hope for Haiti Now(ハイチ支援Live) ! 追補あり

ハイチ支援を、と起ち上がった米俳優ジョージ・クルーニーらによる音楽Live番組が、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンの3会場を結び、米4大TVネットワークを通じて日本時間の今日放映された。
番組から100万米ドル(9,000万円)を寄付するという。
出演者は
ビル・クリントン、トム・ハンクス、ブラッド・ピット、ロバート・パティンソン、ウィル・スミス、ジュリア・ロバーツ、レオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、デンゼル・ワシントン、モハメド・アリ、ジョージ・クルーニー
マドンナ、ビヨンセ、ワイクリフ・ジョン、ブルース・スプリングスティーン、ジェニファー・ハドソン、メアリー・J.ブライジ、シャキーラ、ボノ、スティング、ジャスティン・ティンバーレイク、クリスティーナ・アギレラ、アリシア・キーズ、ワイクリフ・ジョン、etc
さっそくYouTubeにもたくさんアップされているが、勝手に選んだのがブルース・スプリングスティーンのもの。
どうぞお楽しみいただき、その気になられたら、ぜひ寄付も。
ニュースでは被災から10日経過してもなお、生存者の救出が伝えられている。
人の生命力というものを思い知らされるが、これを希望として救出活動に専心する人々に深い敬意を伝えたい。


※ 追補(10/01/25)
Apple iTS(iTunes store)は「Hope for Haiti Now」での演奏を全20曲アルバムとして提供し始めている。
iTS収益金の100%は「クリントン・ブッシュ・ハイチ基金、オックスファム・アメリカ、Partners In Health、赤十字社、ユニセフ、WFP国連世界食糧計画、およびYele Haiti Foundation」に寄付される。
Sting、Stevie Wonder、Beyonce、Bruce Springsteenをはじめとする20人のアーティストがレーベルを超えて参加している。(こちらから)← iTunesが起動します
20曲で価格は1,200円。
なお、1月25日付の朝日新聞、朝刊によれば、1985年に制作された「We Are The World」(USAフォー・アフリカ)を再録しようではないかとの動きもあるようだ。(1985年版はこちらから)← iTunesが起動します
(過去関連記事 こちら
※ 関連記事
■ REUTERSによると、「Hope for Haiti Now」放映で5,700万ドル(51億4,000万円)の寄付が集まったとの報(01/25 こちら
「Hope for Haiti Now」公式サイト
Reuters
■ 支援先一覧(Think Daily

「ヤマト運輸 荷物のお問い合わせ」ガジェットはナイス !

皆さんはブラウザのホームページには何を使っていらっしゃるのだろう。
今日はiGoogleに新たに取り込んだ、あるガジェットについての話題。
ところで本題に入る前にひとつ確認しておきたい。
「ホームページ」(あるいは略称:HP)という言葉だが、どうしたわけか日本では「Webサイト」一般を指すように定着してしまっているようだ。
「ホームページ」という言葉の本来の意味は、個々のユーザーがブラウザを開いたとき最初に表示するWebサイトのページを指す(スタートページ、などとも呼称するようだが)のだけれどね?
皆さんが使っているほとんどのブラウザのメニューバーには、お家のアイコンがあると思うが、それをクリックすればあなたの「ホームページ」に戻るのだが、そのことからしても本来の正しい意味がおわかりいただけるだろう。
そもそも「ページ」という単語には1枚という単位が含意されるのであって、複数ページで構成される「Webサイト」を「ホームページ」と呼ぶということに無理があるのでは?
こうした誤った概念を定着させてしまった責任はメディア、ソフトメーカー、様々なIT関連の業界、などにあると思うが、弊害とまでは言えなくも鼻白むことに変わりはなく、これもまた日本固有のガラパゴス状態の1つと言えるかもしれない。
ま、大層なことではないのでお好きにすれば良いのだが、ところで語彙本来の「ホームページ」の方だが、皆さんはどういったサイトを指定しているのだろう。
IEの場合、Yahoo !、であったりするのだろうか。
検索エンジンのシェアにおいて、日本だけがGoogleではなく、Yahoo ! の方が高いというのも、ブラウザのデフォルトのスタートページがYahoo ! になっているというだけにすぎないのではと考えている。
しかしブラウザの「環境設定」でユーザー固有のものに指定できることはおわかりだろうと思う。
ぜひお仕着せの「ホームページ」ではなく、あなたらしい固有のページを作り、楽しいネットブラウジングを楽しんでいただきたい。
失礼ながら、ボクの「ホームページ」は次のスクリーンショット。

