Archive for the ‘技法、チップス’ Category

“プロダクト的思考”と“手作り家具”(その7)

枘の割り付けを合理的に考える 高品質な家具作るのには様々な要素があるわけですが、そうした中にあっても枘の設計、加工が重要であることは疑いありません。 このあたりのことについて少し詳しく考えてみます。 建具屋の場合 以前、 […]

More »

“プロダクト的思考”と“手作り家具”(番外篇)

本件、“プロダクト的思考”と“手作り家具”は、高品質な水準を維持し、持続可能な生業として木工を営むことについて考えを巡らせているところです。 客観的なデータを持っているわけでもありませんので、木工というものが、現代を生き […]

More »

“プロダクト的思考”と“手作り家具”(その6)

木取りにおける寸法基準が多様に過ぎる 1つの家具を構成するための部品には実にたくさんのものがあります。 大小、広い板であったり、小割された平角の棒であったりと、様々な寸法のものが必要とされます。 ただその家具のできあがり […]

More »

“プロダクト的思考”と“手作り家具”(その5/面腰・蛇口)

前回のドイツのテキストからの図版ですが、せっかくですので、解説のコメントを付しておこうと思います。 番号順にいきましょう。 #369 面腰の仕口ではありますが、枘が上端に開いていますね(次の#370も同様)。 枘と言うよ […]

More »

“プロダクト的思考”と“手作り家具”(その4/框組=カマチグミ)

リストに挙げた問題点につき、さらに視ていきます。 框組の加工に習熟していない 私は信州松本で修行したということもあり、松本民藝家具における一般的な構成である框組の構造は、キホン中のキホンでした。 もちろん、板指しの構造に […]

More »

“プロダクト的思考”と“手作り家具”(その3)

前回の投稿から間が空いてしまいましたが、そろりと再開します。 ある若手の木工職人が廃業に至ってしまった作業内容が抱える問題の検証に関わる話でした。 あらためてそれらの問題を挙げますと、以下のようでした。 框組の加工に習熟 […]

More »

“納まり”と“逃げ“ (個展会場の作品から)

個展も会期半ばと言うことになりますが、1月間という、かなり長期にわたる百貨店での会期を運営するのは大変です。 出展者である私は週末を中心に立ち会うようにしているものの、それ以外は百貨店のスタッフに委ねざるをえず、接客対応 […]

More »

苦い話(框組の飾り棚)

前回の仏壇のポストへのコメントで、繊維方向と直交、という話がありました。 とても大事なところですので、別稿を上げ、畏れながら、注意を喚起しておきたいと思います。 「注意を喚起」などと、やや大げさな物言いになりましたが、こ […]

More »

バンドソーなどでの曲線加工は?(ドイツのテキストから)

バンドソーでの曲線切削 いきなりで恐縮ですが、バンドソー(帯ノコ)での曲線切削は皆さん、どうされているのでしょう。 うちの椅子の定番に《座布団チェア》というのがあり、これには1,200rのラダー(背の部分の格子状のパーツ […]

More »

木材の中に隠れた表情を読む

画像の部材は椅子の笠木(背の部分、Topにあたるところ)。 厚板のブロック(この場合3寸厚)を連続した曲面で木取ることが一般的。 これは帯ノコで切り取った状態だが、このままでは表面が粗いので、次に両面を削り仕上げる。 う […]

More »