工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

冬到来、薪ストーブ設置と原油高騰

日本列島、冬型の気圧配置となってきた。雪の便りは北海道から東北地方へと南下してきているようだ。
当地から望める富士も3合目あたりまですっぽりと雪に覆われている。
今朝も気温が10度を切る寒さ。(東北以北の方、スミマセン)
これまで渋っていた薪ストーブの設置を行うことにした。
コンクリート床の機械場と、フローリングの手作業場の2台。
1台は駆体内部壁面に沿って耐熱レンガで周囲を覆っているのだが、これが搬送中に割れたりして、あらためて改修しなければならないことに。
もう1台の方は10年ほど昔に松本で入手したものだが、今では同じものが地元のホームセンターあたりでも入手できるようだ。
温暖な静岡で薪ストーブというのもちょっと違和感があるよね。
一定の需要があるところを見れば、住宅における暖房設備に薪ストーブという考え方は、暖房性能以前に、パチパチと薪が弾ける音、ちろちろと揺れる炎を眺めながら暖を取りたいという趣向があるのか、あるいはまたパッシブな暖房システムでの建築に薪ストーブというのがフィッティングしているということなのかもしれない。
さらにはこのところの異常とも思える原油高騰という状況下に、あらためて薪ストーブへの代替ということが現実的選択肢として浮上してきていることもあるだろうと思われる。
昨週末に今冬初めて灯油を買い求めたが、ただもう唖然とするしかない単価を突きつけられた。84円/L。
店主の話では月が変わるとさらに値上がりし、90円は間違いなく突破するだろうって。
この原油高、確かに原油生産量と消費の需給バランスが崩れているという要素も無いとは言わないけれども(中国要因は確かに大きい)、実は先の米国に発するサブプライムローンの破綻を機に、投資マネーがどどっと原油市場へとなだれ込んできていることが最大の要因となってきているのは明らか。
生活必需品でもある石油がこのような高騰を見せるのは国際的な政治経済がとても不安定な状況に置かれていることを示すもので大変残念なことだと思うし、そうした情況下に我々の生活基盤が置かれてしまっていることにあらためて危うさを感じざるを得ない。
してみれば化石燃料ずぶずぶの社会から炭と薪の木質資源への回帰というのもCO2を削減し地球温暖化を防止させる意味合いもあるだろうから、いわばこの危機を生活スタイルの本質的見直しへと転換させる好機ととらえることもできるかもしれないじゃないか。
いやいやしかし事はそれ程単純なものでもないしね。全く困ったものだ。
うちの車、石焼き芋屋ではないけれど、木炭車に改造できるかな?
米国ではメルセデスを廃油(フライや天ぷらで使い古したサラダ油などの)で走らせるビジネスが話題なのだそうだ。
原油価格の推移を貼り付けておこう(東石株式会社
2003年の4倍  2年前の2倍だよ。 100ドル/バレル 突破もあり得ない話しでは無いのだそうだ。

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  • はじめて かきこみます! 本当に寒くなりました。灯油の値段のたかさには驚かされました。 薪ストーブあったかそうですね 火をみていると精神的に落ち着くそうです 人間が使う?使えるようになった火は狩猟民族には不可欠なものであるから・・・そんな話をなにかで観ました?不確かですが! ちょくちょくブログ拝見させていただいています また顔だします 乱文お許しください では

  • 背番号21さん、初めまして。コメントありがとうございます。
    火は人類史が始まる以前から地球上にあったでしょうね。
    これを支配、制御する者が世界を支配する?
    神話の世界では人間社会に火を伝えたのはプロメテウスだったかな。
    ストーブも良いですが、ボクの子供の頃の冬の楽しみはたき火でした。
    やんちゃでしたから背番号21さんが仰るように火を見て“精神的に落ち着く”などというものではなかったですが(焼き上がるおいもが待ち遠しく)、さすがにこの年にもなると、チロチロ揺れる炎は落ち着かせてくれます。
    “背番号21”って、ところで誰でしょう。
    野球だと投手であることが多いようですが…。
    サッカーだとユヴェントス時代のジタン?
    またカキコしてください !

  • どもども、寒いですね!
    うちも新居(来年建てます)には
    薪ストーブを導入します。
    というか、まだまだ先なのに
    既に知り合いから薪を山のように
    貰いました(^^)vこの冬はせっせと
    薪割りに精を出します。
    ざっと5年分はあるので!

  • おやkentさん、お元気そうですね。
    富士のお山から吹き下ろす北風はkentさんの巨躯まで揺らせているのでは?
    新居、ですか。ウ〜ン、うらやましいですね。
    クラフト三昧の生活へ向けての整備というのが設計のキホンなのでしょうか。
    しかし薪割り作業にはまり腰を痛めぬよう注意してくださいね。

  • うちでは、結婚したときから、Aladdin 社の“Blue Flame”
    を使っています。もう、31年目になるのかあ……。
    この灯油ストーブは、適正に芯出しをすると、炎が「青く」
    なります。丸窓からみえる“青い炎”は、どきっとするほど
    妖艶です。
    冬の日課は、“Blue Flame”で暖をとりながら、やかんを
    乗せてお湯を沸かすこと。
    あ、それから、川原で焚火をして、焼芋をつくるのも、
    冬の楽しみのひとつです。わが畠でとれた芋をつかいます。
    このごろの人は、焚火をすることができないのでは?
    つまり、枯れ木や廃材をつかって、火を熾すことができない
    のではないか?
    わたしの特技は、どんな材料であっても、すぐに火を熾せる
    こと。だから、山で遭難しても、材料さえ手に入れれば、
    生き残れる自信があります(笑)。
    それと、もうひとつ。焚火の材料を、完全燃焼させること。わたしが焚火をした後は、きれいに白い灰だけになっています。
    そこで、一句
           焼芋や川原の焚火いつまでも
                         まさとし
           

  • 火熾しは生命維持の必須要件?
    同意しますね。
    薪ストーブでも焼却炉でも、若い人はおしなべて下手くそ。
    「火の三要素な何でしょう」と問いかけ、答えられる若い人は意外と少ないもの。
    → 燃料、発火点以上の熱量、そして‥‥酸素、だね。そしてこの最後の“酸素”供給が不十分で良い火力が出せないことが多いもの。
    焚き火、大いに楽しみたいですね。

  • 《「火の三要素な何でしょう」と問いかけ、答えられる若い人は意外と少ないもの。
    → 燃料、発火点以上の熱量、そして‥‥酸素、だね。そしてこの最後の“酸素”供給が不十分で良い火力が出せないことが多いもの。
    焚き火、大いに楽しみたいですね。》
    おう、さすがに貴兄はよくわかってらっしゃる。
    これを敷衍して、「人を燃えさせる三要素」は?
    1.ハングリーにさせること(地位でも、金でも、何でも)
    2.希望を持たせること(人は希望に導かれて先へいく)
    3.そして、仲間! 同好の士、同行してくれる人があれば、なおよし」

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