工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

八月

今日から葉月・8月。
ここ数日天候不順で、突然の豪雨に見舞われたりと不安定だが、その分凌ぎやすい。
しかし甲子園で明日から始まる高校球児たちの熱戦が繰りひろげられるこの時季が最も暑い。
さらに今年の8月はこれに北京五輪開催が重なる。ヒートアップも極限的だ。
北京五輪は世界のアスリートたちの競演とあって見逃せない競技も多いので楽しみである一方、チベット問題をはじめ中国国内における少数民族、人権などの無視できない問題が五輪開催でより矛盾を激化しかねない状況にあり、こちらも注視していかねばならないし、日本チームの編成においても女子柔道などの国内選考会における疑惑など、アマチュアリズム、五輪精神とはかけ離れた実態を見せつけられ、開催前にして早くも白けてしまっているというのも困ったものだと思っている。
なお、8月は鎮魂の月でもある。1945年8月の十五年戦争の敗戦(“終戦”などと呼び習わし、実態をはぐらかすのは如何なものか)から63年目の夏だ。
63年という決して短くない時間の経過からすれば、単なるメモリアルとしてのものであっても良いのだろうが、残念ながら今もなおホットな問題として事あるごとに浮上することも確か。
これは同じ敗戦国であるドイツを巡る周辺国の関係などと比較した場合、突出して特異な状況を呈しているようだ。
そうであれば、やはり戦後を生きてきたボクたちもこれに真摯に立ち向かうことで、問題を背負っていかねばと思う。
より良き未来社会を語るためにも過去に学び、人々の思いを引き継いでいくことからはじめたい。
ちょっとNHKサイトから拾った夏の特集番組を残しておこう。
特集ドラマ「帽子」
  8月2日(土)総合 午後9:00〜10:30
 脚本:池端俊策(広島県呉市出身のフリーの脚本家。今村昌平の脚本助手からスタートして、多くの話題のドラマ、映画の脚本を書く)
■ BS世界のドキュメンタリー
○8月4日(月) 少年の内面(カナダ:「アスペルガー症候群」の少年とその家族の苦悩と葛藤)
○8月5日(火) ネット時代の危うい10代(アメリカ)
○8月6日(水) 人は僕を天才という(英国)
■ NHKスペシャル
見過ごされた放射線〜原爆症63年目の真実〜
8月6日(水)総合 午後8:00〜8:50
■NHKスペシャル
封印されたNAGASAKI
〜原爆を伝え続けるアメリカ人親子〜

 あの「焼き場に立つ少年」を撮ったアメリカ人カメラマンのジョー・オダネルを追う
 8月7日(木)総合 午後8:00〜8:50
■ NHKスペシャル
 証言記録 レイテ決戦 “勝者なき”戦場
 8月15日(金)総合 午後10:30〜11:30

《関連すると思われる記事》

                   
    

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.