工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

芹沢美術館企画展 「型紙」

芹沢美1芹沢美術館から企画展の案内がきていた。
今回は芹沢の型絵染に用いられた「型紙」の焦点を当てた展覧会。
ボクは彼の型紙作りを見たことは無いが、江戸小紋の型紙制作の場を拝見したことがある。
まさに職人芸の極地とも形容したくなるほどの精緻な仕事ぶりだった。
芹沢の型染の美しさはその鮮やかな色彩とともに、独自の境地を切り開いた創意あふれる意匠にあることは言うまでもないが、風物、植物、文字と、多彩な事物に題材を取り、それらを着物、のれん、屏風などの布地に染め上げるだけではなく、絵本、装丁、カレンダーなど様々な対象へとその表現を拡げていった。
その原点とも言うべき型紙に焦点を当てるという企画は、なかなかユニークではあるが、その刃の切れ、意匠の大胆さを感じ取るには好企画だろうと思う。
染め上がった作品と対照させてみることで、制作プロセスを想像するのも楽しいだろう。


芹沢銈介美術館
【型絵染の骨格 芹沢銈介の型紙】

  • 会期:2009/06/06〜08/30
  • 休館日:毎週月曜日
    (7/20を除く)、7/21

(会期中の講演会)

  • 「芹沢銈介の思い出」
  • 講師:柚木沙弥郎(染色家、元・女子美術大学学長)
  • 日時:2009/07/04
    13:30-15:00
  • 応募方法:往復はがきに返信宛名、住所、氏名、電話番号を
    ご記入の上、美術館まで郵送。
    6月20日必着。多数抽選。

・問い合わせ
 〒422-8033 静岡市駿河区登呂5-10-5
 Phone 054-282-5522
* 画像(A4チラシ・表裏)クリック拡大

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