OEMでも ちょっと意外なクォリティだった《小型ノギス》
- 200mm仕様のちょっと大型のノギス
- 150mm仕様の標準サイズのノギス
- 100mm仕様の小型ノギスA(Bad)
- 100mm仕様の小型ノギスB(Bad)
- 100mm仕様の小型ノギスC(Bad)
- 100mm仕様の小型ノギスD(Good!)
ノギスは木工に限らず、精度が要求されるモノづくりの作業においては欠かせない大切な計測器です。
150mmほどが計測できるサイズのものが一般的ですが、木工でのホゾ加工などではポケットサイズの〈100mm〉という仕様のものが何かと好都合なものです。
オンラインでもホームセンターでも数種の小型のノギスが市場展開されていますが、その多くはバーニア目盛りが打たれたスライダーと呼ばれる可動部分の上下のパーツは“ネジ止め”になっているものが主流になっているかと思います。
これがいけません。
やがてはこの小さなネジは緩み、目盛り精度が崩れ、さらには脱落して使用不能になってしまうこと屡々です。
木工職人歴ン十年の間、お釈迦にしたポケットノギスの数、たぶん2桁にもなるでしょう。
これも小型ならではの劣性仕様なのかと諦め、仕方なく買い換え、さらには予備のストックを確保し、あるいは緩め止めにシアノアクリレート系の接着剤を塗布し、破損に備えるといったように・・・。
いかに小型とは言え、品質において劣性で良いだろうというのは、あまりにも消費者を馬鹿にした話ですし、メーカーの傲慢さにはほとほと呆れてしまいます。
ところがあきらめ掛けていたところ、ネジ留めでは無くジョーと呼ばれるパーツと一体成型の標準サイズのものと同等程度の機構を有するポケットサイズのものを見つけたのです。
嬉しいじゃありませんか。
ただ、その販売元ブランドが、ここ10年ほど前からインターネット市場において急速に伸びてきているガテン系資材ネット販売の雄〈モノタロウ〉というので、全般的な品質は大丈夫かいなと、不安半分、期待半分で購入したのでした。
これがビンゴ!、大正解!
スライダーの摺動も滑らかですし、もちろんデプスバーも付く真っ当な商品です。
計測の精度にも何ら問題はありません。
業界の雄、シンワや、SK11ではなく、今や資材、および工具業界での新興勢力〈モノタロウ〉のOEM商品に軍配が上がるという実態には、いささか驚きがあったというわけです。
また価格も他社と較べればかなり安価なのも嬉しいじゃありませんか。
これで、余程のことが無い限り、予備に在庫したり、短時日での買い換えの必要も無くなります。