工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

いよいよ限界に(サーバー移行問題)

数日前、Webサイトのファイルを新たに数ページにわたって作り込み、このローカルファイルをアップロードしようとしたが、いくつかのデータがアップロードできなかった。
FTPによれば12個のアイテムがエラーになる。何度やっても同じ。
HTMLおよびCSSファイルは上がったのだが、画像がダメ。(×_×)
問題ははっきりしている。
既にサーバー契約の容量を超えていることによる。
これは今に始まったことではなく、数ヶ月前から問題であったが、何とか契約容量を20%ほど越える辺りで綱渡り状態で維持できていたのが、とうとうこの限界を超えてしまったようだ。
現在のホスティングサービス契約会社はNTT系列のP社。
うちは田舎ということもあり、Webサイト運用開始の頃は選択肢が狭く、信頼のおけるところは、こうしたところしかなかったということによる。
また当時は決して過度に高い契約条件というほどでもなかったのだが、その後の新規参入者が契約料金をどんどん安くしていくなか、このP社は負担額を全く見直すことなく今日に至っているために、相対的にめちゃくちゃ高い会社となってしまっていた。
したがって現在の環境での契約サーバー容量の増強は、さらなる負担を強いられる(契約料金の倍増)ということになり、もはや忍耐の限界を突破しちゃう。
いよいよ重い腰を上げて、サーバーを別会社に移行させねばならないということだね。
どのような手順を取るのか、以下のようだ。

  1. 独自ドメインを移行させるための「Authinfo」「レジストリキー」を取得し、これを移行先のレンタルサーバー屋の傘下のドメイン管理会社の新規契約に反映させる。
  2. 現契約の解約手続き
  3. 新たな接続業者との契約が必要(これまではP社の法人契約ということで、接続契約+サーバー契約のパッケージでのものだった)
  4. レンタルサーバー屋(R社)との契約を並行して進める。

とまぁ、リストすれば他愛もないことのようであるが、しかしその手続きの実施は、移行スケジュールの問題、独自ドメインの移行のやや煩雑なこと、またIP電話も移行させねばならない(当然にも電話番号も変更)など、いくつかの難題もあるのかな。
しかし、これを果たせばディスク容量は20倍となり、一方費用の方は逆に1/6と削減される。
既に現契約は6月まで先払いされているので、あわてることはないのだが、何せ、アップロードができないのは痛い。
仕事の合間を縫っての煩雑な移行手続き作業になるが、スムースに事が運んでも独自ドメインの移行問題が伴うので数週間は掛かってしまうようだ。
なおドメインがうまく移行できれば、WebサイトURLも変更する必要はないし、同様にメルアドも現行のまま運用できるだろう。
さてそんな事情でありますので、Webサイト「木工家具の工房 悠」はページによってはファイルが壊れたような表示もありましてご迷惑お掛けします。
しばらく猶予をいただければと思います。

ツタンカーメンのエンドウ豆?

エンドウ豆
今日から仕事始めの人は多いと思うけれど、それにしてはちょっと脱力なエントリ。
お客から「ツタンカーメンのエンドウ豆」という触れ込みで、これまで5年ほど毎年育ててきたという種をを6粒ほど頂いた。
頂いたのは11月も下旬だったが、さっそく小さなプランターに植えてみた。
なかなか芽が出ずに心配されたが、2週間ほどしたらちゃんと芽を出してくれた。
昨今の天候不順のなか、ちゃんと実を結ぶのかは不安だが、春が楽しみだね。
このエンドウ豆、実はさやが赤くなるのだそうだ。
また炊き込みの豆ご飯として使い、しばらく置くとご飯が赤く染まるのだそうだ。
ちょっとユニークなお豆さん、しかしこの「ツタンカーメン」に由来すると言うのは本当か?
「王家の谷」にある墳墓から黄金のマスクなどの副葬品とともに発掘されたというのだが、3,000年も時代を遡る墳墓にあった種が、果たして本当に実を結ぶのだろうかね。
諸説紛々。プロフェッサー、吉村作治氏に尋ねてみなければならないか。
ネットでは、一時多くの小学校などで盛んに栽培が行われたことなどが伺える。
この頂いたものは、朝日新聞社の企画ものに応募して入手したのだそうだ。
まぁ、こうしたものは、植物学者、考古学者ならともかくも、ボクたちがあまり真相を求めてもさほどの意味があるとも思えない。
古代エジプトへの“ロマン”として受容すればよい。
でもボクは豆は好き。
和食では黒豆、花豆、大豆など、いつも食卓から欠くことのできない良質の蛋白源として摂取しているし、洋食でもレンズ豆、白インゲンなど、所謂トマト味のスープにどっさり豆を入れて楽しむ。

