ワークベンチ(欧州型の作業台)
スカンジナヴィアンタイプ ワークベンチの制作です。
私も同種のワークベンチを使っていますし、公式サイトの方には、やや詳しい記述で紹介しています。
これまでも数度、このワークベンチ制作依頼があったのでしたが断ってきました。
制作の難易度からのネガティヴな応答であったことは否定できませんが、それより何よりも木工職人からの制作依頼に唯々諾々と応ずるのは、果たして・・・、という考えにとらわれていたのが主たる理由。
ご自身で作るのが最善では無いですか?と、丁重にお断りしてきたのでした。
無論、その際には求められるだけ、資料の提示、制作の勘所などはお伝えしておきました。
ただ今回請けたのは、プロのバイオリンメーカー(Violin制作工房)からの依頼であったからです。
バイオリンの制作環境では高品質なワークベンチの活用は必須です。
しかし、彼らの制作現場ではワークベンチを制作するような機械設備もスペースもありません。
たぶんその多くはショーベリ(Sjobergs)などの既製品を使っているのではと思われます。
また今回の依頼者はプロのバイオリンメーカーとして本格始動する若い人でしたし、その志しにエールを送る意味も含め、重い腰を上げることになったという次第。