工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ブロガーは不健康?

ほぼ日を置かずに記事を上げているこのBlogだが、工房周りの日常を綴っただけの他愛もないものが主体であるので、著者兼管理責任者・artisanはとてもブロガーと呼ばれるようなものではない。
したがってこのBlogを続けることで死に至るであるとか、健康障害に陥るということなどはあまり想定する必要は無い。
何故こんなおかしなことを書くかというと、数日前に〈米国で著名ブロガー死亡相次ぐ 日本でも「ドクターストップ」発生〉という記事が目にとまったからだ。
現在では主要メディアが報じない“漏れこぼれた”事象や、資本側の編集によりフィルタリングされた事象など、既製のメディアでは伝えられることの無かった事象をIT技術の恩恵を背景として、タイムリーに、世界大的拡がりを持って報道されるというBlogならではの威力は、今やさまざまなところでその影響力が無視できないものとなってきている。
現在闘われているアメリカ大統領予備選・民主党候補争いはオバマ優勢のうちに推移しているようだが、これもブロガー達の影響力の差異がストレートに反映していると言われているようだし、企業の営業戦略においてもブロガーの影響力が無視できないものとなっているという話しも良く聞く。
こうしたブロガーの社会的影響力というものは当然にも、その運営を主たる活動とする人たちの出現を生み、紹介記事のような「24時間競争」という状況を呈することになる。
ま、ボクなどはさほどの問題意識があるわけでもないし、あったとしてもそれを説き伏せるだけの文章力も文体も持たないので、身の丈にあった“雑報”を繰りひろげるぐらいが丁度良い。
木工にしてもわずかに20年ほどのキャリアでしかないので、数千年にもわたる日本の木工の歴史と伝統の中では、20年なんて目くそ鼻くそほどのものでしかない。
書けることとなどはこれまで語られてきたことのリフレーンでしか無いだろうし、その筋の方々からすればゴミのような書き散らかしだと笑われるるようなものであるかもしれない。
意味があるとすれば、こうした“誰もがブロガー”時代にあって、少しでもリテラシーに耐えられるものを書くということを自らに課すことで、これまで世話になってきた20年にわたる木工の世界に恩返しできると思うからだ。
いわゆる言論のBlogとは異なり、アーツ&クラフツに関わるジャンルであるし、テクニカル的な内容も重要であれば、知見、経験に踏まえて、一定の意味のある記事を上げることもできるだろうと考え、時には大風呂敷を拡げ悪文を綴ると言うことになる。
であるならば、この年齢ではもはやあまり期待できないとしても、このBlog運営に投ずる時間的、経済的支出に見合う記事の質的向上をと願うばかりだ。
死に至るまでBlogのために身体を酷使す積もりはもとより無いが、しかし睡眠不足と、少しばかりストレスを抱えることになってしまっている事は否めない事実。
人生は短い。限られた時間を有為に過ごしたいと思うのはボクとて等し並み。
Blogにおいても健康酷使に見合う有為なものを残していきたいよね。
なお既製のメディアと異なるBlogツールの革新性の1つが、コメント、トラックバックであることは明らかであり、多くの読者からの支援を最後にお願いしておきたい。

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  • ブログが仕事になると、ストレスになるのは当然な気がしますね。ストレスはどんな仕事にも生じる事ですが、例えば仕事がミシンを一日踏んでいる仕事だとして、同じ姿勢で同じ動作をすればそこに身体に及ぼす影響も出て来る訳ですから、ブログだからと言う事ではないような気がします。なんでもそうですが、あまり心も身体も追い詰めずに、という事でしょうかね。

  • こういう人々は
    ブログを書くという事が仕事なのでしょうね
    まさか趣味で書いていて
    ドクターストップという事ではないのでしょうが

  • Y.Oさん、今晩は。
    まず、ボクが死に至ることがあり得ない理由として、とても終日にわたりMacの前に座り続けるということなどできはしないだろうという“堪え性の無さ”があげられるかも、です。
    紹介した記事の、ブロガーならではの特有なワーカーホリック状態があるというのも分かる気がします。
    >なんでもそうですが、あまり心も身体も追い詰めずに
    そうですね。ぼちぼちといきましょう。
    kokoniさん、ピアノもあまり根を詰めると、いけませんよ。
    ブロガーを専業とする人と言うのにも、いくつかのスタイルがあるのでしょう。
    アフェリエイトで十分な所得がある人もいるらとのことですしね。
    kokoniさんもいくつものBlogを複層的に運営されているじゃないですか。
    お気をつけ遊ばせ。

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