工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

団塊世代へのエール(朝日「私の視点」)

朝日新聞「私の視点」
家具制作活動を始めて比較的早い時期からオリジナルな作品製作を試み、これをグループ展、あるいは個展活動を通して多くの方々の厳しい批評の前に晒してきた。
こうした活動を支えてくれているのがギャラリーのオーナーの方々だ。
ボクは以前もこのBlogで書き記したことがあったが、展示会の展開は基本的には“企画”を主として展開しているギャラリー、あるいは百貨店画廊などに自己規制している。
したがってギャラリーとの協調、相互理解というものが基盤として確立していないと良い展示会活動は展開できるものではない。
今朝の朝日新聞「声」のページ・エッセー『私の視点』の執筆者・小野 宗芳さんは、そうしたギャラリーのオーナーとして良い交流をさせていただいている人のひとり。
今朝の朝日新聞への投稿は
◆大量定年時代 「妻は夫を温かく迎えて」
というタイトルのものだが、自身が団塊の世代ということもあり、定年を数年残して早々と会社を退職し、ギャラリー経営に専念(とはいっても彼の人生の全てではなく、様々な活動の1つであるに過ぎないのであるが)しているという立場から、同世代の男性サラリーマンが置かれている時代状況、家庭環境(主要に夫婦の関係性)の問題を分析し、そこからこのような人々のこれからの人生がどうあるべきなのかまで言及したものである。
夫婦という単位の問題から説き起こし、さらにまた企業社会における雇用関係、労働関係のゆがんだ実態を指摘し、これらの改善を提言する内容となっている。
一昨年、既に自身の半生を記述した書籍を上梓しているが、近々、2冊目を発刊するそうだ。
ボクのような者はなかなか定年を迎えて『楽園』を謳歌するという訳には参らないが、考えようによっては日々上司の顔色を窺って仕事に身をすり減らす人々には無い何ものかを“謳歌”しているかも知れず、羨望の眼を向ける必要など無いだろう。
*画像は朝日新聞記事の部分(実際は5段組のもの、著作権への配慮から小さな切り取り記事にした)
■ 既刊書「自遊をもとめて」
■ 近刊書『定年後は楽園』春風社
■ 書籍紹介文 東海愛知新聞

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