工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

2007最後の納品

ウォールナット、キャビネット
2007年も残すところ1週間と迫ってきた。
昨日は本年最後の納品および打ち合わせで雨の中終日動く。
最後の納品としては例年に較べむしろ早い方かもしれない。
しかしこの後、法事など欠かせない私事もあるのでまだまだ落ち着けるわけでもない。
そうか、まだ年賀状の準備さえ怠っている。
今年も晦日ぎりぎりま慌ただしいのだろう。
画像は納品した家具の1つ。数次にわたって制作させていただいている顧客への搬入設置。
ウォールナットのキャビネット。5×5尺ほどのもの。
外連味のないシンプルな造形と構成だが、丁寧でしっかりとした造りを心掛けた。
帆立は角面を蛇口でまとめ、4分板を嵌め込む。上下は1枚の通し。帆立左右はシンメトリー、左右扉羽目板(鏡板)も同様、シンメトリー。
天板は駆体側(下)に几帳面を廻すだけのシンプルな面取り。
台輪は蹴込み台輪(あまり仰々しいのは好きではない)
こうしたシンプルな造形のものはやはり木取りの丁寧さが重要となる。
柱(縦框)は柾目を持ってくるとか、シンメトリーの構成の場合、鏡板はブックマッチにするなどの。
またあまり俗受けするような加飾は好まない。
住宅の気品に合わせた調度品の品質が要求されると思うから。
ところでこのフローリング、最初はどんな樹種なのかとよく見れば、何とバンブー、竹の集成材だ。
素足で踏まれる床板としては硬すぎるのではと心配になるが、なかなか良い感じではあった。
Top画像だが、雨とあって太陽光線が望めないなか、ストロボを天井にバウンズさせて撮ったもの。やはり正面側の光量が足りず、良い結果を産まなかった。
室内でのキャビネット撮影の場合、ストロボ1灯では難しいね。
ホワイトバランスはまずまず。歪みだけ修整。

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  • ウォールナットは存在感がありますね。
    左側にはDominoを使った電話代が置かれています。
    このキャビネットは大きなものですが、上下分割式では
    なくて一体物ですか?
    この辺りも顧客の希望によるものですか?

  • 一年間お疲れ様でした。雨の中の納品とは大変でしたね。FAX台の制作工程を見て、益々、Dominoが欲しくなりました。椅子を作る際などにも格段に効率が上がるでしょうね。
    室内での撮影は難しいですね。おそらくもっと後ろに下がれればバウンス光が柔らかくまわると思います。でも、日本の家庭ではなかなかそのスペースの確保が大変です。

  • acanthogobiusさん、今晩は。
    この駆体はあまり大きなものでもありませんので分割しませんでした。(顧客の希望というより、設計制作側の提案)

  • Ikuruさん、こんなところで何ですが、ちょっと早めの‥‥、
      Merry Christmas !
    Dominoはぜひ一度試用してみてください。手放せなくなるでしょう。
    >もっと後ろに下がれればバウンス光が柔らかくまわる
    そうですね。
    顧客宅という遠慮もあり、撮影ポイントの確保は難しいですね。

  • これ素敵ですね
    落ち着いた感じで
    なかなか渋そう
    横幅広いのでしょうか
    大きなおうちでないと置けないかなぁ?

  • kokoniさん、貴邸にもきっとフィッティングしてくれるのではないでしょうか。
    >横幅広いの
    これは1,400wほどですが、お部屋に合わせ如何様にも対応させていただきます。したがって都心のkokoni邸でもバッチリ !
    カップボードでも、楽譜整理キャビネットでも、内部構成のアレンジもいたします。

  • 詳しくどうも(^_^)
    なるほど
    いつか お願い出きる日が来る かも

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