工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

RUPES ミニサンダー 吸塵バックを換えてしまおう

めでたさも 中くらいなり おらが春
小林一茶

年の初めを言祝ぐには、あまり似つかわしく無い、COVID-19パンデミックに翻弄されるママの2度目の新年ですね。

パンデミックの喧噪も、そろそろ終末期へと移行する気配も感じられなくもなく(オミクロン株の挙動と特性などから…)、今年は新たな転機になるのではとの期待を込め、防疫にこれまで以上に心がけると共に、淡い近未来の展望を描きつつ、工房に籠もり、淡々と仕事に打ち込んでいこうと考えております。

どうか本年もよろしくお願いいたします。


さて、さっそくですが、今回は前々回のポータブルサンダーの集塵システムの続きの話しになります。

前回は BOSCH オービタルサンダーの吸塵バッグのすったもんだをリポートしたところですが、これを機に、うちの他のサンダーの集塵性能が気になり始めたのも宜なるところであったわけです。

中でも普段からよく用いる RUPES ミニサンダーの吸塵バックが布製であることにストレスを嵩じさせてしまい、今日は、これをなんとかもっとましなものにしようぜ、というリポートです。

RUPES LE71TC

実は、最近のRUPESミニサンダーは吸塵バックが進化しており、マイクロフィルター付きのプラスチックのものに更新されています。(ルペス ミニオービタルサンダー LE71TC

このマイクロフィルター部分を導入しさえすれば問題解決となるのですが、ただ国内代理店数カ所に見積もらせたたところ、いかんせんドケチな私には手が届かない高価な提示。(本体が買えるほどの価格でした)

さて、どうしたものかと思案の末、代替品を探すことに。

似たようなフィルター付きのプラスチック製吸塵バックはいくつもあり、その中からもっともフィッティングしそうなものを選び、ままよ、とばかりに購入しましたよ。
それがまた、結果オーライだったのです。
お誂えかよ、というほどのフィッテング。

BOSCHミニサンダーの吸塵バックを採用

互換可能性を見込んだのは、BOSCH 〈GSS 1400 A PROFESSIONAL〉に装着されている吸塵バックです。

画像を見ただけではRUPES LE21Aの排出口と合うかどうかまではわかりりません。

加え、BOSCH Japan からはこの吸塵バックだけの販売はされていないことが判明(上位機種:GEX125AVEなどにはアタッチメントとして市場に流されているものの、こいつは無い)。

ただ この扱われようは日本国内でのもので、ドイツ本国はもとより、マジに経営展開しているところではあるに違いないと、根拠無い確信で探したところ、やはりあった。

米国ではフツーに、このダストコンテナ(マイクロフィルター付き)の取り扱いがあります。

というわけで、個人輸入でやってきました。
本体価格は $10.00 ほどで、これに運賃、わずかな関税が加算され、掛かった導入経費は数千円。
(こんな手を煩わせることなく、BOSCH Japan が正規に販売すれば良いのに…)

フィッテング

問題のフィッティングですが、入り口の径などの仕様が明記されているわけでもなく、ただ画像からの直感であり、首尾良く繋がるかはやってみなければ分からない。

さて、その結果、本体に挿入できるものの、そのままでは多少の甘さがあり、本体排出口にビニールテープを一巻きもすれば、ほぼほぼ許せる感じではあったのです。

ただ、堅固な接合というレベルでは無く対策が必要でした。

そこで工房隅に転がっていた、この種の集塵ホースのための数種類のアダプターを試してみたのです。

それらの中で、フレキシブルで汎用性の高いゴム製のものを適宜カットして装着してみたところ、完璧な接合に。
このスリーブ状のものも過度に長くなることも無く最短でのジャストフィット。
「恐れ入谷の鬼子母神」でしたね。

鉋イラスト

こういった DIY的奮闘の末に導き出された良好な結果には、素直に嬉しくなるものですね。
ほくそ笑んでしまいましたわ。

なお、この吸塵バックは長期にわたり使えるものと思うのですが、フィルター部分は目詰まりや劣化もあるところから、交換を迫られるわけですが、この交換品の導入も、同様の手法でなんとかなるでしょう。
わたくし、超楽観論者なのであります。

さて、これで作業者の呼吸器を保護する吸塵の強化も果たせ、やれやれですが、この後、ポータブルのサンダーで追求するとすれば……、コードレスでしょうかね。
なんとかしたいものです。

hr

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