工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

“Happy Holiday”

虹
昨24日夜から世界各地で“Merry Christmas !”と愛と平和の言葉が交わされたものと思う。
キリスト生誕の地と伝えられるベツレヘムの生誕教会でもおごそかなミサが執り行われる。(「パレスチナ自治区ベツレヘム、クリスマスに向け準備着々」 / AFP
昨日、身内の法事で関西へと日帰りの旅をしてきた。
帰路、時間調整で駅前広場を望む岡山駅構内のカフェで1時間ほど過ごしたが、そこから眺めるメインストリートのイルミネーションはとても控えめのもの。
妻に言わせれば、いつも利用している地元の小さな駅前のものよりも侘びしいとの評価。
県庁所在地とはいえ、景気上昇気運の恩恵がまだ及んでこない地方都市であればこれぐらいで十分だろうと思ったね。
(時々、異教徒の)ボクにはおよそクリスマスというその信徒にとってはとても大切な宗教行事を日本のように商業主義一色に染め上げるクリスマスイベントなど、ローマ法王ならずとも(「ローマ法王、クリスマスの商業化を非難」/AFP)いささか嫌悪してしまうほどのものでしかないが、一方、年一回の「愛と平和」を惜しみなく語る日があるのは悪くないと思う。
最近のアメリカなどでは“Merry Christmas”に替えて“Happy Holiday”という表記、挨拶が一般的になってきている。
これは言うまでもなく、固有の宗教的な意味合いを薄め、宗教、人種、民族を越えて共に祝おう、という“politically correct”としての立場を示すもので、良い試みと評価したいと思う。
現代社会を荒んだ混乱した時代に陥し入れているのが、1つの価値観を他の共同体へと押しつける“暴力的”な権力行使であることを考えるとき、やはり世界の多様性をいかに認め合うかということがとても重要なことになってきているので、こうした一大宗教行事でのこの新たな捉え方は好ましい。
昨日、西へ向かう新幹線の車窓からは大きな虹が架かっていた。
別のところでも、と2回も観測できちゃった。
諸兄姉には心おだやかで、健やかな年末をお過ごし下さい。

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