工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

薪ストーブ

薪ストーブ

今年のサミット(G8)は洞爺湖で開催されることになっている。
主要なテーマの1つが気候変動と持続可能なエネルギーに関することになるだろう。
一方で原油価格の高騰は私たちの生活基盤をも揺るがしつつある。
ガソリン車を乗り回し、生活の隅々まで電気エネルギーの恩恵を受ける近代文明にも少し影が差してきているようだ。
というワケで木工房では薪ストーブが大活躍。
ちょっと飛躍に過ぎる話しの展開だし、大体薪ストーブはCO2の排出源だろ。
木を伐採し、これを熱エネルギーに変え、CO2を排出させるのは二重の罪?
しかしうちらの薪ストーブの燃料は家具制作で不可避的に排出される木っ端からのものだし、ただ焼却炉で燃やされるのとは違い、石油に代替させるものだから悪役ということにはならないかな?
でもこうした話しは冗談で済まされた時代は終わり、個々人がどのような生活スタイルを取るのか、ということが真に問われるような時代に入ってきていることはひしひしと感じている。
欧州では、日常生活においてどのようにして環境負荷の少ない生活を送るのかという話題が当たり前のように交わされている。
そうしたことへの危機意識が希薄なのは、先進国では日本と恐らく米国の2国だけ。
問題はプリウスを選択するのが格好良いということではなく、生活の在り様を根本から問い直す、ということにあるのかも知れない。
中毒餃子問題が示した食の国境を越えたアウトソーシングの危うさが教えているのが、地産地消、スローフードへの移行の大切さであるということと、ほぼ同じベクトルの問題なんだろうな。
工房では薪ストーブを2台設置してあるが、1年間に貯蔵される木っ端の分量と、消費量がほぼバランスする。
その年、仕事が薄いと燃料が足りなくなってあわてふためくことになるが、幸いにして温暖化傾向が続いているせいもあるためか、十分足りている。
ここ静岡は温暖だしね。
今日は名古屋では大雪だそうで、ここちらでも初雪か、と期待したのだったが、冷たい雨も結局雪に変わることもなく、夜半には晴れ上がってしまった。  (__;)

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