工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

「ブログ読んでます‥‥」

寄せ植え
届く年賀状は例年になくばらついている感じがするのだが、これは多くの方々の投函が25日以降になってしまったことを示しているのだろうね。
いえ全く責めているのではなく、ボク自身の投函も27日頃だったからね。
ほとんどの方々は現役で忙しくされている証ですよ。
もっと言えば、明けて元旦以降におごそかに書き始めるというのもありではないかな、とさえ思うよ。
ところでその中のいくつかに「ブログ読んでます‥‥」との添え書きがあったりする。それも意外な人からのものだったり。
ブログ運営など知らせているワケでもないし、しかもあまりネットなど積極的にアクセスするような年齢層(ボク自身がこれに該当する年齢だけれどね)では無い人たちのもの。
えっ、読まれていたの?どひゃっ。
もう赤面するしかないよね。
しかしだからと言って記述する内容、あるいは文体を替えるつもりはないし、いや訂正、替えられはしないが、しかしよりまともな記述を心掛ける、あるいは日本語として不適切な表現、誤植などはできるだけ避ける、などの配慮は必要だろうと、あらためて赤面しながら思ったね。
あるいは日本語の使われ方というものもネット上、あるいはさらには若い層が圧倒的と言えるだろうBlog世界では、大きく変容しつつあるというのが実態。
でもボクはそうしたものにおもねることなく、旧世代丸出しでやっていこうと思う。
ところで2007年はKYという言葉が流行語の1つとなったということなのだが、Blogを運営している立場の者としてはちょっと捨て置けない現象ではあるよね。
このクウキヲヨメという周囲に同調を強制させる昨今の社会現象はこの時代の空気感を象徴することであるのかもしれない。


朝青龍への過剰なまでのパッシング、亀田兄弟を過度に持ち上げては奈落の底に陥れるというメディアとそれ一体となって煽り立てる群衆心理、あるいは忘れ去られようとしているかも知れないがイラク・ファルージャでの日本人人質への薄汚い悪罵をこれに加えても良いだろう。
この全く平衡感覚を失ってしまったようなメディアと大衆の扇動には吐き気を催すほどのものとして、とても居心地が悪い。
日本と日本人はいつの頃からこのように薄汚い精神に病んでしまったのだろうか。
私見ではこれは言説世界の弱体化、劣化、幼児化、退行を意味するものではあっても、決して健全なものではないし、社会のエネルギッシュな発展を阻害するものでしかないと思っている。
現在、世界的に大きな転換期にあるのではと感じている人は多いと思うが、恐らくはOECD加盟国の中では日本だけが転換期にありながら一人完全に取り残されているというのが偽らざる実態なのではないだろうか。
その背景には政治経済上での様々な問題を指摘することができるだろうが、このKY現象という、ちょっと他国では考えられないような特異な在り方ということもこれに棹さしている要素であるに違いないと思っている。
まぁ、「和を以て貴しとなす」という日本独特の作風を頭から拒否するつもりは毛頭無いのだが、過剰なKYを強制するというな同調圧力には少し抵抗勢力でありたいとさえ思ってしまう。
ボクたちの世代ではこうしたことへの違和感、批評精神を持つというのは当たり前という考えが一般的だが、残念ながら少し若い世代では希薄であるのはどうしたことであろうか。
もっと自己の立脚点をしっかりと定め、他者への想像力、弱者への配慮などを涵養し、不正は許せないという声を上げていく事ができなければ、社会的活力はどんどん失われていくだろうね。
このようにこの世界ではやや異色なBlogであるかもしれないが、しかし幾人かの人からは支持されていることも事実で、しかもそれらの方々はボクが信頼をおくにふさわしい人々であることはとてもありがたく、またうれしく思っている。
Blogというネット世界でのものであるために、なかなかそうした方々からのコメントのような形での記名性を持った投稿が少ないのは仕方がないのかもしれない。
Blog運営については年末のエントリでも触れたとおり、周囲の方々からはあまり良い評価を受けていない(止めた方がオマエのため、という)。
しかしやはり無視できないネット上での言説空間の平衡勢力として非力を省みずここ暫くは継続していこうと思う。
しかしまた昨日のエントリのように、記述内容が多岐にわたるようなものは良くない。
Blogという日常更新を旨とし、簡便で軽さこそ要求されるようなメディアであれば、もっとテーマを絞って、読み飛ばしやすいものにすべきなのだろうね。
どうもこのあたりが今年の課題かな。
ただ、どうしても木工を離れたところでのテーマとなると、あまり頻繁にエントリするのも何だし、日々考えていることを関連することなどを含め一挙に記述したくなると言う理由もあるので、この辺りのバランスが難しい。
昨日の続きではないが、ITをめぐる時代状況のウォッチというものは単にテクノロジーの世界を追いかけることだけではなく、ボクたちの生活基盤にも知らずのうちに侵犯してくる重要なテーマと考えているので、今後も重要なことについては触れていくことになると思うので、ガマンしていただきたい。(そのことで、木工関連エントリを期待する人が離れていくのであれば仕方ないかな)
おっと、また冗長のそしりを受けそうなのでこの辺で止めておこう。

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  • 残念ながら「少し若い世代」とは団塊ジュニアだったりすると
    私は思っています。
    人数的にも年齢的にも世論の中心になりつつあると思うのですが。
    「読み飛ばしやすいものにすべきなのだろうね」。それは無理でしょう。
    artisanさんのブログでなくなります。
    読書を増やしたいなら別ですが今のスタイルで良いのではないですか。
    「読み飛ばしやすい」ブログは巷にあふれているので。
    ただ、時々は失敗談や苦労話など人間臭い所も書いていただけると
    親近感を覚えることができると思います。
    失礼しました。

  • acanthogobiusさん、さっそくどうも。
    >団塊ジュニアだったりする
    なるほど、そうした見方もできますかね。
    となると、オヤジほどのボクの世代の責任は重い、ということになりますか。
    何か天に唾するような話しになってきちゃいましたね‥‥zzz(苦笑)
    >失敗談や苦労話など人間臭い所も
    なるほど、痛いところを突かれたようで‥‥、
    いや、ありがたい心遣いですよ。_(._.)_

  • あくまでも、ブログ=日記ですからね。
    このスタンスでの書き込み、好きです。
    続けてください。
    今日も薪割り、玉切りをしてました。
    今年の正月は本当に晴天続きで
    感謝です!
    年賀状、たしか30日に投函。
    しばしお待ちくださいm(..)m

  • kentさん、ちゃんと年賀状届いています。
    今年はkentさんにとって楽しみな年になりそうですね。
    Blogご支援、感謝しますよ。今年もどうか旧年にも増してよろしくお願いします。

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