ブラックチェリーのエレガントなデスク(続
今回のブラックチェリーのデスクですが、少し制作プロセスなどの要点について記しておきます。
いくつかの点において、ユニークな設計、特異な仕口もあるところから、多少は有用かと思います。
あらかじめポイントを絞れば以下のような内容です。
- 甲板の納まり
- 中央部の吸い付き桟を兼ねる仕切り板
- 吊り桟(妻手側 上下の桟の機能)
- 〈天秤差し〉の抽斗
工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から
今回のブラックチェリーのデスクですが、少し制作プロセスなどの要点について記しておきます。
いくつかの点において、ユニークな設計、特異な仕口もあるところから、多少は有用かと思います。
あらかじめポイントを絞れば以下のような内容です。
左右に小さな袖を持つ、やや大ぶりのデスクです。(1,630w 790d 710h)
全ての部位を1本の丸太原木から吟味し付くし、贅沢に木取りしたものですので、質感など統一感にあふれた仕上がりになっています。
左右に抽斗の袖をぶら下げ、中央に薄い抽斗を設けたシンプルな構成。
左右の抽斗は内寸は310mmほどと、ほぼ標準的な横幅を確保し、細かな文具を整理できる既製品のトレーがジャストフィットするサイズになっています。
また左右の抽斗は比較的深く設計しましたが、トレーを用い内部を2段に使えるよう左右の側板に細い棚受けを埋め込んであります。
甲板の奥行きは760mmほどありますが、2枚矧ぎの構成。製材された隣り合わせの板を木表で矧いだ構成です。
見え掛かりではその厚みはわずかに12mmしかありませんが、内部にもう15mm入り込んでいて、実際の厚みは27mmです。
引き出し部位も上端にあえて白太を残していますが(左右、中央ともに1枚の板から裁断したもの)、甲板も前後に同じように少し白太を残す木取りにしています。
色調のコントラストでのアクセント効果といった意味合いがあります。

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猛暑が続いていますが、みなさま、お変わりありませんか?
住まいではエアコン漬けで凌ぐとは言っても、作業場では扇風機だけですので、たまりませぬ。
木工で特に困るのは、塗装前のサンダー仕上げを終えた素材に、額などからしたたり落ちる汗が付着する場合ですね。
仕方がなく、アイロンで乾燥させ、再度サンダー仕上げとなるわけですが、どうしてもムラになりがち。
立秋を越えたとは言うものの、ホンモノの秋が来るのを待つばかりのartisanですわ。
さて今日はインターネットアクセスに関わる話題です。
多くの方々がインターネットにアクセスする時代になってるとはいえ、このSSLは必ずしも認知が広まっているとは言い難い。
ただ、本年7月からGoogleが開発運用しているブラウザ・Chrome では、クレジット情報など秘匿性の強い情報の有無に関わらず、HTTP接続というだけで警告表示されるようになってきていることに気付かれた方もいらっしゃるでしょう。
私が設置運用しているこのBlogおよび公式サイトではネット販売しているわけでも無いのですが、“このサイトは“危険ですよ!”などと警告されるのはたまりませんので、遅ればせながら、SSL化の作業をしたところです。
これからはは全て、常時 暗号化されたものになりますので、安心してアクセスしていただけるというわけです。
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主要な部位にクラロウォールナットという稀少材を用いた二層の李朝棚です。
私はこれまでも好んでこうした取り合わせを行ってきましたが、こうした異種な試みが成功しているかどうかはご覧になる人、使い手にゆだねられるということになります。
有難いことに、それまでこの材種を知らない顧客にも高く評価され、喜んでお求めいただいているという事実もありますので肯定的に捉えたいものです。
今日はこのクラロの飾り棚について、その構成と意匠などのご紹介です。
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このところ、電動工具の活用場面ではFestool社やLamello社の電動工具が主流になってきたこともあり、Festool社の独自開発の工具箱・Systainer®の筐体を収納するための使い勝手の良いキャビネットを1つ作り、ワークベンチ脇に設置しました。
Systainer®については、過去詳述した記事がありますので参照してください(こちら)。
この記事でもで記述してきたところですが、Systainer®はFestool社の親会社を同じくするTANOS社が製造する筐体ですが、欧州ではこれが電動工具の標準的な筐体になりつつあるようです。
ドイツの隣の国、スイスに製造拠点を置くLamello社も同様ですね。
欧米のMakitaなども一部採用しているようですが、なぜか本国日本では見掛けません。
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社会人になって間もない頃、ゼネコン(建設会社)の社員だった父親の職場を訪ねる機会があったのですが、父親のデスク周りは整然としていたのが印象的で、なぜその血筋を引かなかったのかと呆れるほどに私は整理整頓が苦手。
わたしたちのようなモノづくりの職場では、この整理整頓の作風に関しては良いモノ作りの環境を作ることにおいて無視することのできない課題です。
