工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ヒヤッとしたウィルス・メール(UPSを騙るもの)

メール
このところ連日のようにUPS(無停電電源装置 ではなく、国際貨物航空会社の方)からメールが入る。
「we were not able to deliver postal package you 」
確かに2週間ほど前に米国の通信販売会社に書籍を発注した覚えはあるが、
何か海外に送ったということはないのでこれはおかしい。
全ては添付書類(.zipの圧縮ファイル)にあるらしいことを匂わせ、これを解凍展開させることを求めるものとなっている。
迂闊にもこの添付圧縮ファイルを開き、請求書なるものを確認せねば、という誘惑にかられてしまった。
UPSサイトに行ってみると案の定、「UPSを騙ったウィルス・メールが出回っている」との注意勧告があった。
アブナイ、アブナイ。
君子危うきに近寄らず、で見覚えのない添付ファイルはくれぐれも注意を !
以下、UPSサイトにある注意勧告

UPSを騙ったウィルス・メールについて
このたびUPSを騙る偽メールが出回っていることが判明いたしました。内容は、UPSが輸送する貨物がお届けできなかったというもので、メールの受信者には、貨物を受け取るため、運送状情報などが含まれているとする添付ファイルを開くように促すものです。
この添付ファイルにはウィルスが含まれているとみられ、感染の恐れがあります。添付ファイルは絶対に開けずに、eメールをすぐに削除してください。
UPSでは、お客様にお知らせのメールをお送りすることがありますが、添付書類を含むケースはほとんどありません。もし、添付書類を含むお知らせのメールを受信され、この信憑性をお確かめになりたい場合は、下記までお問合せください。


ボクはこれまでウィルス・メールに引っ掛かった事はない。
ま、要するにうかがい知れない相手からくるもので添付ファイルを伴ったメールは最大の注意うを払うという基本に忠実なだけなのだが。
どうもMacユーザーは、こうしたウィルス対策は脆弱。
いや罹患しやすいというのではなく、Macは恐らくはほとんどウィルスに罹ることはないので、Macユーザー側の耐性が無いという意味で‥‥。
(分からないが恐らくはこのZIPファイルを展開しようとしても、OSの壁で開けないと思われるけれどね)
Winユーザーの知人には申し訳なのだが、彼らが発する添付文書で、良く判らない拡張子が付いたものにも怯えるほどだから。
(ご本には申し訳ないのだが、無自覚なままウィルスに感染したファイルを添付してしまうことはあり得る話しだからね)
このMacだから大丈夫という話しについてだが、確かにこれまでMac OS X 環境で大規模な感染を起こしたという話しはついぞ聞かないように思う。
ネットで検索しても、出てくる情報は2,007年以前のものばかり。
以前OS9の頃はノートン先生をインストールしていたものだが、OS X になってからというもの、ほったらかし。
確かにOS X は堅牢であると言うことはできるのだろうが、それ以上にMac OS がハッカーなどの攻撃対象になるほどには普及していない、ということの方が免れている大きな要因なのだろう。
喜んで良いのやら苦笑すべきやら、微妙な話題ではあるな。
しかし昨年来 Intelチップに切り替わってからは、Winもインストールできるようになっているし、Macユーザーもその分増加しているようなので、今後Macへの攻撃も増加することは大いに考えられる。
iPhone OSへの攻撃も話題になりつつあるようだしね。
ちょっと話題を変える。
「ほぼ日刊イトイ新聞」で梅田望夫 vs 岩田聡 vs 糸井重里 3者対談が始まっている。
適切な大きさの問題さえ生まれれば

  1. 主体的に時間を使わない限り、人生はすぐに終わってしまう。
  2. やることを誠実に小さくしていくと、奥行きが出て、豊かになっていく
  3. ものごとをつくって進めていくときは、病的な人が必要なのかもしれない。
  4. 適切な大きさの問題さえ生まれれば、問題は自然と解決する。
  5. そういう目に見えない関係を、「愛」と呼ぶこともできる。コンフォートゾーンから飛び出せ!
  6. 10年後の自分たちに感謝されるために。
  7. なにを成し遂げるのかではなく、ありようのほうにおもしろみを感じる。

タイトルだけ一覧しても興味深い対談内容になっているようだ。
いずれも紹介する必要もないほど著名な人物だからしない。
梅田望夫の著書はほとんど読んできているが、ネット社会の近未来を案内してもらえたし、そこでの我々の考え方の在り方を示唆してもらえたものとして好印象を持っているとはいえ、あまりのオポチュニストぶりにいささか眉唾ものに感じてはいる。
ボクはゲームはしないので任天堂・岩田聡氏についての関心はほとんどない。
糸井重里氏は同世代であるが、彼が描くセゾン的文化とは一線を画した生活をしていたこともあり、あまり強いシンパシーは持っていない。
とはいうものの、この歳にもなれば世代を代表する人物の一人として他の世代には無い、我々固有の価値観を体現する人であることは確かで、いつもチラと横目で見ているという感じかな。
今日まで2回公開されているが、やはり糸井氏が議論の中心になることで、話の展開が拡がり、拡散しながらもまた新たなた焦点が定まる、と言う風でおもしろく読んでいけそうだ。
*関連情報
Mac OS Xに感染する新たなウイルス

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • 会社では小規模なネットワークが組まれていてファイアーウォールが設置されています。
    宣伝する訳ではありませんがアルテミスという会社が出している
    X-Terminatorというもので、1日1回ネット経由で自動でウィルスチェック
    ソフトを更新しているようです。
    毎朝、100通前後の迷惑メールがありますが、そのうち1-2通にウィルスが
    含まれているようで「削除しました」というメッセージになっています。
    メールの文面はだいたいこの手の内容ですね。
    でも同じ文面のメールでも削除されていないものもあるので全てにウィルスが含まれている訳でもないようです。

  • acanthogobiusさん、コメントありがとうございます。
    X-Terminator、なかなか高機能で実効性が期待できそうですね。
    Mac個人ユーザーとしても、まじめに取り組まねばいけません。
    ちょっと調べてみます。
    ちょうどVector社もMac関連総合情報サイト「Win2Mac」を運用スタートしたところですが、良いオンラインソフトも見つかりそうです。

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