工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ちょこっと知人の工房へ

2,400mmの長さ、1,000mm幅のテーブルを制作している。
甲板は2枚矧ぎで構成するので、なかなか大変な作業ではある。
老体ムチ打って、といった感じがしないでもない。
問題は2,400×500mmの板のムラ取りをどうするか。
プレナーは問題ないが手押しがねぇ。わずかに300mmだからね。
やむを得ず知人木工家のHさんのところでビックな手押しを借りることに。
人の工場を借りるなんて、ほとんど経験がない。
手土産ぶら下げ、おっとり刀でお邪魔する。
結局工房主の手を借りながらの作業と相成り、2枚削りあげることができた。
と言いたいところだが、1枚が上手くなかった。
長手方向、幅方向、それぞれに反りが大きく、歩留まりに問題あり。
仕方なく、そのままとって返し、1枚を半分に割いて、ストーブの熱処理で反りを矯正し、あらためてうちの300mm手押しで削りあげた。
1.6mmの丸鋸で割いただけなので、再接着すればさほど気にならないだろう。
予定を越えて時間を費やし、全体の矧ぎ作業は明日に持ち越された。あちゃちゃ。
でも何だね。ボクのところも機械設備は個人工房としてはかなりのものだと自負しているが、近郊の知人木工家はほとんどボク以上なんだね。やはりこうした設備への考え方は地域性があると言えるようだ。
Hさん、また借りに行くね。今度はお酒でもぶらさげて‥‥。

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