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春まぢか 丸子の里

丸子梅園
昨日は〝二十四節気〟の〝大寒〟。例年であれば暦通り一年で寒さがもっとも厳しい時期ということになるが、あに図らんや気が抜けるというか、車のメーターパネルに表示される気温計は19℃を示し、春到来のような陽気に包まれた。
所用で静岡市内へと出かけたついでに立ち寄ったのが、このあたりではよく知られた「丸子梅園」(まりこばいえん)。
ここは東海道(国道一号線)沿いに立地するところで、まさにふらっと立ち寄って観梅できるというアクセスの良さ。
国道沿いに小さな受付詰め所の小屋があり、そこから小高い山へと急勾配の遊歩道が整備され、周囲一帯に数百本の梅が植栽されている。
春風に運ばれるように梅の香が鼻腔をくすぐり、春の到来をたゆたうように楽しむ。
この梅園は品種の数では国内有数の規模を誇るとのことで、長年にわたるオーナーの梅に掛ける熱意が伝わってくる梅園だ。

icon.ume

ところがこの日は残念ながらまだ開園されていなかった。この週末23日からだそうで、ガクッ‥‥ 。
ま、しかし入り口では既に三分咲きの白梅を愛でることができたし、駐車場脇には紅梅も見事に咲き揃いつつあった(下の画像)。
梅若菜 鞠子の宿の とろろ汁

と詠んだのは芭蕉だが、この句の通り、すぐ近くにはとろろ汁を商って400年と言われる老舗の「丁子屋」という店もある。
安藤広重の東海道五十三次・「鞠子」の宿にも梅があしらわれているように、この〈丸子〉と〈梅〉、〈とろろ〉は切っても切れない関係にある。
梅を愛で、地酒を酌み交わし、麦シャリにとろろをぶっかけて食らえば、何も言うことはなし。
恐らくはこの週末からは観光バスなども押し寄せ、賑やかになるのだろう。
目ざめゆく梅、はじめての純白の花咲かせたり驚きのごとく

佐々木幸綱

この大寒を過ぎれば、次の二十四節気はもう立春だ。

紅梅

〈周辺地図〉大きな地図で見る

快適さが戻ったMY Mac環境

【驚きの美しさ】

先の連休は更新したMacのセットアップで終始。
Macユーザーとなり15年目だが、iMacをメインのマシンとして使用するのははじめてのこと。
(数年前に妻が使い始めたので見知ってはいたのだが)
昨年末からトラブル続きのPowerMac G5だったが、結局この処理のためのお布施はiMacへと捧げることになった。
さて今回購入した機種は昨年10月にモデルチェンジしたものだが、ボクレベルのいつまでたってもビギナーユーザーでも、そのスゴサは分かりすぎ。
16:9というアスペクト比を持つフルHD対応のワイドスクリーン、2,560×1,440 pixという超高解像度を有するディスプレーにまずは圧倒される。
27″、16:9、2,560×1,440 pixという数値だが、A4ノート機種のほぼ4倍の広さ。
あるいはまたA4用紙を横に3枚並べてもなお縦、横に余白ができるというサイズ。
iMac 27

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ハイチ地震、死者数は20万人にも

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明日17日は阪神・淡路大震災15周年。
地震の恐ろしさというものは、日本列島に住まう我々、均しく誰でも共有するところだ。
ここ静岡では東海地震への危険が叫ばれ久しいが、昨年8月「静岡沖地震」に見舞われ、生きた心地がしなかった。スワッ、これが東海地震か !! と慌てふためいたものだった。
この「静岡沖地震」での死者1名、負傷者245名という人的被害の内容からはさほどにはその怖ろしさは伝わってこないが、しかし今週12日に起きた西インド諸島に浮かぶ「山ばかりの島」、ハイチ(Republic of Haiti:英語読み)をおそったマグニチュード7.0 の地震による想定死者数10〜20万人という数字は巨大地震の脅威を強烈に示して余りある。
中央政府の施設をはじめ、ありとあらゆる都市空間が壊滅という異常な状態だと言われる。
まず、被災地の状況を画像スライドでご覧いただこう(REUTERS:画像をクリックすることで次に移動)。
また国連からも「flickr」に高精細な詳細画像が届けられている。(こちら:右上の〔Slideshow〕をクリックしてご覧ください)

