ソファと卓

先に「顧客から教えられること」として取り上げた家具について少し書いておこう。
既にWebサイト「木工家具の工房 悠」のGalleryに納めてある「ソファ 悠 3P」とほぼ同じデザインのもの。
背部クッションの高さを置かれる部屋の腰板の高さ(窓枠下)に合わせ、やや低くしたものとなった。
こうした設計変更というのも、ボクたちの受注制作システムならではの自由さだ。
カスタマーの住宅は在来軸組工法で建てられ、外壁も含め天然木がふんだんに使われた豪壮なもの。
納品翌日、立ち会えなかったご主人から「何か、以前からそこにあったかのような親しみの強いソファですね。想像以上に作りもデザインも気に入りましたよ、ありがとう‥‥」と、過分なお褒めの電話が入る。
実はこの「以前からそこにあったかのような」という形容は、納品時にボクたちも含め、立ち会ってくれた夫人、ギャラリー オーナー共通の思いでもあった。
これは無論、事前に納まる部屋を確認させていただき、デザイン、寸法などを調整させたことも部屋へのフィッティングに寄与していることは確かだが、やはりそれ以上に、堅実な住宅設計、本格的な工法での住まい作りと、ボクの家具つくりへの志向と制作における品質がうまく響き合い、奏でることができたと言い換えることもできるだろう。
これが5年、10年、30年と経過し、それぞれどのような変容を示すのかも興味深い。






木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
