Archive for the ‘技法、チップス’ Category

栗の巨樹を愛でる(拭漆栗・書斎机の制作)その4

拭漆 この大きなデスクですが、施主の要望が拭漆での仕上げということで承り、この条件を果たすのは木地の制作以上に困難なものと考えられました。 問題は大きくは2点あります。 まず何よりも大きすぎる、ということに尽きます。 脚 […]

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栗の巨樹を愛でる(拭漆栗・書斎机の制作)その3

長手方向、3本の桟 上の桟は幅一杯に蟻桟が施されます。ここは上部が開放していますので、シンプルな蟻桟。 ただ、左右の脚部には天板の吸い付き蟻桟が落とし込まれてきますので、この吸い付き蟻桟にも上部の桟の蟻桟が効くように蟻枘 […]

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栗の巨樹を愛でる(拭漆栗・書斎机の制作)その2

1m × 3mの天板 まず天板からいきましょう。 この大きくて厚い板ですが、含水率計を当てますと、15〜18%ほどを指し、ほぼ乾燥されていることが分かります。 そこで、問題の削りですが、幅は1mを越えますので、プレナーで […]

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栗の巨樹を愛でる(拭漆栗・書斎机の制作)

はじめに 2020年が明けました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年の正月はチコちゃんに叱られてしまうほどに「ボ〜ッ」と生きていました。 やっとけだるい心身を奮い立たせ、再び工房に籠もる生活がスタートしています […]

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ミズメのベンチ(続

座繰り 椅子の座刳りですが、数が多い場合は、うちではピンルーターで型板を使い彫り込んでいきますが、 こうしたベンチですと長尺であるため、それは難しい。そこで、以下のようなプロセスを取りました 座板の外形を成形しておく 前 […]

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ミズメのベンチ

制作までの経緯 ベンチは私の制作対象の中では決して多くはありませんが、それでも過去、10台近く作ってきているでしょうか。 今回制作したTop画像のものは同一意匠のものとしては2台目になります。 最初のものはWebサイトに […]

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園児ロッカー

先に記事に上げた教会の調度品・講壇と併せ、併設する幼稚園の園児たちが使うロッカーの依頼があり、72人分というボリュームでの制作でした。 若い頃、松本民芸家具の販売店からの依頼で幼稚園家具の制作を何度か経験していますが、現 […]

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抽手の仕口を〈寄せ蟻〉で

抽手やつまみを木製のカスタムメイドで作ることがあります。 私は抽手やつまみは基本的にはハードウェアとしての金属製が望ましいと考える立場ですが、思うようなものが入手できない場合などでは木製という選択肢に拡げることもあります […]

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木材加工におけるノギス

木工加工でノギスを用いる意味について 私はたとえ有機素材を対象とする木工にあっても、その制作過程における基本的なスタイルにはプロダクト的な思考が欠かせないと考えています。 もちろん、木工製品の評価や魅力というものは意匠で […]

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《小型ノギス》木工加工向けのカスタマイズ

ノギスの先端・ジョーのカスタマイズ化 木工作業における小型ノギスですが、使い始める前のカスタム化について少し触れておきましょう。 小型ノギスを木工加工作業で用いる場合、買い求めた時の状態では使い勝手は良くありません。 木 […]

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