【突然だが、〈豆スープ〉の簡単なレシピ
材料

トマトスープ、アンチョビ・フィレ、缶詰の豆類(輸入物で数種入手できるはず)、玉ねぎ、ニンニク

手順

・深鍋にオリーブオイル。ニンニクを包丁の背で叩いてみじんに刻んだものを入れ、火に掛ける(弱火)。
・アンチョビ・フィレ適量をそのまま入れて、木へらで潰しながら炒め、オイルに馴染ませる。
・次に玉ねぎの薄切りを入れ、ゆっくり炒める。
・玉ねぎがしなしなになったら、トマトスープと缶詰の豆をドサッと放り込む。
・浮いてくるアクを取りながら、10分間ほど暖めれば OK !

超簡単、古代欧州の一汁のできあがり。ぜひお試しあれ。
天然酵母で堅めのドイツ風パンを千切り、このスープに浸しながら食べれば極楽?

欧州の昔の食事は、硬〜いパン一切れに、この豆スープ一杯という時代は長かったはずだ。それでもちゃんとヒトのDNAは連綿と伝えられてきている。
腐朽に突き進むかのような飽食日本の食生活より、よほどバランスの取れた食事だったかも知れないじゃないかな。

“手作り家具”と機械設備(その5)

木材加工機械をどこまで導入すれば良いのか(その3)
これまで整備した方が良いだろうと考えられる機械をリストしてきたが、ここであらためて整理してみる。

必須の基本セット

  • 〈丸鋸傾斜盤〉
  • 〈手押し鉋盤〉
  • 〈自動一面鉋盤〉
  • 〈角鑿盤〉

導入を検討した方が良いと考えられる機械

  • 〈ヘビーデューティールーターマシーン(ピンルーター)〉
  • 〈縦軸面取り盤(SHAPER)〉
  • 〈ストロークサンダー(2点、あるいは3点ベルトサンダー)〉
  • 〈ホゾ取り盤〉

基本セットについては概説してきたところだが、次のお奨めしたい方についてもこの後、概説したいと思う。
ただその前に何故かリストされていない機械にお気づきの人もいると思われるのであらかじめそれらの機械について少し触れておきたい。

  • 〈帯ノコ盤〉
  • 〈テーブル移動横切り丸鋸盤〉
  • 〈糸ノコ盤〉

などについて。

まずは〈帯ノコ〉からいこう。

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仕事始めは鉋調整から

グライインダー
そろそろ松も明けようとしているので、もぞもぞと工場に入り2008年の仕事始めということになるが、今日は裏押しなど鉋の調整で汗を流した。
本来は機械のメンテナンスとともに年末にやっておくべきものと考えていたが、時間切れとなり年をまたぎ今になってしまった。
とりあえず寸八2台、寸六1台、小鉋1台、それぞれ裏が切れてきていてたので裏出し作業に汗を流す。
真冬に“汗を流す”とは、誇張あるいは形容と思われるかも知れないが、決してそうばかりでもなく、この過程は事実分厚い作業着を1枚、1枚と脱いでいくことになる。
修業時代、氷点下10数度の松本の地でこの裏押し作業をしていたとき兄弟子から良く言われたものだ。一汗もふた汗も掻かなければダメだよ、と。
今回はグラインダーで刃先のバランスを直しながらの裏打ち→裏押し→刃研ぎ→台直し、と一連の工程を踏んだので、鉋も、これを使う作業者のボクも気持ちがよい。新年らしく清生とした気分だ。
松本時代はこうした刃物の仕込みも慣れていなくて苦労した。
未熟ということと、冷寒地ということが重なり、数度この裏打ちで刃先の鋼部分を損傷させてしまったことがある。
その時に気付くのはまだ良いのだが、気付かずに使い続けていて、ある時、重要な鉋掛けをやっている最中に、この古傷が顕れ、刃先が割れ、材料を傷つけてしまう。
しかしあの寒さはハンパではなかったなぁ。
新米の職人は一番に出勤し、薪ストーブに火を入れ、工場を暖めて準備にはいるのだが、ある朝、機械の定盤に手を触れたら、くっついてしまったことがあった。
定盤が冷え切っていて、掌の水分が一瞬にして凍り付いてしまったことによるのだろう。
あるいは加工が終わり、鉋掛けする前に水引きして重ねて置いた材料が、お互いに凍り付いてこれを離すのに苦労することさえあった。
アパートの冷蔵庫などは、外に置けば凍ってしまう野菜の“温”蔵庫だからね。
オンボロアパートの室内温度は氷点下10度を超すことさえ希ではなかった。
ここ数年、当地では氷点下に下がるのは年に数回しかない。
ボクが人間的にシャキッとしないのも、この腐ったような冬のためか?
明日からは懸案の「“手作り家具”と機械設備」を再開したい。
  *Top画像は鉋身の頭部分を整えているところ

