工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ささやかな抵抗

乗用車が初回の車検ということでディラーへと預けに出掛けたがショールームには更新されたばかりの同車種がまばゆいばかりに磨き上げられて鎮座していた。
排気量が2/3ほどに圧縮され、逆にトルク、馬力とも強化されたという低燃費のエンジンが搭載された新戦略車種であるが、「試乗していきませんか」との誘いには乗れなかった。
買い換えへの衝動を留めるのは困難とも思えたからだ。
各メーカー、地球温暖化への対策として様々な方策を講じている。その最先端の1つはトヨタのハイブリットシステムだろうが、日本では人気のないディーゼルエンジンの低燃費対策も欧州では根強い人気がある。
レシプロエンジンの低燃費化は技術的にはまだまだ可能性があるとして、これを主たる戦略としてとり続けるメーカーもある。
生き残りを賭けてメーカーの組んずほぐれつの合従連衡もほぼピークを過ぎた感じもあるが、アジアでの乗用車メーカーの台頭を横目で見ながら、まだまだ今後も世界戦略における方向性の見定めの困難さは続いていくことだろう。
一人勝ちのトヨタでさえレクサス戦略の低迷の中、今後も同じ地平に安住できるかは分かったものではない。
とりあえずボクは低燃費車の買い換えなどは資金面からして望めない以上、できるだけ車両の活用を低減し、徒歩で、公共交通機関で、自転車で、と他の移動方法を積極的に活用して、地球温暖化の促進に荷担することを少しでも減らしていく方向で考えていこう。
ディラーからは最寄りの駅まで送ってもらい、久々に県庁所在地まで足を向け、所用やら、買い物で時間を費やしたが、途中時間つぶしに入ったスターバックスコーヒーでiBookを起動したところ、オヤ?無線LANの端末が親機を感知。ちょっとびっくり。
cross店員に尋ねるも、この店舗ではネット接続サービスは提供されていないという???。
このCROSSというのはどこの無線LANサービスのこと?
しかし残念ながら、親機、子機間の無線交信は強力にできているものの(無線モニターが示している)、認証が取れない(こっちは相手先がどこかも分からず、認証されようがない)ので、煩わしさもありAirMacを終了手続きをして、この文章作成に入った。
以前、確かにこの店舗ではなかったが、他のスターバックスコーヒーの店舗ではYahoo.BBのモバイル無線LANのサービス(無料)があり、数回試しに利用したことがあった。現在このサービスは終了のはず。
不思議な体験だ。帰宅してこのCROSSなるものの正体を確かめようとするも、ネットからは適切な情報は得られず。
前回のエントリでもスターバックスコーヒーについて触れたが、ボクは利用はできるだけ控えようと心掛けている積もりだが、最大の店舗展開ともなれば、ついついその味の好みと、居心地の良さで、抑制のタガがはずれてしまう。
(実際、喫茶店を探そうとしても、地方都市では今や完璧に淘汰され、なかなか良い喫茶店を探すのは難しい)
何故抑制するのかと言えば、はやりコーヒーショップとはいえグローバリズムの象徴の1つであるからなのだが、こうした意識をどのように自覚的に制するのかは、全く不如意でだらしない。全くスタバから見透かされてしまっているようだ。
文庫本を開き、Macを叩いたりしていると、女性店員がサービス盆にコーヒーサーバーとレモンケーキを載せやってきてマニュアルのものなのかどうかは知らないが、爽やかな笑顔で言ってくれた。「新しく用意されたブレックファーストブレンドというコーヒー豆のものですが、一杯如何ですか。このレモンケーキにとても合います」
断る必要もないので、紙のデミタスカップに入れたコーヒーと小さく刻んだケーキを恭しく頂戴してしまったのだ。
さすがにこの時ばかりは「あのぅ、紙のカップではなく、磁器のマグカップで頂くわけにはいきませんか」とは言えない意気地無しだった。
普段はエスプレッソのドピオの一点張りで、デミタスカップに入れていただくのには、十分理由がある。
世界的にも、このスターバックスコーヒーのサービスに於ける紙カップ、プラスティックカップは使わないように、という運動も知っているし、可能な限りゴミになるようなものは出したくないからね。
意気地無しのボクだが、少しは美学が残っている。
スターバックスの環境への取り組み(CSR)
■ FoE Japan くらしとまちづくりプログラム/スターバックスさん、おいしいコーヒーを使い捨て容器に入れないで!

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