工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ツタンカーメンのエンドウ豆?

エンドウ豆
今日から仕事始めの人は多いと思うけれど、それにしてはちょっと脱力なエントリ。
お客から「ツタンカーメンのエンドウ豆」という触れ込みで、これまで5年ほど毎年育ててきたという種をを6粒ほど頂いた。
頂いたのは11月も下旬だったが、さっそく小さなプランターに植えてみた。
なかなか芽が出ずに心配されたが、2週間ほどしたらちゃんと芽を出してくれた。
昨今の天候不順のなか、ちゃんと実を結ぶのかは不安だが、春が楽しみだね。
このエンドウ豆、実はさやが赤くなるのだそうだ。
また炊き込みの豆ご飯として使い、しばらく置くとご飯が赤く染まるのだそうだ。
ちょっとユニークなお豆さん、しかしこの「ツタンカーメン」に由来すると言うのは本当か?
「王家の谷」にある墳墓から黄金のマスクなどの副葬品とともに発掘されたというのだが、3,000年も時代を遡る墳墓にあった種が、果たして本当に実を結ぶのだろうかね。
諸説紛々。プロフェッサー、吉村作治氏に尋ねてみなければならないか。
ネットでは、一時多くの小学校などで盛んに栽培が行われたことなどが伺える。
この頂いたものは、朝日新聞社の企画ものに応募して入手したのだそうだ。
まぁ、こうしたものは、植物学者、考古学者ならともかくも、ボクたちがあまり真相を求めてもさほどの意味があるとも思えない。
古代エジプトへの“ロマン”として受容すればよい。
でもボクは豆は好き。
和食では黒豆、花豆、大豆など、いつも食卓から欠くことのできない良質の蛋白源として摂取しているし、洋食でもレンズ豆、白インゲンなど、所謂トマト味のスープにどっさり豆を入れて楽しむ。

【突然だが、〈豆スープ〉の簡単なレシピ
材料

トマトスープ、アンチョビ・フィレ、缶詰の豆類(輸入物で数種入手できるはず)、玉ねぎ、ニンニク

手順

・深鍋にオリーブオイル。ニンニクを包丁の背で叩いてみじんに刻んだものを入れ、火に掛ける(弱火)。
・アンチョビ・フィレ適量をそのまま入れて、木へらで潰しながら炒め、オイルに馴染ませる。
・次に玉ねぎの薄切りを入れ、ゆっくり炒める。
・玉ねぎがしなしなになったら、トマトスープと缶詰の豆をドサッと放り込む。
・浮いてくるアクを取りながら、10分間ほど暖めれば OK !

超簡単、古代欧州の一汁のできあがり。ぜひお試しあれ。
天然酵母で堅めのドイツ風パンを千切り、このスープに浸しながら食べれば極楽?

欧州の昔の食事は、硬〜いパン一切れに、この豆スープ一杯という時代は長かったはずだ。それでもちゃんとヒトのDNAは連綿と伝えられてきている。
腐朽に突き進むかのような飽食日本の食生活より、よほどバランスの取れた食事だったかも知れないじゃないかな。

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  • もう今頃でも豆が育っているというのは暖かな地方ですね。
    雪に埋もれているのでうらやましい。
    豆の料理にも長けていらっしゃるのですね〜。
    いろいろな豆をそれぞれ料理するのは本当に楽しいうえに美味しい。
    「ツタンカーメンのエンドウ豆」さてどんな豆に育つかこれもどんな豆か楽しみです。

  • aiさん、豆栽培ですが、むしろ暑い時季の方が難しく、11月の種まき、春の収穫というのが一般的なんだそうです。
    時折、経過をリポートせねばいけませんね。
    いぇ、缶詰を使うものですので、とても料理とも言えない代物。
    でも五目豆などはしっかり作りまっせ。

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