工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

不愉快な「Office2008 for Mac」インストール

Office2008インストール
昨日MacOSの更新作業などを行ったことは述べたところだが、引き続いていくつかのソフトの更新を行ったが「Office2008 for Mac」もその1つ。
ボクはこれまで(OS X 10.2の頃から)「Office v.X for Mac」というバージョンで使ってきた。
昨日のOS更新では、そうした環境も含め、まるごと移行させたのだったが、残念ながら新しいOS環境の下ではExcelなどは起動すらしてくれなかった。
しかたないから、この1月にリリースされた新しいバージョン「Office2008 for Mac」をインストールした。
(MacBook Airはインテルチップであり、そのためこれに対応するOfficeの新しいバージョンが必須であることで購入を強いられていた)
序でにさっそくマイナー更新アップデータもダウンロードして‥‥と。
さて今日はさっそく伝票を作成するためにExcelを起動して、作業に取りかかろうとしたのだが、引き継いでくれたはずのユーザが作成したテンプレートが反映してくれない。「プロジェクト ギャラリー」の「個人用テンプレート」を見ると、空っぽだ。
おやおや、困ったね。こんな基本的なことを引き継いでくれないようでは、何のための更新なんだろ?
対策としては、以前のバージョンのOfficeの「個人用テンプレート」フォルダをコピーし、新しい「個人用テンプレート」に格納すれば反映するはず。
さっそく起動HDをTigerのものに切り替え再起動し、このフォルダをメディアにコピーする。
またLeopardのHDに切り替えるべく再起動。
さて、ところがこの新しいOffice、「個人用テンプレート」フォルダがなかなか見つからない。
それまでは アプリケーション > Office > 個人用テンプレート、という階層構成になっていたのだが、無い。弱ったね。
Macのデスクトップ検索を掛けても出てこない。
Microsoft社のサイトにいって、サポートページ、Q&Aなどを見ても関連情報は皆無。
Webの検索でも的確情報はヒットしない。
最後の手段、正規購入版なので電話でのサポートへと繋ぐ。


この問題はインストール、およびセットアップに関わる問い合わせなので、いわゆるソフト購入時に与えられる4つのインシデントの対象外で受けてくれることを想定しての問い合わせだ。
操作上の問い合わせなどには期限の制約のない、4つのインシデントというものが与えられるが、インストール、セットアップに関わる問題はこのインシデントの対象にはならず、何度でも無償での電話サポートが受けられるというもの。
然るにサポート氏、曰く。サイトでの説明がされていないのは確か。説明不足で申し訳がない。
但し、インシデントの対象となる、との回答。
釈然としない頑なな回答をただちに受け入れることなどできず事情を理解してもらうよう努めるが、その後数度上司に尋ねているような経緯も見られたものの、その態度を軟化させるには至らなかった。
「分かりました。自分で調べますので結構です」と丁重に電話を切る。
ホントは怒りフツフツだったけどね。
そもそも旧バージョンのカスタムデータを引き継いだ状態で更新・構築されるべきところを、全く反映させられないというのは適性を欠く
百歩譲ってそれは許せたとしても、フォルダのありかさえ教えないという考え方は果たして業界の雄としての尋常なデベロッパーの態度と言えるのだろうか。
ソフトデベロッパーのサポート態勢には様々なものがあると思う。
Microsoft社は最大のデベロッパーとして世界を支配しているが、そうした寡占体制というものもサポートにおけるハードルの高さとして反映しているように思えてならない。
Apple社を引き合いに出すのが正当なのかどうかは分からないが、マシンでもソフトでも90日間の無償サポートが提供される。
いくつでも、何回でも好きなだけ電話サポートが受けられる。
この90日間無償というのは、決してApple社固有のものと言うより、比較的一般的な態勢ではないのだろうか。
元はと言えば決してサポート問題が主要なことではなく、そもそもMicrosoft社からは遠ざかりたい思いは常々ある。
使いたくはないのだが、残念ながら「Office」はデ ファクト スタンダードだから仕方なく使っている。
もう今日という今日は、ホントにこの「Office」から脱却したいと思っちゃった。買ったばかりだというのにね。
ファイル交換など不要であれば今からでも抜け出せるのだがね。
さて、憤懣が高じちゃう前に、「個人用テンプレート」のありかだけ確認しておこう。
次のところにあります。
ホームフォルダ > ライブラリ > Application Support > Microsoft > Office > ユーザーテンプレート > 個人用テンプレート
(実は復帰作業のあとになって、その在りかが簡単に分かるところがあった)
しかし階層がめちゃくちゃ深い。フォルダ単位では簡単に探し出せないわけだ。
これはMac OS Leopardのフォルダ構成に由来するものと思われる。
なお、更新された環境でのテンプレートだが、WordもExcelもかなりレイアウトが崩れたりしているので一部作り直さないといけない。
ソフトの更新は様々な新しい機能を提供してくれるのはありがたいが、このようにそれまでの環境が大きく崩されるというのも困ったものではある。
ただこの問題はむしろ積極的に迎えねばならないようだ。
ファイルフォーマットが大きく変わったことから生じるもののようだ。
つまり新たなOfficeのデフォルトフォーマットはOpenXMLに変更されているからだ。
wordはこれまでの[.doc]から[.docx]に
Excelは[.xls]から[.xlsx]に
PowerPointは[.ppt]から[.pptx]
というように。
したがってWindows版Office2007とのファイル交換は完全な互換性があるとの考え方でよいとのこと(その実態は未確認)。
これにより、新たに作成されたファイルは、旧バージョンでは正しく開けないということになる。
このための変換ソフト(β版)が提供されている。以下のサイトから。
しかしファイル交換にはこれまで以上にシビアなフォーマット管理、注意が必要とされてくるようだ。(こんなことならTigerに戻って v.Xバージョンで使い続けようかな)
■ 参照サイト
Mactopia Japan
Microsoft Office Open XML File Format Converter for Mac 0.2.1 (ベータ版)

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  • ふーむ
    なかなか難しいものがあるのでしょうか
    私には使いこなせないかも・・

  • フォーマット(拡張子)問題はなかなかやっかいですね。
    ファイル交換での問題ですので、ローカルではさほどの問題ではありません。
    ご安心下さい。
    Macでは iWorkというスイーツソフトがありますので、そちらをどうぞ。
    あるいはGoogleのオンライン事務ソフトも十分実用性がありますね。

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