工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

「日本の木画 木象嵌の世界 〜金子コレクションによる〜」

木象嵌作品のコレクションとしては世界的にも最高のものといわれる金子コレクションの展示が「佐野美術館」にて明日18日から開催されます。
■会場:佐野美術館(静岡県三島市中田町1- 43)
■会期:6/18〜7/18 (木曜休館)
木象嵌の技法は正倉院の御物にも見られるように古くから伝えられてきたものです。様々な素材を切り抜き、種々な形象を表現させるもんですが、その素材、手法によって、木画、螺鈿、箱根寄木細工、挽き抜き象嵌などがあります。
近代に入ってからの木内喜八、木内半古、木内省古の3代にわたる木画の復興は木工界へ大きな貢献をしました。
日本の自然環境が生んだ様々な広葉樹は木象嵌に豊富な彩りを与え、こうした木画の復興からその後様々な専門分野に特化することを通して近代木工芸の発展を記したのです。


残念ながら多くの作品は海外へと流出してしまったのでしたが、金子皓彦氏による尽力で里帰りしたものも多く、今回約100点の優品が紹介されます。
なお今回の展示会に合わせ、内山春雄氏による「木象嵌体験工房」が開催されるようです。
■6/25、26 、27 (美術館 小講堂)
■金子コレクション(参照

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