ウォールナット 筺

しっとりとして、肌理細やかで、粘りがあって、均質。
昨日に続いて和菓子の話題ではない。ブラックウォールナットの仕事をしてきて味わうことが出来た材質への職人ならではの体感のことだ。
今回用いたブラックウォールナットはなかなかの良材。
ご覧のように色調が豊か。ダークブラウンに赤紫がかった微妙な色調だ。
質感もとてもしっとりとした均質でねばりがある。
とても堅く重く緻密で、鉋掛けを楽しむことができた。
日本のくるみのような柔らかさとは対極の重厚なものだが、決して堅いだけではなく緻密で粘りがあるので、加工にも仕上げにも破綻することはなく作業者の意図を汲んでくれ、しっかりと付いてきてくれる。
質感としてはCLAROウォールナットに近いものを持っていた。
良く材種の評価として「日本の木はすばらしく、対し外材は脆く、大味だ…」といった根拠のない蔑みも散見される。確かに日本の木のすばらしさは世界に誇るべきものがあるし、また日本人のDNAの中にもこれらの木を尊ぶものを持っていることは誇りとしたい。
また概して南洋材には低品質なものもあることも確かだ。
しかしだからといって外材全てを低品質であると言い切ることは誤りであろう。
ある程度の木工経験のある職人が自身で使ってみればたちどころにその質感に惚れ込んでしまうだろう。








木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
