工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

梅雨どきには和菓子で

麩菓子
県内伊豆地方では大雨注意報も出たようで、当地でも梅雨入り後はじめての本格的雨に見舞われた。
都内を中心に「1.000.000人のキャンドルナイト2005」(6/18〜21、20:00〜22:00)という催しがあったようだが、暗闇の中満月を愛でることはできただろうか。
しばしプラグを抜いて、キャンドルの下で、親しい人と、恋人と、家族と共に「スローな夜を。」という催しだ。
今日はLinkしている藍ブログを真似て和菓子に器の話題。
うっとしい梅雨空の下、藍ブログを開くと「ずんだだんご」掲載。舌なめずりするだけでは?、と、知人陶芸家から美味しそうな和菓子が届く。
クール宅急便で届いたものの賞味期限が本日限り。2箱も入っていたので、少し車を飛ばし友人宅へお裾分け。
所謂、麩菓子。「銘菓 餡麩三喜羅」あんぷさんきら という 愛知県江南の老舗「大口屋」のもの。


山帰来(サルトリイバラ)という葉にくるまれている。
しっとりした衣は舌にとろけ、喉ごしの心地よさはえも言われぬ食感。
ご覧のように箱も昔ながらの経木であるところがまた嬉しい。
器はいずれも小川幸彦。
陶芸家は茶の湯の世界と関わりが深いのでこうした和菓子には目がないのだろう。
家具屋は縁遠いですな。
でも茶どころではあるので数カ所立ち寄らせていただく茶室があり、不作法ながら正座することは嫌いではない。
建築としての茶室を鑑賞し、建材に触れ、飾り金具を楽しみ、掛け軸を鑑賞し、季節の茶花の話題で亭主と交流し、季節の菓子を味わい、抹茶をすする。
他愛ない事柄ながらその空間と時間は日常では得難い別世界。
スターバックスコーヒーでエスプレッソを堪能することが日常なら、こうした非日常も悪くはない。

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  • 和菓子職人の友達が出来たので
    時々、季節の和菓子を楽しみます。
    ひとつひとつのお菓子の由来、製法を
    聞くと、へーへーへーとなります。
    どの世界も奥が深い。
    ちょびっと茶道の心得のあるkentでしたー。

  • ウッドターナーとしても棗など茶道具に供するものがありますからね。
    昨今はスィートは何でもありの時代なので、昔ほど和菓子はありがたがられないかもしれないけど、その繊細な味わいと彩りはまさにアートというべきものかもしれない。
    kentさん、いつもコメントありがとうございます。

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