そうした理念からすれば、私のような整理が苦手な者ほど収納設備には心を砕かねばいけないということになります。
なぜなら、必要にして十分な収納設備があれば、さほど意識する事も無く自然と整理整頓されるということになりますからね。
粗忽な私とは縁遠い読者諸兄には参考になるところは決して多くは無いと思いますが、以下、工房 悠の工具等の収納につき少しく恥を凌ぎつつご開陳。
このホワイトアッシュですが、私の注文に応じ、乾燥材を矧いだ状態で供給してもらったものでしたが、あまり品の良い木質でもないため、注文家具にはお薦めできないものでもあり、こうして工房の収納キャビネットに価値を見出したというところです。
抽斗と扉を持つ棚もののキャビネット。
収納される資材は家具金物、電動工具、他資材といった内容。
抽斗にはスライドレールを使っていますが、かなりの重量になる家具金物の収納に耐えてはいるものの、仕様をより上級なものにすべきであったかと反省しています。
ここ15年ほどはもっぱらblumの高機能なレールを用いるようにしていますが、自家消費の家具金物とはいえ、こうしたところをけちってはいけませんね、
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昨年の講座では、参加、聴講された工藤正明氏により翌日のフィールドワークにおいてご自身の高級美術品を対象とする「額装」の現場への誘いがあったのでしたが、今年は、ここに焦点を当て、氏による保存額装の実際を、ここで用いられる木材の保存性を化学的、植物学的視点から探求に余念がない阿部蔵之氏による解説を交え開講するようです。
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昨今の電動工具は様々な進化を遂げつつありますが、作業者の健康面への配慮もその1つと言えるでしょう。
排出されるダストを極力環境に出さずに、コレクトしちゃおうという企みです。
私もFestool社のハンドルーターや、Dominoなどを導入する辺りから、これらに対応する集塵機を求め、クリーンな環境下で快適な木工作業に勤しんでいるところです。
さて、電動工具本体から集塵機へのアクセスは集塵ホースと電源コードという2つのラインが延伸されますが、その結果、それらが相互によじれ、あるいは絡まり、とてもスマートな状況にはほど遠くなりがちですね。
そこで、うちの集塵機はMakitaですが、探しますと同社から電源コードがホースと一体となったものが製品化されていることに気付き、さっそく導入したのです。
ところが、ダストがサンダーなどの作業で排出される粉塵状のものであれば問題ないのですが、ルーターやDominoのように、一定サイズのオガクズのようなものは残念ですがパイプ詰まりを起こしてしまいます。なぜならば、集塵ホースの内部に電源コードを貫通させていますのでダストのスムースな搬送が困難になってしまうのです。
そればかりか、ホース入り口に何と板状のバリアのようなものがあるのです(画像参照)。
これでは集塵機本体のパワーを高めたとしても詰まるのは当然。
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2018年、本年も変わらずにお付き合いいただきたいと思います。
突然ですが、皆さんは業務上の資材や工具の調達などで詐欺に遭ったことはありませんか。
詐欺という犯罪は、窃盗などと較べれば高度で知的なな犯罪態様ですので、これに引っ掛かるというのは被害者がドジだったということで自分を責めるということにもなり、失った金品の価値よりむしろこの精神的なダメージの方が大きいということでもあります。
私も人後に落ちず?お人好しではあるのですが、買い物ではこれまで詐欺に遭うことはありませんでした。こう見えても結構慎重ですから・・・苦笑。
今日はそんな慎重さから詐欺の被害を免れたお話し、海外メーカーの高額電動工具購入の際の詐欺サイトへの警鐘です。
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トリマー、Porter Cable〈PCE6435〉を導入しました。今日はその紹介です。
前回、前々回記事で検証した通り、国内で販売されているリョービ〈TRE-60V〉と瓜二つの機種です。
トリマーとしては、私はこれまでBosch2機種、マキタ1機種、リョウビ2機種などを使ってきたわけですが、前回検証したように、〈PCE6435〉は類種を越える性能と使い勝手を有する機種とみましたので、迷うこと無く購入に踏み切りました。
もちろんリョービ〈TRE-60V〉でも良かったのですが、あえてこの機種と瓜二つの「原器」とでも言うべきものであるPorter Cable社に敬意を表する意味合いもあったことは書き記しておきましょう。
ただこの機種の場合、ベース高さ調整リングがインチ仕様であり、同様にコレットが当然にもインチ仕様であるわけですが、コレットに関してはリョービのコレットと互換性があるだろうと勝手に決めつけ、また調整リングの寸法表記に関しては適宜換算すれば構わないという判断です。
それらが例え間違っていたとしても、何とでもなるだろうというオポチュニズム的判断(=甘い判断)からですね。
その結果については後段に。
では少し項目ごと、具体的に見ていきます。
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