今日も昨日に続いて土場での作業でしたが、思わぬ怪我を負ってしまった。
フォークリフトでの倉庫整理の最中、運転席から降りてフォーク上の材料の整備をしていた時に1本の厚板を足の甲に落としてしまい、しばらく動けなくなってしまった。
少しして、歩いてみれば歩けるので、たいしたこと無かったかと安堵し、作業継続するも、夕刻からさらに痛み始め、早めに終了することにした。
恐らくは骨折などではなく、打撲による痛みであろうから、数日で回復するものと思う。
しかしこのような負傷は何年ぶりのことだろうか。
業務を始めた頃は、毎年数回大小の怪我をしていた。
ボクの人となりを知る人は、せっかちであわてもの、という性格はバレバレですので、「最近は怪我をしない」と言えば「ウソだろう」と、信じてもらえない。
でもこれでも学習はするようで、年々、怪我が少なくなってきていたことだけは確か。
以前は骨まで達する切損事故で指を切り、手術、入院したことが2度、今回と同じように足の上に大きな材木を落として骨折し1ヶ月動けなかったことなどもあった。
いつもその時に頭に去来することは「もうこの仕事は無理だな。これで木工ともオサラバできる ウウゥーッ○×▽■@@・・・」と、うめきまくる。
しかし切損した指も何故かちゃんと伸びてきて、いそいそと仕事に追いまくられる日々が訪れていたりする。
良く職人の間で流布する物言いの一つとして「怪我は職人の勲章」などと言ったことがあるが、これは決して褒められたことではない。
恥であれこそすれ、勲章などであろうはずはない。
木工という業種は他と較べれば危険性が高いことは確か。
これは業態の特性からくるものだ。高速回転する剥き出しの刃物。大きく重量のある被加工物。
同時にまた、生産性、利益率の低い業種であるがための余裕の無さ。
こうしたことを背景とする劣悪な職場環境がもたらす安全面での高いリスク。
でもやはり、優れた職人は怪我はしない。今回のような負傷も、まだまだ半人前という証左か。
なお、ついでに付け加えたいことがある。怪我ではなく疾患に関すること。
木工業特有の職業病として、「気管支疾患」というものをぜひ注意されたい。
ボクは若い頃は美声(?)でしたが、今はだみ声。時には思うように言葉を発することができなくなることもある。慢性の気管支炎だ。定期的に呼吸器科のドクターに見てもらっているが、気管支拡張剤を処方してもらうだけで、手の施しようは無いそうだ。
これは数年前のある時、突然発症したものだったが、他に思い当たる原因はないので、明らかに工場での作業によるダストからくるものなのだ。
罹患する以前は木の埃など、自然有機物だから平気だろうと高をくくっていたのが間違いだった。
ぜひ関係者の皆さまも、しっかりダスト対策をしてください。
マスク着用。換気扇の整備。ダストコレクターの整備。
それに安全靴を履きましょうね。(自分に言い聞かせましょう)