工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Merry Christmas !!

昨年はカッチーニのアベ マリアをギター伴奏によるスラヴァでお贈りしたが、今年は「Sumi Jo」で。
カラヤンに見出された天性の美声
モーツアルトからロマン派の楽曲も見事に歌いこなすが、最近では古楽器とのジョイントも多いようで、Cacciniのアベ・マリアも自家薬籠中といった感じですばらしい。
Sumi Jo 『Caccini Ave Maria』

せめて今夜だけでも神の恵みが均しく世界へと届けられることを願いたいものだが、しかしこんな物言いなどは、幼い子どもにさえ戯れ言と笑われてしまうだろうね。
世界の圧倒的とも言える非対称な現代社会に思いを致し、そこに至った原因を考えることは大事だし、一方で Merry Christmas !!と、家族の幸せ、共同体の繁栄、世界の平和を祝うことも決して矛盾するものではないと思いたい。
しかしやはり、そうした支配と搾取による非対称な世界をもたらした近代社会からこっちまで牽引してきた勢力、あるいはその世界観の代表的なものがキリスト教であり、キリスト教文化圏であったことにブチ当たってしまうということも確か。
今やクリスマスも商業的なイベントとしてちゃらちゃらと楽しめば良いのだという社会的許容も深まっているが、そうしたものとは隔絶したところで敬虔な信者によるミサも行われているというのがこの世界の広さ、豊かさである。
例えば昨年、クリスマスミサが執り行われた数日後、27日にイスラエル軍によるガザへの地上侵攻と空爆があった。ガザ紛争と言われる無差別武力攻撃である。
1月18日までの22日間にわたる戦闘は「パレスチナ側では民間人を含む1300人以上が死亡・殺害された。犠牲者の大多数は一般市民であり、特に死傷者の1/3は子供で、未成年の被害者が特段に多い紛争となった」(wiki)
このイスラエルの最大のスポンサーはどこあろう、ピューリタンが作った国、アメリカだ。
* 参照
◆ 「アムネスティ・インターナショナル日本」では「ガザ攻撃から1年 パレスチナに生命の光を!」というアクションプログラムを準備している。(こちら
◆ また、イスラエル・パレスチナ問題へのアプローチとして、本年度のアカデミー外国語映画賞にノミネートされた話題作《戦場でワルツを》(WALTZ WITH BASHIR)はお薦め。
国内劇場で公開中。
◆ Sumi Jo 公式サイト

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