工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

iTunes・ミュージック・ストア解禁

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かねてから「8月頃には解禁か…」と言われていたので、解禁第一報にはさほどのオドロキはなかったが、いざ.MacアカウントでのiTMSログインからアルバムを購入するときははるか昔、中学生の頃にレコード店でなけなしの小遣いをはたいてドーナツ盤を買い求めたあの時のようなトキメキのようなものを感じてしまった。
Stingのアルバム(古い奴だけどね)「Fields of Gold」17曲入りで1500円。1曲単位では150円だ。
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米国国内では99セント/1曲 なので、やや高いとも言えなくはないが、他社、オリコン、エイベックスなどと較べると平均価格はかなり安いようだし、150円が9割で残り1割が200円という単一価格に近い設定は好感できる。またなによりもいきなり100万曲からのスタートは他社と較べ圧倒的な優位性を確保してのものであることが明白だ。
「最後発」であった理由もここにあるといえよう。
既にこのiTMSで世界に配信された曲数は5億曲を越えている。米本国でのシェアは8割だ。
参入に手間取ったとはいえiTMS日本法人の解禁へ向けてのこれまでの努力を了とすべきだろう。
ただやはりというべきか、ソニー・ミュージックエンターティメントとの契約が果たせなかったことは邦楽の曲数では後塵を拝せざるを得ない事態とも言えるので、喜びも半分だ。


ここ数年Apple社のiPod攻勢は音楽視聴の環境を激変させ、Apple社の経営安定化に寄与したことはユーザーの1人として喜びたいが、このiTMSの解禁によってやっとiPodの本領が発揮できる環境が得られたわけで、ますますApple社の攻勢を推進させる起爆剤になる予感もする。
今日初めて利用したばかりだが、まだまだiTMSの活用法は多岐にわたる(ポッドキャスティング、ミュージックビデオ付き、など)ようなので、ヒマがあったら楽しんでみたい。
スティーブ・ジョブズ・アップルCEO自ら東京のステージに立ち発表されたことにApple社の意気込みを感じるし、音楽事業のあり方の行方をめぐっても大きなインパクトを与えるような気もする。
最後に感じたことの一つ。
これまでのiTunensコレクションは所有するCDからの他に「TSUTAYA」からのレンタルからのものがあった。しかし何となくレンタルものをコピーすることへの罪悪感が拭えなかったものだが、このiTMSからのネット有料配信は、音楽事業者、音楽アーティストへ対価を支払っていることになるので、気分が違うんだな、これが。
今後はiTMS,ネット音楽配信をめぐる著作権、補償金などについて注目していきたいと考えている。

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