工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ハイチ、その後と〈We Are The World 25 Years for Haiti〉

1月12日のハイチ地震による被害は日を追って明らかになりつつあるようだが、3日、ベルリーブ首相は大地震による死者が20万人を超えたと語った。
30万人が負傷し、4000人が手足を切断する重傷を負ったという。
当初の予測を超える被害となり、とても痛ましく思う。(REUTERS
このBlogでも触れたきたところだが、その後の救援体制も世界的規模で拡大しつつあり喜ばしく思うが、そこでも触れておいた〈We Are The World 25 Years for Haiti〉が1日、ハリウッドのスタジオで再録された。
ちょうどグラミー賞授賞式が開催されるということで多くのミュージシャンが集うというタイミングの良さだったからね。
Youtubeでは関連するいくつもの動画が上げられているが、まだ正式なものは公開されていない。
12日、バンクーバー五輪が開催されるが、この中で発表されるらしい。
今日は、1985年の「USAフォー・アフリカ」として集い〈We Are The World〉を呼びかけ、また今回もプロデューサーとコンダクターを執ったクインシー・ジョーンズとともにこれを作曲をするなどの中心的人物だった、今は亡きマイケル・ジャクソンをフューチャリングしたバージョンが、ハイチ現地の画像を背景としたものとして上げられていたので、これを貼り付けてみよう。
彼はUNICEFへの支援を一貫して行ってきたセレブの一人だったが、亡き後も(遺族が管理しているのかな)継続して行っているようで、このビデオもその一貫なのだろう。

なお、〈We Are The World 25 Years for Haiti〉の12日の一斉リリースはiTunesでも扱われるようになると思うが、これらの収益はすべてハイチ支援へと向けられる。
ぜひ購入してやって欲しい。


1985年の時はボクは当時TVを全く見ていなかったので、〈We Are The World〉の録音のことは新聞で知るだけだったが、たまたま公共施設で放映しているところに立ち会い、これを見ることになった思い出がある。
米国のミュージシャンたちのアフリカ支援への熱い思いが伝わってきてこちらも胸が熱くなったものだった。
無論、こんな著名人による支援など偽善的、などと切り捨てるのはたやすい。
しかしそうした側面を理解しつつも、その波及力、収益金の多寡を考えれば、一つの支援のあり方として参加することを阻むことはしたくない。
しかしこんな小さな島でどうして20万人もの人が犠牲になったのか疑問を感じないかい。
一昨年のハリケーンではすぐ隣の島、キューバでは犠牲者が0だったが、ここハイチでは1,000人以上が亡くなっている。
要するに災害への対策が何もない。建築物も砂上の楼閣の如くに次々と崩壊しちゃう。医療施設はお寒いばかりの状況。一人あたりの国民総所得は560ドル(北朝鮮の半分 ?)。
最貧国といわれるゆえんである。
アフリカにルーツを持つ黒人たちの国家として歴史上最初の独立国家という栄誉も、残念ながらその後の発展へと繋がるものではなかったようだ。
宗主国フランスによる支配が自立的、自律的発展を大きく阻害させてきた結果だと言われる。
大地震被災への支援も、緊急的なものを超え、継続的、かつ自律的な発展へと繋がるものでありたいと心から願う。
国際的な注目と支援の手を !!
※ 参照 「東京新聞」
unicef(支援募金の窓あり)
〈We Are The World 25 Years for Haiti〉再録の様子.
  セリーヌ・ディオンががんばってるね。
NBC
「Team Michael」

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