工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

薪ストーブはまだまだ活躍中

”反り直し/あちゃ、焦がしちゃった

当地、今朝は寒さがぶり返し、道路脇の水たまりにも氷が張った。
ここ数日は日中には10度を超え上着では汗ばむほどの陽気が続いていたのだったが‥‥。
春への歩みはたどたどしい。

10日ほど前、ストーブの燃焼が芳しくなかったので、煙突掃除をした。
ちょっとした事情があって、昨年は毎年1回片付ける時に課していた煙突掃除をサボったことへの報いだ。

Lボー部分の1個所、煙突内部を塞がんばかりに煤がこびり付いていた。
いや煤というよりタールが固まったようなものだった。トホホ

さぁ〜て、もうこれでばっちり燃えるよ ♪。
気合いを入れたまでは良かったが、薪ストーブの稼働は日に日に少なくなってきた。

ま、しかし、薪ストーブは暖を取るだけではなく、木工屋にとり他の用途にも有効活用できるものだから邪魔くさくなるまでは設置しておこう。

木の反張を戻すには、板面を加熱させ反りを戻す方向へと強い力を加えるという有効な方法があるからだね。

以前もコールマンストーブを用いた同じ手法の紹介をしたことがあったが、薪ストーブであればなお都合が良い。
遠赤外線というものなのだろうか、しっかりと内部まで加熱される感じがするんだ。

Top画像はこの反り直しの途中、焦げちゃったところ。
こういうことをしてはいけません。

今回は大小20枚ほどもあったので、加圧している間につい次の板の加熱時間が長引き、焦がしてしまったという次第。

この板は厚板を半割にして木取ったものだが、板内部の含水率にはどうしても勾配があり、これを割ることで解放され、反ってしまうことが多い。

反張を直せば、それなりの削り代もあるので、結果この焦げも除去されたのでやれやれだった。

この板は書棚の背板となる。数枚を本核(ホンザネ)で構成し、広い板にする。

さてところで、薪ストーブの効用って、他に何かないかな。
例えば紅あずまをアルミホイルで包み、火が落ちたばかりの灰の中にくべて置けばホックホクの焼き芋ができるよね。

あるいは副燃焼室のところに打ち立てのピザ生地を置けばパリッと美味しく焼けるだろうか?

どうも口福[1] の欲望ばかりが肥大化しているようで恥ずかしい。

hr

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❖ 脚注
  1. 「口福」という造語だが、最近よく見掛けるようになっているね‥‥“書き得て妙”(勝手な造語) []
                   
    
  •  うちの工房の1階では「D-51」という焼却炉兼用のようなストーブを使っていますが、熾き火を奥に寄せて、足付きの網を置けばオーブンに早変わり、パンでも鯛焼きでも、焼きなおして食べています。 100円ショップのの鋳物スキレット(¥200ですが、、)を2つ合わせて重ねれば、ダッジ・オーブンみたいに使えます。
     食い意地の張った話に便乗してすみません、、、。

    • >熾き火を奥に寄せて、足付きの網を置けばオーブンに早変わり
      ♪ な〜るほど。
      我が工房でもやってみよ !

  • うちでは、まだまだ、毎日ストーブ焚いてます。
    芋は、すでに、終わってしまいました。
    来年もサツマイモ、作りますよ。

    ほんと、美味しいです>焼きいも!

    • kentさん、薪ストーブ、活躍していますね。
      やはりそちらは標高が高いので、同じ県下でもかなり気温差があるようです。
      でも今朝は氷結して寒かった‥‥ぶるるっ

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