PS:そうそう1つ付け加えておいた方が良いことがある。
知人から「親が使っていた鉋だけれど使ってもらえるかね」と鉋を提供されることがある。使い込まれた鉋は決して悪いものではないが、実はその多くは裏が良くない。いわゆるベタ裏になってしまっている。ベタ裏では良い削りができない。
これは裏打ちをせずに、裏押しをすることによる結果だ。
(研ぎ込んで鉋身が短くなっても常に糸裏を維持させることが肝要)
昨今ではダイヤの砥石が普及してきていることもこれを加速させている原因かも知れない。
裏押しは、まずは適切な裏打ちをしっかりやってからにしたいもの。

「ブログ読んでます‥‥」

寄せ植え
届く年賀状は例年になくばらついている感じがするのだが、これは多くの方々の投函が25日以降になってしまったことを示しているのだろうね。
いえ全く責めているのではなく、ボク自身の投函も27日頃だったからね。
ほとんどの方々は現役で忙しくされている証ですよ。
もっと言えば、明けて元旦以降におごそかに書き始めるというのもありではないかな、とさえ思うよ。
ところでその中のいくつかに「ブログ読んでます‥‥」との添え書きがあったりする。それも意外な人からのものだったり。
ブログ運営など知らせているワケでもないし、しかもあまりネットなど積極的にアクセスするような年齢層(ボク自身がこれに該当する年齢だけれどね)では無い人たちのもの。
えっ、読まれていたの?どひゃっ。
もう赤面するしかないよね。
しかしだからと言って記述する内容、あるいは文体を替えるつもりはないし、いや訂正、替えられはしないが、しかしよりまともな記述を心掛ける、あるいは日本語として不適切な表現、誤植などはできるだけ避ける、などの配慮は必要だろうと、あらためて赤面しながら思ったね。
あるいは日本語の使われ方というものもネット上、あるいはさらには若い層が圧倒的と言えるだろうBlog世界では、大きく変容しつつあるというのが実態。
でもボクはそうしたものにおもねることなく、旧世代丸出しでやっていこうと思う。
ところで2007年はKYという言葉が流行語の1つとなったということなのだが、Blogを運営している立場の者としてはちょっと捨て置けない現象ではあるよね。
このクウキヲヨメという周囲に同調を強制させる昨今の社会現象はこの時代の空気感を象徴することであるのかもしれない。

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頂いたiTunes Cardと気になる2008年ITの動向

iTunes Cardをもらってしまった。
iTS(iTunes store)は時々活用するだけだが、その決済は.Mac契約とともにカード決済。したがってコンビニなどで販売しているCardは買ったことがなかった。
最初はどうして決済するのかも分からなかったが、ログインせずに[card]メニューからいけば良いだけのこと。
もらったcardは1,500円のものだが、この価格でもEP盤、あるいは旧いアルバムであればいくつものタイトルが買えるね。
ところで年末のエントリでは iPod touch について数回触れたが、コーヒーショップなどで読むことのある若者向けのモノ紹介雑誌などによれば、話題商品の年間ランクのトップにこのiPod touchがきていることを知り、あらためてAppleファンのみならず、その影響力の大きさに驚く。
Apple Store銀座店で試用させてもらったiPod touchのWebブラウジングでは3.5”という小さなモニターながら、指でのタッチセンサーによる拡大縮小機能、あるいは加速度センサーでの縦横対応によりじゅうぶん実用的であることが確認できた。
昨12月、NTTとAppleは、このiPod touch向けに都営地下鉄、「プロント」など約700施設でWi-Fiの無料接続サービスを始めた(2月末まで)。
恐らくはさらに全国での普及へ向けインフラ整備されていくのだろうと思う。
因みに昨年1年間のGoogle検索ワードのトップは「iPhone」だったというのだが、(こちら)日本でも今年の話題の中心はiPhoneとなるのだろうか。
ただしかしキャリアは未だ確定せず。

