工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

明日は満月を祝って‥‥。

明日は満月15夜、また当地では1番茶の摘み取りも終わりつあるが、八十八夜というのが明日。
昨今、スーパーの野菜コーナーなどからは季節の移ろいというものを感じるのが難しくなってきているかも知れないが、どうしてまだまだ太陽と月がもたらす我らが地球への波動は変わることなく日々刻々届けられてきていることに変わりはない。
ちょっと今年の初鰹は漁獲高が伸びないようで価格も高止まりのようだが、女房を質草にしても食べたくなると言うのが江戸っこならず庶民のささやかな願いではある(オッと、イレギュラーな発言だ)。
ボクは1本もののカツオをさばくことは難なくやってしまうが、以前、友人の誘いでバーベキューパーティーに出掛けた折にも、大きなカツオをぶら下げ、出刃包丁を忍ばせていそいそと出掛けたものだ。
そこは10人を越える中年男女が集う田舎の一軒家だったが、その台所を借り、ツマを作り、薬味を刻み、最後にカツオを捌き、そして石油缶をコンロに仕立て、藁を燃やして、半身はタタキにして皆に振る舞った。
ワインからはじまり、持ち寄った様々な食材を調理したものに囲まれ、メインがカツオ。最後は新茶を野点でいただくという、とても贅沢なパーティー。
今年の5月は仕事などに忙殺されカツオパーティーの楽しみは封印したままだ。
世の中連休だからという事でもないがちょっと脱力なエントリ。
まだ春めく前の頃に調理し、撮影したもの3題。
きびなご
カキ

【キビナゴ】
透明な魚体に帯状の銀が美しい。
指で捌くか、ペティーナイフで捌くか、あなたの器用さによる。
薬味はワサビでも、酢味噌でも良いだろう。
【カキのパスタ】
ニンニクの香りを移したオイルの中でコロコロと転がしながらレアに焼き、トマトソースで軽く煮込む。(加熱しすぎは厳禁、仕上げの頃にミディアムレアほどに)
カキはもちろん「加熱用」のものに限る(生食用はまずい)
ボクは昨年まではこうしたカキのパスタなど作ったことがなかったが、なかなかいけます。お奨め。もう今季は無理だが、次の冬にはぜひお試しを。
【アイナメと緑黄色野菜のオリーブ炒め】
アイナメは塩コショウした後、軽く粉を振りオイル、バターで焼く。茹でておいた野菜、蒸したアサリなどとフライパンに移したニンニクの香り付きオイルの中で和える。
最後にバターでコクと香りを付ければなお良いだろう。
アイナメへの下味と、緑黄色野菜の彩り(塩加減)がキメテ
ホワイトソースでも良いかも知れない。
魚は白身であれば他のものでも良いだろう(カサゴなどが入手できれば最高だね)
オイルへのニンニク香り移しというのは、冷めた状態のフライパンにオリーブオイルを注ぎ入れ、スライスしたニンニクを入れてから、火に掛けること(弱火)。じっくりとフライにする感じ。
キツネ色になったら取り出す。(黒く焦がすと苦みが出る)
取り出したニンニクはペーパーに取り冷ますと、堅さが出て、手でしごけばサラダ、パスタなどに振り込むことでおいしさが増す。
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