工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ワーロン、あなたも‥‥

金属も、木材も、何もかも高騰の折、ワーロン紙も例に漏れず上がっている。
元々はガラス・鏡屋だった会社だが、今や自動車の高機能ミラーの製造を主事業として展開しているのが「村上開明堂」。
ワーロン紙の地域の代理店になっている。
今日は入荷したと言うので引き取りに訪れたが、こうした化成製品は、このところ年に3・4回の価格改定があるのだという。
今年も3月に値上がったばかりという。
原油価格が $135/バレル、ではね。
100ドルを超すかどうか、などと首を傾げていたのがまるで昔話のような響きに聞こえるが、たった半年前のことだぜ。
投機筋もいい加減にしろ、と叫びたくもなってくる。
週末に訪れたガソリンスタンドのおやじも、月末にはまた入れといた方がいいぜ、だって。
験直しに、帰路魚屋に立ち寄った(?)。


イサキ
鮮度も良く型の良いイサキがあったので、買う。
確たる理由がある訳ではないのだが、なぜかイサキには目がない。
同じような型でイシモチという魚があるが、これは身も柔らかく、味も淡泊でとてもいただけたものではないが、イサキはとても上質な魚だ。
このイサキはとてもビック。
普段せいぜい25cmほどのものしか出回っていないが、今回は30cm級。
なぜかしかしお腹がぷっくり。
鮮魚担当のスタッフを呼んで尋ねる。
「このお腹、卵持っているのかな?」
「……、いや、餌食べて大きいのじゃない」(語尾上げ調で)
ま、それはどうでもよい。間違いなく美味しいはず。
しかも、この初夏のイサキは最高 !
イサキ、お刺身というわけで捌けば、しっかり油の乗った、しっかりとした魚体。
2人分の刺身にしても、かなりのボリューム。
中骨はお澄まし用に、頭は半分に捌き焼き物だ。
そして腹を開けば、出てきたものは、やはり大きな卵。
(あのお魚屋さん、あかんね。素人のボクの方が判断力あるじゃん)
したがって卵は捨てる訳にはいかず、とりあえず塩で絞めておく。
数日寝かせて焼けばよいだろう。
ま、要するに捨てるところがない。全てを味わい尽くし、成仏していただこう。
一般には高級魚はマグロだ、ブリだ、と喧しいが、ボクは資源国際管理のまずさからくる枯渇状況にあるらしいマグロなど無くても生きていけるが、イサキが無くなるということになればさぞ侘びしいだろうな。

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