みちのく顧客にいざなわれるままに(続)
結局翌日も終日そぼ降る雨の中で過ごしたみちのくの街だったが、「はやて」車中の人となった数分後、東向きの窓に流れる風景は急速に明るさを増し、あっ、やっとおてんと様が顔出したか、とため息をもらすと間もなく、車窓に納まりきらない大きさの虹が架かった。
雨が上がり、陽が射してくるという状況に起きるこの虹だが、冷たい雨に見舞われた二日間を締め括るにふさわしい天からの恵みのようだった。
虹が現れる条件。
低空に細かい雨粒が残った状態で、低い角度からの強い日射を受けて発生する気象現象。雨粒で屈折反射してスペクトラムが現れる。
まさに好適な条件であったのだろう。
二日目は食卓テーブルトップの再塗装と打ち合わせで過ごす。
日々お皿やお茶碗が置かれる過酷な環境の食卓であればいくつものキズが付くのが通例だが、驚くことに修復しなければならないような傷はなく、細かいものをアイロンと濡れぞうきんで直す程度で済ますことができ、ほぼ完璧に再生できた。
いかにこの家族が普段から大切に扱っているかという証左。
小さな子供たちがいるご家族だが、かなり厳しく作法を教えているのかもしれない。



谷川晃一さんから「伊豆アートフェスティバル」の案内が届いた。



木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
