工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

東京の桜

Table
今日は納品搬送で上京。都心の桜はちらほら、1分咲きといったところでした。今週末の花見は少し早いでしょう。来週末あたりが見頃でしょうか。
2個所への納品でしたが、いずれもマンションでのお住まい。
こういったところで困るのは大きなテーブルなどの搬入アプローチ。
やはり予想していた通りに難儀な搬入作業でした。
持っていった台車もあまり役立たず。結局手作業での搬入になりましたが、無事傷つけることなく納品できたので安堵したのでしたが、教訓その1,受注するときは、お住まいへのアプローチを詳細にわたり聞いておく、ということですね。


お一人は最近タイから帰国して間もない人でした。JICAの技術支援プロジェクトで数年バンコクに行っていらっしゃったとのこと。ボクも昨年JICAの技術支援プロジェクトの家具部門で、協力させていただいたこともありましたので、うちとけて話しも弾みました。
都内南東部の川に隣接した新築の高層マンションの1室でしたが、行き交う船や、東京湾が望めるという立地で、素敵なお住まいでした。
この方は帰国後ネットで気に入った家具を探そうとされ、「工房 悠サイト」に運良くアクセスしていただき、この気に入った家具がたまたま在庫していましたのでお買いあげ頂いたのでした。
ただ椅子が家族の数だけそろわず、不足分をあらためて制作することになったのですが、その間、別の椅子(同デザイン、別材種)で代用していただくことにしました。
「予想していた通り、いえそれ以上に・・・」と、とても気に入って頂きました。
ネットの威力畏るべし。教訓その2,SEO早くしっかりやりましょう(笑)。
さて今回も問題なく搬入できましたのも、天板と脚部を別梱包したからです。
1軒屋であれば完全なもので搬入も可能ですので問題ないのですが、マンションなどの場合はノックダウンは必須の要件です。
構造的堅牢度を確保しつつ、ノックダウンにするということには、設計上のさまざまなアイディアおよびハードウェア(金物)の情報などが必要になりますので、腕の見せ所でもあります。
最近は良い結合金物も多種あるようですが、耐久性、無垢の家具への親和性、etc 含めた総合的評価を定め、見抜かねばなりません。
昨日紹介しました金属のコマも、これに一役買ってくれるものの一つです。

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