工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

「ソファ」でのWebサイト更新

ソファBlogの更新もままならないのであるが、一方のWebサイトの方はほったらかし。
当然にもアクセス数など伸びる訳がない。
しかし作品を広く紹介し、批判を仰ぐにはこれほど優れたツールは無いだろうからもっと大切に扱ってやらないといけないな(と、しおらしく反省してみる)。
久々に[Gallery]ページに新たな作品が掲載された。
過日このBlogでも触れたソファについてである。
ベンチの製作は経験も豊富であるが、ソファに関してはほとんど無に等しかった。
縁あって本格的なソファの製作のチャンスを与えられたが、納得のいく完成を見て、うれしく思う。
一般にソファと言えば張りぐるみのものが主流と考えられるが、これには骨組みのその多くの部分には合板が使われる。内部は隠れてしまうから見栄えなど関係がない。
うちのような木工房ではそうした張りぐるみのものではなく、主要な骨組みはもちろんのこと、細部に至るまで良質な樹木を使い、そこにクッションを載せることで快適な掛け心地を確保するという考え方の下、木部でのデザインに心配ると言うことになる。
今後も可能な限り数多くチャレンジしてきたいジャンルのものであるが、あくまでも木部をデザインの主要な表現対象としたものとして考えていきたい。
ソファにはその求められる機能、掛け心地の快適さを徹底して追求されねばならないが、これには張りの専門業者とのコンビネーションがとても重要。
今回も近隣の地域でキャリアを積んだ張り屋さんに無理を聞いてもらったのであるが、彼らの経験と識見、技能と研究心を引きだし、共に良いものを造り上げるという関係性の構築がとても重要なことをあらためて知らされた。
以下はWebサイトの[Gallery]で記した作品へのコメント

頭の高さまでしっかりとサポートする3人掛けのソファ。
木部は隠れた部分も含め、全てブラックウォールナットという贅沢な逸品。
アート&クラフトのデザイン様式に踏まえ、より重厚で動きのある意匠とした。
主要な接合部には組み手、抜きほぞ、などを用い、接合強度を図ると共に、視覚的に顕すことでデザインとしても効果を与えた。
クッションは座底部にはテンションベルトを張ることで弾性を強化し、クッション内部には様々な硬度の良質なウレタンフォームを4層に重ね合わせ、良質な弾性を作り込んだ。

工房 悠サイト
■ 更新対象ページ 「ソファ 悠 3p」
■ Blog関連記事ソファ木部

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