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大門 嚴 木工芸展から今年もスタート

ファサード
昨年末最期のエントリでは〈ネットにへばりつくことなく、足で探すことで良い作品との出会いを求め、真のスキルを持っているであろう諸先輩を訪ね教えを請うという、アナログなフットワークをこそ鍛えるべき‥‥〉などと、ネット信奉者からはそっぽ向かれるような記述をしたからというわけでもないのだが、言い出しっぺとしてさっそく元日からの実践。
大門 嚴さんが葛城北の丸で個展をしていたので木工家Mさんを伴い恒例の表敬訪問。
彼はこのヤマハリゾートホテルでの個展は4回目かな?
周知のようにFIFAワールドカップ韓国・日本大会の時の日本代表チームの合宿施設となったところ。
そうしたこともこのホテルのステータスがをあげる要素になったのか、全国から富裕層が年越しのためにゴルフ、温泉宿泊に利用しにくるという高級ホテル。
大手門
ホテル敷地に入ると入り口から延々と数kmを走行したところにやっと見えてくるのが大手門(画像上)。
この手前の脇にある駐車場に車を留め、身繕いをしつつ門をくぐるとファサード、大きな広場が拡がり豪壮な屋敷様の正面の本館入り口にたどり着く(画像Top←退去したのが日没後のため夜の帳が降りてしまった)。
かつては毎年10月末、紅葉の季節にはここでヤマハの「工芸展」が開催され、とても楽しみな催しだったことを懐かしく思い起こされる。
基本的には現代作家のものが中心であったが、気鋭の若手作家から人間国宝にいたるまで、ほとんど全てのジャンルの工芸を、広大なホテル施設の大部を使う恐らくは規模においてもその質においても、日本最大のものとも思える展覧会であった。
ここは立地は決して良いものではないのだが、全国から工芸ファンが殺到したものだ。
ただ木工芸のジャンルだけはヤマハ所属の職人による加飾の漆のものが中心であった。
しかし、このホテル施設そのものの建造物、あるいは内部の建具、金具、調度品において見るべきものが少なくなく、木工修行で日の浅いボクには古式豊かな伝統的数寄屋造りを学ぶにあたってとても有益なまたとないチャンスでもあったのだった。
残念ながら10年ほど前にはこれも途絶え、ここに訪ねるのも大門さんの個展があればこそのものとなってしまった。
さて前振りが長くなってしまったが、大門 嚴、木工展。

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2008年、佳い年に !

富士山
 新年のお慶びを申し上げます
2008年が明けましたね。せめて正月ぐらいのんびりといきたいと思いますが、昨今では多くのショッピングセンター、マーケットも元旦から店を開けるなどすっかり様変わり(従業員にはホントにお気の毒)。
ボクはと言えば昨夜はWebサイト正月ページを作ったり、いくつかの作品ページを準備したり、あるいはこのBlogを更新したりと隣室のTVの音を遠くに聴きながら、しかししっかりとオンザロックのウィスキーを横に置き、ちびりちびり飲りながらの作業で、明けて2時頃にはすっかりできあがり、寝ちゃいました。
少し撮影するには遅い時間帯でしたが、近くの小高いところからの眺望がTop画像。頭に笠雲をかぶった富士です。9時頃でしたが、せめて夜明け直後ぐらいにねらうべきですね。しかしこの温暖な地、静岡でも今朝は氷結し、シャッターを押す手がかじかんで仕方ありませんでした。(画像は大井川越しに富士山を眺望:クリック拡大
その後おせち料理を頂き(出掛ける予定があったので屠蘇はガマン)、届いた年賀状で無沙汰をしている知人の近況にほっこりしたり、コンビニで買い求めた四大紙、新年号をチェック。
いろいろと考えさせられる各紙、紙面でもありましたが、不正を許さず、老人から若者、子供まで人間らしく、他者を思いやる寛容の精神で、健やかに生きていくことのできる2008年でありたいものです。
どうぞ本年もよろしくおねがいします。

