工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

五十肩

木工業の労災はといえば、1に怪我、2に呼吸器疾患、3に貧乏、4に筋肉疲労、と言ったところ(?)。ボクは全てに罹患。(3を除けば既に克服)
さて、昨日整形外科で診療していただいた。
このところ右肩に痛みがある。朝の起きぬきに症状が出る程度で軽傷なのだが、一度原因を突き止めておきたかっただけなのだ。(家人に言わせれば「どうせ五十肩でしょう」とまともに取り合ってくれないのだが)
数年前に近隣で開業したばかりの整形外科の医院に初めて訪ねたのだったが、ここのドクター、ほぼボクと同年代。すこぶる付きの、良いドクターだったのだ。
適切な問診、所謂インフォームド・コンセントに基づいた説明と同意。
診断の結果としては、レントゲンからの所見、触診などから、肩の関節を取り巻く腱、筋などが裂傷を起こしているのだろう(いわゆる五十肩)、とのこと。
要するに、仕事柄肩に過剰な負担がる掛かってくることからの症状だ。
ドクター曰く「あなたのような仕事を長年続ければ40代で発症するのが多い(ムム…、あんたは若い、と言いたいの? (^_^)v )」
騒がねばならないほどの症状ではなかったわけだが、しかし一連の解説と診断は実に的確で、これまで多くのドクターと対面し診察してもらってきたが、最良のドクターと思えるような出会いだった。
ちょっと困るのは、軽度な症状で通院してしまう誘惑と戦わねばならないことだろうか。……もう、悪化しない限り来なくても良いという。
あまりの丁寧な診察で、会計が不安だったが、1,800円也。
(初診料+レントゲン撮影2枚+α=1,800円)?(ボクは国保で3割負担)
今回は生き死に関わるような患部ではなかったのだが、
少子高齢化の今後の医療態勢を考えたとき、如何に身近に適切な医療を施してくれる町医者を確保し、このドクターとの良質な関係を結び合うことが予防医療を考えるに当たっても重要なこと。


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閑話休題
今夜NHKで「アスベスト・不安にどう向き合うか」という特集をしている。
既に数十人がこのアスベストによる中皮腫で死亡しているが、工場内の労働者以外に近隣に居住している住民に被害が及んでいることが明らかになっている。
今後さらに被害は拡大することは必至といわれている。中皮腫という顕在的な症状が出るのは被害を受けてから30年ほども経過してからという特異な病気であるために、1980年をピークとして使われ続けたアスベストの使用実績を見れば、いよいよ今後爆発的に被害が拡大されることが怖れられる。
問題は多岐にわたるが、「行政の不作為」は大きいと言えよう。
欧米が60年代から使用禁止に向けて動いていたが、日本ではその対策は遅れに遅れてきた。

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  • おかげんいかがでしょうか。職業病の様な感じなのでしょうか。いい医者が側にいて、心強いですね。お大事に。

  • >kokoniさん
    針小棒大な表現だったかも(苦笑)
    医者と患者の良い関係を取り結ぶのが困難なことが多い中で、ちょっと嬉しくなるような出会いだったので、エントリー記事になっただけでした。
    今朝もちょっと痛みがありましたが、経過は悪くありません。
    ピアニストの方も、腱鞘炎などといったことも ?

  • >腱鞘炎
    私は重いものにはなった事はないのですが、“練習時間”のせいい、というわけでなく“仕方“の問題らしいですよ。

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