社会人になって間もない頃、ゼネコン(建設会社)の社員だった父親の職場を訪ねる機会があったのですが、父親のデスク周りは整然としていたのが印象的で、なぜその血筋を引かなかったのかと呆れるほどに私は整理整頓が苦手。
わたしたちのようなモノづくりの職場では、この整理整頓の作風に関しては良いモノ作りの環境を作ることにおいて無視することのできない課題です。
そうした理念からすれば、私のような整理が苦手な者ほど収納設備には心を砕かねばいけないということになります。
なぜなら、必要にして十分な収納設備があれば、さほど意識する事も無く自然と整理整頓されるということになりますからね。
粗忽な私とは縁遠い読者諸兄には参考になるところは決して多くは無いと思いますが、以下、工房 悠の工具等の収納につき少しく恥を凌ぎつつご開陳。
資材収納キャビネット A

工具・金具等キャビネットA
これは起業から数年後、工房の床面積を増床した際に制作したものです。
当時、かなりのボリュームでの店舗物件ものがあり、この際に用いたホワイトアッシュの残材で作ったものです。
このホワイトアッシュですが、私の注文に応じ、乾燥材を矧いだ状態で供給してもらったものでしたが、あまり品の良い木質でもないため、注文家具にはお薦めできないものでもあり、こうして工房の収納キャビネットに価値を見出したというところです。
抽斗と扉を持つ棚もののキャビネット。
収納される資材は家具金物、電動工具、他資材といった内容。
抽斗にはスライドレールを使っていますが、かなりの重量になる家具金物の収納に耐えてはいるものの、仕様をより上級なものにすべきであったかと反省しています。
ここ15年ほどはもっぱらblumの高機能なレールを用いるようにしていますが、自家消費の家具金物とはいえ、こうしたところをけちってはいけませんね、
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