大掃除を終えて‥、ちょっと行く末などを

tubaki
工場の大掃除(らしきもの)を終えた頃、早くも陽は沈んでいたが、朝からの強い風も和らぎ、静かに2007年最期の日も終わろうとしていた。
裏庭から椿を手折って花器に放り込みやっと落ち着くと、‥柄にもなく来し方行く末を思ったりする。
現世(うつしよ)では多くの課題を抱えての年越しとなるようだが、これも時代の転換期を迎えつつあるということなのだろうか。
「ミネルヴァの梟は黄昏とともに飛び立つ」とはヘーゲルの警句だが、新たな清新な時代の到来にはまだ幾度かの年越しを迎えねばならないのだろうね。
ボクは基本的にはオポチュニストなので、人間社会というものへの厚い信頼を基礎として、多くの魅力的な人生を送っている人への憧憬を自身の来し方への反省の材料とし、その方々とともに夢が語れる行く末というものを信じたいと思っている。
木工という生業も悪いものではない。
1つの職能をたゆまず鍛え上げていくという長い道筋もまた魅力的な人生であるかもしれない。
「職人さんはいいよね、どんな世相になっても食っていけるからね‥」などと言われることとは次元の異なる、もう少し深いところでのものづくりという営為が意味する尊い行為への確信であり、自然素材との交歓が意味する何物にも代え難い少しばかり幸せな関係のことである。
これを介して人と繋がることができるというのであれば、なお良いことではないか。
さて、このBlog運営も年を越え数ヶ月もすれば早丸3年になる。
自身、なんでこんなことやってんだろうと思うことも屡々。
幾人かの知人からも同じ問いを発せられることもある。
確かに、相応の力を投下しなければならないし、このBlogから受注に繋がるなどということなどめったにあるものではないので、自身の仕事においてどれだけの意味があるのかを一度まともに問うのも必要かも知れない。
単なる自己満足か ? 。
ただ、ネット社会という逃れることのできない社会状況を省みた時、木工の実践に関しては必ずしも歓迎すべき事ばかりではないという冷めた見方をしてしまうのも事実。
ボクが獲得してきた関連スキルなど大したことはないと自覚してはいるが、少しでも批評精神を横溢させ、総体の活性化とともに、若年層では必須の情報ツールとなっているネット上での木工の知の体系に少しは積極的に関与していかねばと、ある種の使命感にも似た思いで関わり続けている。(ま、時にはピエロのうら悲しさを知るのも必要だろう)
ただしかしやはりあくまでも個人的な浅学な知と浅い経験でしか記述できようもないのであって、間違いも多いことだろう。そこはぜひ慧眼をお持ちの諸先輩に修正をいただくことで、正していければと甘えたことを考えている。
同時にまた、若い方々にはこうしたネットにへばりつくことなく、足で探すことで良い作品との出会いを求め、真のスキルを持っているであろう諸先輩を訪ね教えを請うという、アナログなフットワークをこそ鍛えるべきと言っておこう。
あなたの未来はそこから拓けてくるだろう。
2008年、きっとミネルバの梟もうずき出すような成熟期へ向けた動きが見えることだろう。 ハピーに行こうぜ !
1年間のBlog付き合いの諸兄姉に深い感謝を。ありがとう。
Top画像:花器は小川幸彦、花生(竹)、椅子は杉山(ウォールナット大和)

“手作り家具”と機械設備(その4)

木材加工機械をどこまで導入すれば良いのか(その2)
(承前)

前回は木工家具制作にあたって必要とされる最低限度の基本的な機械設備について概観してきたが、まずはこれらを整備することによってかなり広範なスタイルでの家具制作は可能と思われる。
事実、そのような木工家もいるかもしれない。
あるいは設置場所の制約などから、これらの基本的機械を複合機としてシステム化されたものを導入している人もいるかもしれない。
手押し鉋盤、自動一面鉋盤、丸鋸昇降盤などが一体となった「万能機」などと呼称されるタイプのものだ。
これらは使用経験はないものの、あまり使い勝手は良くないかもしれない。それぞれ単体での能力も制約があると思われる。

さてところで、これらの基本的機械設備だけで様々な木工家具制作に挑むためには、やはり制作環境としては不十分であり、電動工具などでこの足らざる部分を補うということになるのだろうと思う。

例えばハンドルーターであり、ポータブルサンダーであり、といった家具加工工程には必須の補助的電動工具たちだ。
確かに昨今の日本のDIY市場も成熟してきているようで、多くのメーカーが鎬を削って新機種の開発、価格競争、バッテリー容量の高度化などその進化は著しいものがあるようで、ボクなどもこれを享受している。
ただ残念だが、ボクたち職業木工家という立場から考えるとこれには留保を付けなければならない。

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