木取りで決まる(木理を読む)── 番外
2回にわたって「木理を読む」ということで木取りの際に留意した方が良いと考えられることについて記述してきたが、今回は木取りから一歩進んで、その部材に鉋を掛ける、あるいは面取りをする、といった切削加工、仕上げ加工の際に求められる順目、逆目の判断に関わる解説を試みたい。
言うまでもなく順目、逆目についての判断というのは鉋掛け、あるいは面取りカッター(ルーター、トリマーを含む)などでの切削工程において必須の事柄に類する。
したがってこの順目、逆目の判断というものは、木工専門の教育プログラムにおいても初期段階でのカリキュラムに属することだろうし、手始めに鉋の練習をする際にも最初に意識せざるを得ない事だ。
そのような基本のキということであればここであらためて問題にする程のものでもないと思われるが、しかしその認識の実態というものは、かなり曖昧であることが少なくない。
これは自然有機物としての木材の木理の読み方というものが、複雑多岐にわたることでの困難に起因することで、判断を放棄してしまっている、ということがあるのかもしれないし、あるいは自然科学に基づく合理的な判断に類する事であるにもかかわらず、曖昧で、ファジーな概念に類するものとして、正しく指導されていないことによるのかも知れない。
またこれらは経験的に徐々に認識が深まる事でもあるので(ボク自身がそうであったように)、単なる未熟であることによる認識の浅さとみることもできよう。







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