工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

木工屋のウェストポーチ(作業用腰袋)

Top画像は〈SK11 マルチポケット 角型 SMP-2〉という(作業用腰袋)

〈作業用腰袋〉ですが、職人にとっては、(たぶん)必須のものです。
市場には様々な腰袋があふれており、それぞれの職種、あるいは好みによって選択すれば構わないわけですが、意外とピタッとくるものは決して多くは無いようです。

ここ10年ほど使っている〈作業用腰袋〉がこれ。
経年劣化し、更新するたびに市場展開している他のものを探すものの、結局はここに落ち着くと言った感じです。

〈作業用腰袋〉に求められる条件はいたってシンプルです。

  1. 腰袋のパーテイションが適宜配置された機能性
  2. 道具など収容物の出し入れのしやすさ
  3. サイズ
  4. 堅牢さ
  5. デザイン
  6. 価格

といったところでしょうか。

1、パーテイション

この袋の場合、大小7つほどに仕切られ、サイズの違いだけではなく、それぞれに特徴があり、それらの特性に合わせ、収納物を選択し、快適に使っています。
なお、中央のポケットはマチが少し大きいので、ここをさらに2分割し、小さな電卓と、スマホ(iPhone MS Max)を個々に収納。

気に入ってるところはいくつかあるのですが、素材がかなり堅めの人工スエードであることで、収納したものが適度なテンションで押さえられ、作業者の動きに左右されず、脱落することがないことです。

2、収容物の出し入れのしやすさ

1.と関係してくるところですが、それぞれがオープンで、アプローチから取り出しまで、ストレス無く容易だと言うことです。

3、サイズ

この種のものでは小型の部類に入るかも知れません。
あまり大きいと、身体の動きを阻害させかねませんので、必要にして十分なサイズが求められるというところ。

4、堅牢さ

前述の通り、人工スエードを素材としており、かなり耐久性はあります。
収容物には金属製の鋭利なものもありますし、木工の現場では外部からの衝撃も大きいものです。
それらに堪え、基本機能を維持するだけの丈夫さが必要です。
また、この堅牢性ですが、腰へのフィッティングにも関係してきます。ピタリと腰に沿い、身体の動きにもあまり左右されない安定した保持が大事(これについては次の5.で触れますが、一部改良して使っています)。

5、デザイン

モノクロの色彩設計で派手さは無く、好みですね。モノトーンですと汚れも目立ちやすくなりますが、白黒の配色で回避されています。

またベルト通しは大きく、作業用の幅広のベルトもOK。またこの中央部を大きく切り取り、ズボンのベルトループを挟みベルトを通す事でブラ付きを無くし、腰に安定的にフィッティングさせるように改良しています。

6、価格

この種の業界では大手のメーカー品と言うこともあり、ほぼ相場観のある価格設定と言って良いでしょう。

私が良く利用するプロ向けショップでの在庫展開を含め、楽天、Amazonなどでの取り扱いもあります。
もっと優れたものがあるよ〜、という方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。
ただし、高価なものはあきませんからね。

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