工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

初結氷の日

今朝はこの冬初めての結氷。今年は例年より寒いなと感じていたのだが、さにあらず例年よりも6日遅い初氷だとか。
雲ひとつ無い澄み切った空の向こうにはたっぷりと雪を被った冬富士が美しかった。
(以下、つまらん個人的な周辺雑記なので読み飛ばしてほしい)
午前は地域の防災訓練でAEDの取り扱い、三角巾の活用法など学習。
公民館の床に座り込んでのもので、数週間前の長時間にわたる和室での会議後、座る姿勢の問題が原因での腰痛(ぎっくり腰の再発)に苦しんだばかりだったので、再々発を怖れた。
失礼ながら頭にのっけていたヘルメットをお尻の下に置き、これに腰掛けることで事なきを得た。
昨今の心肺蘇生術では、患者からの感染防護という観点が重視されていることを思い知らされる。(マウス to マウスの問題)
専用の器具なども販売されているようだった。
午後は設計見積もり、図面書きなどで過ごす。
合間に書棚から加藤周一のものを取り出し、拾い読みの再読。
セブンアンドワイのサイトからも同氏のものをあらたに数冊ポチッ。
絶版になっているものもあるが、訃報を知りボクと同じように買い漁る者も多いかも知れず、在庫切れもあり得るので急ぐ。
石山修武、ウイリアム・リムなどとの共著で「アジア建築の現在―水辺文化とポストモダン」というものがあるようだが、セブンアンドワイでは取り扱いがない。
仕方がないからamazon.comからか。
セブンアンドワイのシステムは、宅配ではなく、近くのセブンイレブンまで届けるというものだ。
個別宅配などという過剰サービス(運送コスト、流通と環境の問題)から少しでも脱したいとの思いからだが、取り扱い数はamazonにはかなわない。
本当はMacですべてを済まそうというものぐさから脱して、地域の書店店頭に出掛けて発注すべきなんだが。
ドラフターに向かい、書に向かい、その間iTunesからはグールドでベートーヴェンのピアノソナタなどを流す。心をリセットしてくれる格好の音楽。
最近やたらと「癒しの音楽 云々」などと様々なところで「癒し」が乱発される傾向が続いているが、それだけストレスの多い社会なんだなと思わされるとともに、過度な「癒し」ブームにはいささかながら腐したくもなってくる。
ところで加藤周一の好む音楽はどういうものだったのだろうか。
やはりパリでの生活も長かったようだから、フランスロマン派あたりになるのか。
でも根拠があるわけではないがバルバラとかエディット・ピアフあたりのシャンソンにはまっていたりしたかもしれない。
何故かその方が彼には似合う。

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