工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

簡易水道と美味しい水

水仙

画像は近くの畑の畦道に春爛漫を知らせる水仙+ボケ。
毎月第3日曜日はこの地域が共同で管理運営している簡易水道のポンプ小屋のタンク水抜き作業に出動。
今年度の当番として、最後のお務めを果たす。
当地は第1級河川「大井川」に近接していているのだが、この辺り一帯大昔は河川敷であったようだ。(というよりも、過去何度も氾濫し、水没した痕跡ということもできるのだろう)
それが証拠には地下深く良質の川原石が産出される。
あるいは、近隣が地震で揺れても、全く動じない岩盤の堅さ、土壌の堅固さがある。
またこの大井川の伏流水は豊かに地下水として流れ、簡易水道はこれを利用している。
もちろん市が供給する水道も張り巡らされているが、この簡易水道は滅菌も含め全く無処理ということもありとても美味しいので、全ての用水をこちらで賄っている。
またこの辺りは全国最大の茶産地であるが、お茶が美味しいのは茶葉ももちろんのこと、やはり何よりも水質にある。
この条件を、食品製造メーカー他、水を大量に消費する工場が放っておくはずがない。
ネスレ、紀文、クノール、日清食品、富士フイルム、SONY、科研化学、持田製薬、第1製薬などと、大工場が沿線一帯にひしめいている。
日本列島は古来より水が豊富なところだった。しかし最近では水はコンビニで買うもの、といった変容ぶり。
ボクもホテルでの宿泊の際には2Lのボトルを買うこともあるが、普段は当然にもどっぷりと簡易水道の世話になっている。
この地に引っ越ししてきたときはこの組合に加入するにあたってかなり多額の入会金を取られて、当時は不動産契約事項には盛られていなかったこともありそのことへの反発も強くあったが、こうして当番としてお世話させていただき、また美味しい水を頂き、感謝してますよ。
画像は水道ポンプ小屋の脇の点景。
今日は4月下旬頃の陽気だった。

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