工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

寒気団到来とストーブ設置

ストーブ
師走の暦と共に寒気団がやってきた。台風並みの強風と寒さ。
北国では吹雪いているのだろうか。
暖房が無くてもやってこられた11月までだったが、あわてて薪ストーブを引っ張り出す。
機械室と手作業室、2台分。来春4月末までお世話になります。
薪の確保は加工途上で出る木っ端だが、仕事量が多ければ来春までの2台分の消費量は足りるだろう。ヒマだと凍えることになる。
現在進行中の仕事はブラックウォールナット(天板:CLAROウォールナット)の大きなテーブルセット。
年内納品という契約のものだが、まずは順調に進んでいる。


ウォールナット写真はこのテーブルの脚部、柱と床摺の接合部を仮嵌め合わせしているところ。
このような太い部品の接合は慎重にせねばならない。
如何に乾燥した材木でも、納品後におかれる環境、あるいは経年変化で、木は痩せる。間違いなく痩せる。すると接合部にはスキマが空いてくるだろう。これはマズイ。見た目もさることながら、接合強度が弱くなるだろう。
細ければさして問題にもならないが3.5寸厚(≒105mm)ともなれば影響は無視できない。しっかりと乾燥させたものを極力タイトに加工して嵌め合わせよう。
ただありがたいことに季節は冬。周囲の環境が乾燥しているので接合後の質量変化は少ない。スムースに加工→組み合わせ、が進むだろう。
またあまりタイトに加工すると、組むのが容易ではないが、うちには強力なプレス機があるので心配無用。
うちの機械レイアウトの中からプレス機をめざとく見つけ、ここはフラッシュもやるの?、と問われることもあるが、実はボデープレスとしての役目だ。
端がねでは自ずからその圧締力には限界がある。また均一な圧締は困難なもの。
強力に、かつ均等に、バシッ、といきましょう。

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • 薪ストーブですか、ほんわか暖かい感じ、と想像できます。

  • kokoniさん。ドウモ
    遠赤外線、というのですか。ほんわか、身体を包み込む暖かさですね。

  • こんにちは。
    私の家の薪ストーブのこと、煙突の付け替えのこと、望ましい煙突の縦横の比率のこと、コワイ煙道火災のこと、低温炭化のこと、雪対策などを写真たっぷりで載せました。
    トラックバックします。

  • ◆薪ストーブ。20年ぶりに煙突の更新と位置替え

     薪ストーブの煙突は20年前から使っているもの。
     昨年からストーブの煙突あたりから雨漏りがするようになってきました。
     ということで、今年は、まきストーブを入れて初めて煙突の更新し、かつ煙突の位置替えをしました。
     ついでにインターネットでいろいろと

  • てらまちさん、TB,そしてコメントありがとうございます。
    確かに煙突設計施工は本体よりも重要だと言われているようですからね。
    以前、ターシャ放送関連では「みどりの一期一会」さんにお世話になりました。よろしくお伝えください。

  • この接手は私も時々やります。
    均等に入るように見えなくなる内側に目盛りを記し、大型のFクランプにレンチをかけてなんとか組んでいます。
    これまで材を割ったことはありませんが、毎回ヒヤヒヤしながらの作業です。
    プレスの必要性はひしひしと感じます。

  • itsukiさん やってますね。
    プレス機は既製のものではなくとも、簡便に自作することも可能ではないでしょうか。
    【H鋼+1インチほどの太い全ネジ(角ネジ)+太い角材】
    などの材料で目的に合わせ作ることも可能です。
    めんどうであれば近くの機械屋に菓子折でもぶらさげて拝み倒せば無償でもらえるのでは(笑)

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.