工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

FIFA W杯まで12日に迫り

このBlogの右メニューにカウントダウンのウィジェットを置いた (^^ゞ
2010 FIFA W杯 南アフリカ大会開幕まで、ついに2週間を切ったというわけだね。
来月11日〜7月11日に掛けて南アフリカ各地で催される。
日本代表の対韓国戦前後あたりから、各種メディアでもやっとFIFA W杯の話題で盛り上がってきているようだ。
岡ちゃんのイレギュラー発言が妙な方向へと盛り上がりを引っ張っていっていることについては、今日は問わないでおこうと思う。
本大会においてボクの最大の関心は、マラドーナ率いるアルゼンチンがいかにメッシを自由奔放に使うことができるか、ということにもあるが、ちょっとアウトフォーカス気味に、南アフリカという開催国について強い関心を持つ。
インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)そんなボクの思いに1つの示唆を与えてくれたのが、2月ほど前に観た『インビクタス/負けざる者たち』というアメリカ映画。
言うまでもない、クリント・イーストウッドの最新作。


主役は、ネルソン・マンデラ氏に指名されたというモーガン・フリーマンという名優。
その彼が映画化権を買い、自ら制作者となり、メガフォンを握ってもらうべくクリント・イーストウッドを口説いた、という経緯ぐらいは知っていたものの、ストーリー他は事前知識もなく、スクリーンの前に座った。
マンデラ氏が率いるANC(アフリカ民族会議)は岩盤のように分厚いアパルトヘイトを打ち破り、ついには南アフリカ初の黒人大統領に就任するのだが、その後の国家的融和に至る過程での類い希な指導力、マネージメント力から彼の人間的魅力に迫るというもの。
その道具立てにフットボールの国際試合が使われているところがミソだね(単なる創作ではなく、実話にもとづいたもの)。
クリント・イーストウッドはボクにとってはハリウッドの象徴のようなもので、元々好きではなかった。男性性を前面に押し出したキャラと、極右リバタリアンを代表するような立ち位置の人だしね。
でもここ数年、彼がメガフォンを取る映画はかなりの数で観ている。好みとは関係なく、アメリカそのもの、いわば草の根のアメリカを描いて秀逸な作品ばかりだと素直に思うから。
そしてこの「インビクタス/負けざる者たち」、自ら買って出た作品ではないものの、良い作品として仕上げてきている。
彼はネルソン・マンデラ氏とも会っていると思うが、二人の間でどのような話が交わされたのか、興味のあるところだ。
ちょっと話が逸れてしまったが、
2010 FIFA W杯 南アフリカ大会に強い感心を持つ者として、少しでもその開催国、南アフリカを知りたいと思う。
このような場合、やはり関係する映像作品から接近することはとても効果的だろう。
遠い夜明け 【ベスト・ライブラリー 1500円:サスペンス特集】 [DVD]クリント・イーストウッドの映画のみならず、ANCが苦難の戦いを繰り広げていた頃に制作されたリチャード・アッテンボローの『遠い夜明け』(主役:デンゼル・ワシントン)には当時のボクは強い衝撃を受け、南アフリカの現状に刮目される思いでスクリーンに釘付けになったものだ。
なお、現在 NHK BS1では「世界のドキュメンタリー」シリーズとして、南アフリカ特集を2週にわたって連日放映しているのをご存じだろうか。(こちら
今週、寝不足が続いているのはこの放映のせい。
録画してゆっくり視れば良いものを、眠い目をこすりながら、深夜の放映時に視ている。
録画しても、それをあらためて視るという時間が取れないというのが実際だからね。
アパルトヘイト政策による犠牲者と加害者の間の和解をめざす「真実和解委員会(TRC)」を描いた『赦すことはできるのか』はとてもすばらしいドキュメンタリー作品だった。
人間の強さ、弱さ、対立を克服し、憎みて余りある相手を赦す、という普遍的テーマ。
2010 FIFA W杯が南アフリカの地で開かれるという意味をあらためて考えて見たいと思う。
スポーツの国際大会というものが意味を持つとするならば、スーパースターの活躍、自国の代表選手の活躍に欣喜雀躍するのも良いし、そして一方、開催国を深く知り、同時代に生きる者として思いを共有するのも悪いことではない。
では今日のYouTubeは「K’naan – Wavin’ Flag」(2010年のFIFA World Cup南アフリカ大会テーマ曲)

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