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拭漆栃座卓

茶室
確たる記憶は無いものの、Webサイトを公開した時には既に同種のものを[Gallery]に納めていたはず。(こちら)
つまり工房 悠の初期からの定番的なデザイン。
今回のものは、M邸、新築に伴い、茶室を設えるのでそこで使用する座卓を制作して欲しいとの依頼に応えたもの。
Webサイトの[Gallery]に納めていたデザインを指定してくれたので、材料だけを別途吟味し、拭漆が映える栃での制作となった。
サイズはこの茶室の押し入れに収まる大きさということで、1,500w 750d。
(本来は茶室としての室礼〔しつらい〕であるので、この座卓は無用)
デザイン、および構成はここで特記するほどのものでもない、食卓テーブルなどでも用いられる工房 悠の定型的なもの。
畳摺りに2本の曲面形成による脚部を介し、甲板吸い付き桟に結合される。
仕口としては真ん中に太めのホゾを指し、両外側も“抱かせホゾ”として堅固に納める
この脚部を貫で固めるが、畳摺りを貫通させるクサビ止めの構造とし、また吸い付き桟を送り寄せ蟻とすることで、ノックダウン対応とする。

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友との語らい、そして市民社会とは。

友人との酒席から戻ってきたところ。
こうしてMacを起動して、何が記述できるか。
記述すべきことがなければ、そのまま酒席アフターのほろ酔い気分のまま床につけば良いだろう。読者に迷惑な記述は避けるべきだろうから。
1つだけ話させてもらいたい。
帰路のJR車中、酔客に混じり、大学生と思しき女性と隣り合わせ。
数駅過ぎるあたりから睡魔に襲われたのか、参考書を片手に、もう片手にノートを取っていたのが握力を失い、ノートとペンを床に落下。
その身体ははボクの肩へと預ける形に。
落下したノートを拾い上げ、快眠への誘いに抗しがたいその女性の肩を叩き、笑顔を交えて、ノートを手にさせる。
驚いたように、あるいは済まなそうに受け取る。
ボクは今の日本社会というものに、かなりの違和感、あるいは危惧を持つ。
昨年末にも記述したばかりだが、中間的なコミュニティーが壊れてしまっていることへの危惧だ。

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Maria Joao Piresでショパン・ノクターン

今年2,010年はショパン生誕200年。母国の首都ワルシャワでは7日から記念の催しが始まっているようだ。
日本にも「日本ショパン協会」というところがあるが、Webサイトにはこれといった関連情報は掴めなかった。
週末恒例、本年最初のYouTubeはこれ。
「Maria João Pires」(マリア・ジョアン・ピレシュ) で「Nocturne No.1 」(変ロ短調 作品9-1)



NHK教育の「スーパーピアノレッスン」で日本でもすっかり有名になりファンも多いようで、ここ数年国内での演奏会も勢力的。
YouTubeでのリストを見れば決して閲覧数は多くはないようだが、ボクは好きだな。
彼女は若手音楽家を率いた室内楽演奏も得意とするようだが、モーツアルトのピアノソナタもよいしショパンもすばらしいと思う。
同じMaria João PiresでYouTubeに驚くほどよい画質のものあった。
ぜひフルスクリーンでご覧いただきたい。
YouTubeでは動画の高画質化が進められているようで、これは恐らくMP4のエンコード。(対応しないようであればFlash Playerの最新版をインストールしてからお試しください)
Maria João Pires ― Chopin

夕食後に開梱、設置したばかりで、まだセットアップ途上ながらiMac27″のワイドスクリーンでも驚くほど高精細に表示される。
今日はホントはダニエル・バレンボイムのショパンで行こうかと思ったのだが、この映像があったので、マリアに譲った。
ワルシャワの生誕記念演奏会ではバレンボイムも演奏するようだ。