工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

冴えない1日と画像三題

梅
今日もいろいろとあわただしく一日が過ぎていった。
まず1つ問題が起きた。
プレス機の動力が動かなくなってしまった。
板差しのキャビネットを組むに当たって、プレス機をボデープレスとして使い終えた後のこと。
戻す際、上昇のリミッターが働きはしたのだが、その後全く作動しなくなってしまった。
弱ったねェ。うんともすんとも言わない。
仕方なく配電盤の蓋を外してみたら、案の定リセットボタンが飛び出していた。
過負荷でサーマルリレーが働いたのだろう。
これはとりあえず押し戻せば、動力は回復する。
しかしサーマルリレーの作動の原因を確かめねばいかんだろう。


よくよく見れば、やはりというべきか、上昇ストッパーのマイクロスイッチ、固定されているべきところが緩んでいるではないか。
何故?、とさらに見ると、固定のための6mmほどのボルト2本のうち、1本が切断されている。
ボルトの切断か。プレス機だからね。こんなこともあり得る。
これは要するに上昇ストッパーのマイクロスイッチが正しい位置で働かなかったことによるもの。
どうも長年の使用からか、作動ポイントが少しづつ変わってしまったことによるものなのかもしれない。
仕方がないから、マイクロスイッチの接触部分に、下駄を履かせるように1cmほどの厚みの木のブロックを貼り付けて凌ぐことにした。
次に、工房の玄関の「フランス落とし」が破損しちゃった。
これは雨風による劣化の結果、作動不良になった模様。
さっそく分解し、あらためて組み直し、CRCを良く吹き付けて、元通りにする。
牛ま、そんなこんなで冴えない1日ではあったが、良いことも無かったわけではない。
美人に会えたからね。
そう、巨乳美人(笑)ホルスタインだよ。
おが屑がたまったので、トラック満載にして6kmほど離れた牧場に、ちょっとしたドライブ。
エルフの中には日射しが強く差し込み、窓を開けたくなるほどの暖かさ。
途中、綺麗な花を付けた梅の老樹を見つけ、パチリ。
まだまだ観梅はできるんだね。
牧場に到着し50頭ほどの牛舎の牛さんにご挨拶した後、おが屑を降ろし、暫し牧場経営者と立ち話。
脇から顔を出した婦人にいただいたのが、画像の「丸ダイコン」
これ、どうやって調理するの?
皮が厚いから、良〜く剥いて、煮たら美味しいよ、と教えてくれる。
帰路は外気の暖かさだけではない、何やらほおが緩むような暖かい気分に満たされた。
木工の排出物であるおが屑は、牛舎で牛糞と合わされ、発酵され、大地に返り、そしてこうしてダイコンとして手元に返ってきた。
これほど明示的に循環系を見せてくれるのは、やはり嬉しいものではあるのだね。
ダイコン
もぎたてだから菜っ葉もしゃきしゃき。
帰宅後さっそくみじんに刻み。塩昆布と合わせて揉み、暫く置くと少し残ったえぐみがかえって美味にさえ感じるほどのおいしさだ。
久々に、銘酒「出羽桜」を取り出し、一献傾ける。
ダイコン菜に銘酒の取り合わせ。これって究極のB級グルメ?
さて、2月も明日まで。2月は逃げる、などと小さい頃から聞かされてきたが、税申告の準備もさっぱりなまま、カレンダーだけは新しくなる。

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