工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

名古屋の熱気


名古屋は熱気と喧噪の坩堝でした。
愛知万博、中部国際空港のオープンで賑わっているという風聞は間違いではないようです。
栄を中心とする商業地域は5月というには暑すぎる陽気も加え、喧噪と熱気の坩堝さながらでした。
午前中は無沙汰していた「青山カンナ」店(写真中央)に立ち寄り、主人と四方山話。
ここの主人は数十年昔ではいずこでも当たり前であったであろう、店先でのカンナ台の制作と仕込みを未だやっている希有な道具屋です。「削ろう会」というカンナ使いの職人たちの研鑽、交流会を主催、後援している人でもあります。
このところ小鉋、豆反台鉋がちびてきましたので、数台求めました。
恥ずかしながら鉋の刃の裏打ちがどうも下手くそなものですから、こっそりと工房の金床を見せていただくなど貴重なアドバイスを頂き、目的の展示会に向かいました。


名古屋の知人T氏と会場で合流し、出展者4人による「ギャラリートーク」に間に合うように会場の丸善名古屋に到着。アート分野の書棚から1冊めずらしい洋書を求め上階のギャラリーへ。(写真下)
村上富朗さんを除き3人の出展者(高橋三太郎、谷進一郎、デニス・ヤング)が揃って良い笑顔で迎えてくれました。
それぞれ新作を含め、個性豊かな椅子の展示をしてくれていました。
ギャラリートークでは木工ファン、木工を志す青年、十数人が集い、それぞれの椅子に賭ける思いの丈を語ってくれました。1対1の会話では出てこない意外な側面を語ってくれましたので示唆に富んだ楽しい集いでした。
その後、松坂屋本店美術画廊へと移動し、「宮本貞治」(参照)さんの個展を観覧。
個展としては日本橋三越美術画廊以来、8年ぶりということですが、大小数十点の木工作品が展示されていました。近くまた少し詳しく紹介したいと思いますがとても品格がありシャープなデザインがステキでした。
会場には丸善会場でもご一緒させていただいた岐阜の櫻井銘木のご主人も居られまして、傲慢にも宮本さんに1点、1点解説を要求し、楽しく拝観させていただいたのでした。
当然ですが、こうした集いがあるからには夜の集いを企画せねばなりません。
会場の終了時刻を残しながら2つの展示会出展者の方々を連れだし、居酒屋へと席を移しての交流会へと流れていったのでした。
それぞれ木工家具を製作する環境は異なれど、関心領域の差異がそれほど大きいものではなく、ジョッキを傾ければすぐにもうち解けて楽しい交流ができたのはいうまでもありません。
トップの写真はAppleStore名古屋店です。合間を縫って行って来ました。銀座店とほぼ同じ間口ですが、2フロアの構成。OS”Tiger”、iMac、eMac、PowerMacをリリースしたばかりでしたので老若男女で賑わっていました。
ただ残念ながらこれらの機種のカタログが出来て居らず、旧いままのものが店頭に並んでいるのはApple Japanの怠慢ではないかとスタッフに疑問をなげつけたのですが…。
iPodの好調さに浮かれていては困ります。フラッグシップのマシーンの売り上げをこそ危機意識を持って取り組んでくれないとまずいでですからね。
まぁ、そんなわけで楽しい5月の休日を謳歌させていただいたのでした。
さて、現在新幹線車中。果たしてこのテキストupできるのかな。
残念ながらボク一人帰路に就かねばならず中座させていただくしかありません。新幹線ダイヤ最終をねらい、暇させていただきました。
モブログなんてことはようできませんので、テキストを作成しデジカメデータをMacに取り込み、レタッチし、ネットへの接続環境をケイタイを介し確保し、ブラウザから更新。やっかいやな。増してや列車移動でのネット接続環境は不安定。
何もその日に無理してupする必要性などどこにもない。ただ本人の身勝手な振る舞いにしか過ぎないものなのですがね。
追記
【青山カンナ】名古屋市中川区露橋2-6-8 Phone:052-355-2830

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