ルーターマシーンについて(その3)
本稿初回時に掲載した写真の刃物について触れてなかった。
いずれもストレート刃だが、それぞれ径が異なるものだが、共通することは替え刃であるということ。
数十年前まではこうしたルータービットもSKH(高速度鋼)が主流だったが、今ではそのほとんどは超鋼合金(UHなどと表示されることもある)、カーバイドチップだ。もっと昔は炭素工具鋼が使われていただろう。
職人によっては「ハイス(高速度鋼の通称)の方が良い、自分で研磨できるし、良く切れる」などと言う。そのような性格の差異があることは確か。
ちょっと余談だが、かなり以前から機械刃物のほとんど全てを超鋼に替えてる。
手押し鉋盤、自動一面鉋盤などは、まだまだ一般には高速度鋼が多く使われていると思われるが、使い勝手としては圧倒的に超鋼の方が刃持ちが良い。刃こぼれしにくい。
価格は倍以上するし、研磨コストも同様に高い。しかしそれ以上の価値を認めることが出来る。