工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

展覧会してます

今日から個展会場の地にて2泊ホテルに世話になる。
個展前日に宿泊した同じAホテルだが、この手のビジネスホテルとしてはなかなかにして快適。
今日の部屋には、何と壁掛けの37″デジタルハイビジョンのテレビがついている。
自宅では昔ながらのブラウン管のアナログテレビを見慣れているせいもあるが、あまりの高精細度にびっくり。(欲しがるだろうから妻には見せない方が良いかもしれない)
ベッドの広さも1,400mm。
新しいのでバスルームも含め清潔で美しい。
なお「人工温泉」なる大きな風呂も無料で浸かることができる。
この手のビジネスホテルでホテルマン、ウーマンの資質を問うのはお門違いだろうから控えるが、設備の充実度は満足いくものだ。
さて今日は遠方から来られた客人と岡崎駅前のうなぎ屋で夕食を摂るが、ギャラリーの敷地内においたトラックに着替えなどを置き忘れ、食後、駅まで客を送り届けた後、とりあえずのチェックイン後、再度ギャラリーに戻ることになった。
はて、わずかに3kmほどの距離、バスの便がよいのでそうしようと考えたが、時刻表を見るも、芳しくない。
結局、ホテルで軽装になり、歩くことにした。
日常めったに早足で歩くことなど無いが、これがなかなか快適な運動だった。
いわゆるウォーキングというやつなのだな、とひとりほくそ笑む。
自宅の周囲でも同年代の夫婦が二人連れで仲良くウォーキングする光景を見るのだが、なるほど、歩くだけでも快適なのだな、と感じ入る。


足元を見て考えた。今日の靴は数ヶ月前に購入したMERRELLというメーカーの、いわゆるウォーキングシューズ。
実に軽く、フィッティングが優れていることにあらためて気づかされる。
履いているという感覚は薄く、足への負担がとても軽いのだろう。
10年以上も昔、まだ日本で代理店展開する以前のマイナーな存在の頃から米国からの個人輸入で求めていたメーカーのものだ。
現在では国内展開が広範に行われているようで、どこでも見かけるありふれたものになった。
ボクは天の邪鬼なのか、皆が身につけ出すと、とたんに嫌気がさして離れることが多いのだが、このMERRELLだけはファンでいたいと思う。
バッグメーカーのものに典型の、誰でも同じブランドものを身につけている、という日本固有のものと考えられる光景というものは、ボクには全く理解できない。
多くの人は知らないだろうが、ボクにはその価値が分かり愛玩する、というひねくれた優越感。
その希少価値が無くなれば、途端に興味を失う、というやつだね。
本物の価値を人より先んじて見いだすというアグレッシブな購買における独自の基準、
一方、社会的にお墨付きが与えられてから、おずおずと長い列に並び順番がくるのを待つ、という購買基準。
果たしてどっちが良いだろうか。
ま、ボクが作る家具も決してメジャーにはならないが、使っている人にはその価値は十分に理解していただけ、ひとりほくそ笑んでいただける、というものであれば十分であろう。(本人がこんなことを言ってはいかんな  苦笑)
因みにこのMERRELLのこのBARCELONAというアイテム。
キャンパス地に皮があしらわれた見るからに軽快なデザイン。
外装も良いがインナーのソールの形状、厚み、クッションがすばらしい。
おっと、今日の成果は?
週末と言うこともあり多くの来客。
別注の打ち合わせと成約。椅子の購入客、など少なくない成果。
フロアスタンドまた、うなぎ屋で食事を摂っているところにケータイに電話。
高岡クラフトコンペ事務局からのもの。
??、今年は出品していないのに?
電話なので詳細は別途文書でとのことだったが、今月下旬にも、過去の入選作を対象に、展示イベントがあるのだそうだ。
展示が可能かどうかの問い合わせのようだった。
ちょうど展示会も控えていたので、複数台作り置きしていたのが幸いした。
これも成果といえば言えなくもないか。
10月は各地で同様の展示会があるようで椅子を中心にあちこちへと送るようになりそうだ。
では今夜はちょっとばかりMacから離れて、ビールを片手にデジタルハイビジョンの高精細の画像でも楽しむとしよう。
画像は高岡クラフトコンペで入選した「ディスプレーフロアスタンド」
今回の展覧会会場にも展示してあります。

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